非モテで彼女いない歴28年だった男、霧島もとみです。
僕は今、僕自身の非モテな半生を振り返りながら、社会人になってからの非モテ振りを書いています。
非モテな自分に絶望し、それでも彼女が欲しいと諦めきれずに不器用な戦いを挑んで敗北していった過程を紹介しているのですが、僕の負け戦ーーーフラれたことの詳しい話には触れていません。
でも具体的なフラれ話の体験談が、ひょっとしたら誰かの参考(もしくは笑い話)になるかもしれません。
そこで今日は、社会人になってからの僕の非モテな4つのフラれた話と、そこから得た教訓を紹介します。
非モテの散々な負けっぷりを堪能いただき、そこから何かを得てもらえれば幸いです!
はじめに~非モテな僕の戦い~
ここで紹介する僕の負け戦は、社会人になっても非モテだった状態から変わろうと「飲み会ではとにかく楽しむ」「飲み会には全部参加する」「毎週映画を見る」と決めて、実行してからの話です。
出会いからフラれるまでの基本的なパターンは大体こんな感じでした。
・飲み会では酒の力で楽しい会話ができる
・面白い人として印象を持たれる
・シラフの状態は女性恐怖症。ぎこちなくなる
・経験不足、準備不足でミスをする
・さよならされる
それでは早速、僕の4つのフラれた話を紹介していきます!
その1:飲み会で知り合った職場の同期採用者
相手:職場の同期採用者
機会:同期の飲み会
敗因:過度の緊張による盛り上がらない会話
最初のフラれ話の相手は、職場の同期採用の女性です。
定期的に開催されていた同期の飲み会で知り合いました。
かわいいというよりは綺麗系、落ち着いた雰囲気の女性で、正直めちゃくちゃ好きなタイプでした。そして、だからこそ僕は彼女のことが苦手でした。凄く意識してしまうんですよね。舞い上がってしまい、動揺を隠すのに必死になって、ロクに話もできてなかったんです。
それがある日、彼女から「今度ごはん食べに行こうよ」と誘いのメールが来たんです。
・・・どういうこと?
心から驚きました。ドッキリなのか、あるいは何かの罰ゲームかとさえ思いました。
とりあえず休日に食事に行く約束をしたのですが、動揺しながらも妄想がドンドン広がり、やがて僕は「僕の非モテ人生はこれで終わるかもしれない」と思うようになりました。
彼女の方から誘ってきた=付き合えると勘違いしていたんですね。
しかし僕は忘れていたんです。
酒が入らない僕は女性恐怖症の非モテだということを。
実際に彼女と二人で食事をすると、まあ、全然話せない。話が盛り上がらない。ポツポツと会話が起こっては途絶えるという壮絶な空気になりました。
好きなタイプの女性と二人という凄まじい状況に僕は完全に舞い上がってしまい、緊張と動揺、泡のように沸いては消える下心など色々な感情が渦巻いてガチガチな状態。
過度の緊張を抱えた僕は、完全に蛇に睨まれた蛙でした。
彼女も途中からは「何か違うな・・・」というような、不安げな様子になっていたように思います。
挽回を図るべくカフェに場所を移しましたが、状況は変わりませんでした。むしろ沈黙の時間が増し、さらに居づらい雰囲気だったことを覚えています。余計に傷を広げてしまったんですね。
後日こちらから誘いのメールを送りましたが、彼女がそれに応じることはありませんでした。
非モテの経験値不足を露呈した、一方的なフラれ話でした。
過度な緊張はNG
その2:結婚式の2次会で盛り上がった銀行員
相手:1つ年上の銀行員
機会:結婚式の2次会
敗因:下手くそなデートプランニング
次のフラれ話の相手は、結婚式の2次会で親しくなった1つ年上の女性です。
大分記憶が薄れてきていますが、品があり、どちらかというと綺麗で全身のバランスが取れた素敵な女性という感じの人だったと思います。
僕からすれば「高嶺の花」のように見えた人で、デートの約束を取れた時は心の底から舞い上がっていました。
出会いとなった結婚式では、僕は新郎側、仕事場の同僚として出席していました。余興では大胆な出し物を行い、キャンドルサービスでは卓上で人間ロウソクが出現するなど、とても楽しい結婚式で、新郎新婦や御親戚の方にもとても好評でした。だからでしょう、2次会も大いに盛り上がりました。
後日、新郎に「結婚式に来てた新婦の友達と楽しく話してた」ことを話したところ「それなら連絡先を新婦に聞いてやるから誘ってみろよ」と言われました。
えっっ・・・とビビりましたが、そのまた後日に新郎から「相手もお前のことを悪く思ってないみたいで、連絡先を教えてくれたよ」と連絡がありました。
マジか!?
って思いましたね。
それで彼女に電話をかけ、後日会うことになりました。
しかしあえなく、2回目のデート以降連絡が取れなくなりました。
あっけないフラれ方でした。
敗因は、僕の下手くそなデートだったと考えています。
特に2回目のデートがひどかったと今でも反省しています。
彼女は少し遠方に住んでいて、彼女の地元エリアでのデートでした。
この時のデートの流れです。
・映画を見る
・食事をする
ここまでは無難だったと思います。良くも悪くもないでしょう。
素面でのデートでしたが、前回の反省を活かし、できるだけ自然で普通な会話に努めることでそこそこ楽しく過ごせていたと思います。
問題はこの後です。
・夜の公園に行く
・別の夜の公園に行く
・さらに別の夜の公園に行く
この時の僕に言ってやりたい。
お前、どんだけ行き当たりばったりなプランなんだと。
どれだけずるずる引っ張るんだと。
この原因は多分、当時の僕が「せっかくの機会だからいろんなところに一緒に行きたい」と考えていたことですね。つまり自分の気持ちだけしか見えてなくて(しかもズレてる)、相手の立場で考えることが出来ていなかった。
さぞ彼女には、
「何でこんなに色々なところに連れてかれるんだろう・・・」
「何考えてるんだろうこの人・・・」
と思われたことと思います。
その後連絡が取れなくなったのは自然なことでしょう。
・デートは無駄に引っ張らない
その3:友達の友達の友達の年上女性
相手:1つ年上の女性
機会:友人宅での飲み会
敗因:自分自身のトラウマ
この頃は努力の甲斐もあり、飲み会限定での女性への自然な振舞いと、盛り上げる話術とが身についてきていました。
次のフラれ話の相手は、友人宅の鍋パーティーで知り合った年上女性です。
1つ年上の女性で、静かな雰囲気でどちらかというと口数が少ない女性でした。
友人宅での鍋パーティーは、男女がそれぞれ4人ずつというある意味コンパのような飲み会でした。酒が当然入りますので、僕はいつものように酒の力を借り、場の雰囲気を盛り上げて楽しむことに勤しんでいました。
特に誰かの連絡先を聞いたり、デートに誘ったりということはしませんでしたが、後日主催の友人から「こないだの女性が僕に連絡を取りたいそうだ」と話があり、2人で会う段取りになりました。
僕にしてみれば「こ・・・これは、今度こそ彼女が出来るかもしれない」と舞い上がる訳で、しかし前回、前々回の教訓を振り返り、まずは軽く食事をすることに留めることにしました。
当日は普通に当たり障りなく、でも楽しい雰囲気をつくる事に努めました。
それから後日、再度友人宅での鍋パーティーがありました。前回の参加メンバーがそのまま集まった会で、しかし僕と2人で会った女性は来ていませんでした。
そこで話題になったのが、その女性が、僕のことをかなり気になっているらしいという話でした。男性側の参加者からではなく、友人の女性たちから寄せられた話だったため、状況から考えると信憑性は相当に高いものでした。
「もうさ、つきあったらいいじゃん」
トドメの一言がこれ。
僕は完全に動揺しました。
今まで霧のようにしか思えなかった「女性と付き合う」という状況が、まるで大当たりの告知のように、突然目の前にドンと出現したように感じたんです。
えっ・・・、俺・・・、今度こそ彼女が出来るのか?
非モテ卒業か・・・?
しかし。
結論から言うと、この時も僕に彼女が出来ることはありませんでした。
それから一度か二度、彼女とは会ったように思います。
状況に舞い上がり「この女性が僕の彼女になる」という頭で。
もう後は僕が押すだけで、後はそれをいつ実行するか。それだけが残された課題だと思っていました。
しかし、そう思えば思うほど、 なぜか僕の中でブレーキがかかり出して動けなくなってきたんです。
自分とは距離がある存在だった時は全然気にならなかったあることが、「彼女になるかも」と感じ始めた時、音もなく自分を縛り始めたんです。
それは「彼女が年上」という事実でした。
僕の非モテな原因の一つは僕自身の女性恐怖症で、その大きな原因が3つ年上の姉の存在。姉への恐怖や不信感は大人になっても拭いきれず、女性と接する時、いつも僕の精神に暗い影を落としていました。
つまり僕にとっての年上女性へのトラウマでした。
このトラウマが急に心の中から湧きあがり、僕を縛っていた。僕は完全に怯えていました。
それから彼女と一度会ったものの、僕の年上女性への恐怖心は膨れ上がるばかりで、自分の中で彼女との距離が遠くなっていくのを感じていました。
その後、彼女から誘いの連絡を何度か受けたものの、トラウマを拭いきれない僕が断っているうちにこの縁は無くなりました。
僕は自分自身の感情を整理できていなかった事で、貴重な機会と、一人の女性の好意を無駄にしました。
その4:5~6歳年下の女性
相手:5~6歳年下の女性
機会:飲み会・コンパ
敗因:実行力の弱さ、経験値の低さ
次のフラれ話の相手は、前回のトラウマが影響したのでしょう、年下の女性でした。
当時の僕の年齢が確か25歳前後だったので、その女性は20歳前後。10代だったような気もするけれど、はっきりとは覚えていません。
確かなのは、僕が彼女のことを「相当に年下の女性」と考えていたことです。
彼女との出会いは、職場の先輩が主催する飲み会でした。この頃の僕は「飲み会での自分自身」にはある程度の自信を持っていたので、酒が入ってからは場を盛り上げ、楽しませることを当たり前のようにこなしていました。
その飲み会で僕は彼女と仲良くなり、僕から連絡先を聞き、後日2人で会うことになりました。
彼女とのデートは2回。
1回目は遠距離ドライブに行き、2回目は映画と食事。
1回目に会った後は時々電話でたわいもない話をしたり、その中で次の会う約束をしたりとしていたので、特に問題は無かったのでしょう。
問題があったのは2回目。なぜそう考えるかというと、僕自身にも大きな悔いが残るものであったし、2回目以降、連絡が取れないようになったからです。
前回とは違って今度は年下の女性でしたから、自分のトラウマである姉=年上女性に対する恐怖心を呼び起こすことはありませんでした。
しかし、トラウマの先にももう一つ別の壁があったことを思い知らされました。
それは自分自身の臆病さゆえの押しの弱さでした。
1回目のデートに続き、2回目のデートも楽しいものだったと思います。
話は弾み、彼女もよく笑って楽しんでいたようでした。我ながら、途中までは本当に良くできていたと思うんですよね。
ただ、1回目のデートと違う点がありました。
「彼女に付き合って欲しいと告白する」という決意があったことでした。
そのためのプランも考えていました。
少し遠方の映画館へ行き、食事を楽しんだあと、帰り道で海岸線を流した後に雰囲気の良い場所へ自然に寄ってそこで話をする・・・というプランでした。
そして段取り通りに進みました。
夜の海岸線ドライブの後、立ちよったのは、地元で幾つかある有名なデートスポットの海岸の一つ。
時間は午後9時を過ぎた頃だったと思います。車を降りた僕たち2人は、海沿いの遊歩道を5分ほど歩いた場所に座りました。
目の前には夜の暗い海、少し離れた国道の街頭と、星空の微かな光を眺めながら、僕たちは会話を続けていました。
雰囲気は良かったんですよね。
シチュエーションだけを見ると、ほぼほぼ成功したように思わないでしょうか?そう思うのは僕が非モテだからでしょうか?
後は、タイミングを見て行動に移すだけです。
よし、やるぞ・・・。
僕はそう心に決めたまま、会話の中でタイミングを計りました。
5分・・・10分・・・
時間が過ぎて行きます。
15分・・・20分・・・
まだそのチャンスは掴めません。
25分・・・30分・・・
時間だけが過ぎていきます。
そして気がつけば、そこに座ってから1時間半が経過していました。
もう遅くなったから帰ろうか・・・
ふと彼女がそう言い、僕は「あっ、もうそんな時間なんだ。ごめん、長くなっちゃったね」とだけ言って立ちあがりました。
結局僕は「タイミングを掴めない」という自分自身の言い訳に終始し、彼女と付き合うための行動を何も起こせませんでした。
それから、僕の彼女への連絡は一切繋がらなくなりました。後日、共通の知人を通じて「楽しかったけど、年の差は超えられないと思いました」というメッセージを貰い、僕はフラれた事を知りました。
またフラれた。
僕は素面の自分の非モテっぷりに、心の底から悔しさを感じました。
「大事なことはいつも後になってから分かる」という話がありますが、この時の僕は正にその気持ちでした。
どうせ負けるのでも、行動してから負ければ良かった。
あの夜の海岸で、タイミングなんて言い訳をせずに、我武者羅に行動すれば良かった。
なぜ行動に移すことができなかったのかと、僕はそればかりを考え、悔やみました。
想いを伝えるなり、雰囲気に任せて近づくなり、やりようはいくらでもあったはずでした。しかし僕は、ダラダラと時間だけを長く消耗し、結果として彼女を不安な気持ちにさせ、彼女の気持ちを引かせてしまいました。
動かなかった後悔が強く残った、ダメージの大きな負け戦でした。
・経験値不足なら、それをカバーする方法を考える
まとめ
思いのほか文章が長くなったのは、僕自身の考えがいまだに整理しきれていない事の裏返しかもしれません。
僕は女性にモテることがどういうことなのか、つまり、女性がどんな時に男性を好きになるのか、男性と一緒にいたいのかという心理行動について、結局のところは経験不足で、研究不足でした。
そして常に頭が先行し、妄想し、行動できなかった。
このことが僕の非モテの根本にあったことを、今、自分で書いて気付く事が出来たと思います。
と言うことで、非モテな僕の4つのフラれ話を紹介しました。
そこから得た教訓のまとめです。
その2:相手の気持ちを考えろ、デートは無駄に引っ張るな
その3:自分自身の感情を知れ
その4:勇気を振り絞って実行しろ
非モテな僕が、彼女いない歴28年目のある時、ついに人生初の彼女を得ることが出来たのは、この負け戦から得た教訓を活かせたからだと思います。
でもまあ、改めて振り返ると・・・
非モテなりに頑張ってましたね。僕。
その努力はきっと報われるから・・・頑張れ、俺。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それだけでも救われます。
僕の非モテをまとめた記事はこちらです。
▼彼女いない歴28年の僕が、僕の非モテを語ります。