1分で話せる!映画「ザ・ファブル」の感想

タイトル画像

霧島もとみです。

今日の1分で話せる◯◯は、現在公開中の映画「ザ・ファブル」を紹介します。

岡田准一は僕が大好きな俳優の一人。

「永遠の0」を見て以来のファンで、去年の映画「散り椿」では鮮烈な殺陣に感動したことをはっきりと覚えています。

原作の漫画は時々立ち読みする程度でちゃんと読んだことはなかったのですが、予告編の岡田准一にすっかり心を奪われ、劇場に足を運びました。

「ザ・ファブル」・・・めっちゃ面白かったです!

暗殺者が主役なのにスカッと笑って楽しめるアクション映画なのは勿論のこと、役者達の演技の素晴らしさに圧倒され、行き届いた演出・シナリオ岡田准一の裸体や壁登りなど見どころ満載で、これぞエンターテイメントだと大きく心を揺さぶられた映画でした。

ちなみに・・・泣いてしまったのは僕だけでしょうか?

それでは、映画「ザ・ファブル」の感想を1分で話せる内容で紹介します!

1分で話せる映画「ザ・ファブル」の感想

「ザ・ファブル」は、ヤングマガジン連載中の南勝久さんの同名漫画を原作に、2019年6月に公開された映画です。

笑いあり、涙あり、感動ありのエンターテイメント!…はよく聞く宣伝コピーですが、「ザ・ファブル」は本当にこれでした。

岡田准一演じる天才殺し屋が「1年間限定で普通の生活を送る」というストーリーを、普通の日常、笑い、暴力が支配する理不尽、嫉妬と怒り、人情、優しさなど、たくさんの物語が彩ります。

その一つ一つが上質。演じる役者たちの狂気のような情熱が観客を鷲摑みにします。福士蒼汰、向井理、佐藤浩市など有名な役者陣の、見たことのない存在感に終始圧倒されました。

圧巻はアクションシーン。動きの無駄を極限まで削ぎ落とした戦闘は、目が追いつかない程の超絶ハイスピードの攻防。岡田准一の動きのキレ。「ザ・ファブル」の世界へ一気に引き込まれること間違いなしです。

さらに程よく挿入されるコミカルなシーン。オリラジの藤森、宮川大輔がチョイ役なのに笑わせてくれます。

そして最後にはホロリと泣いてしまう。どれだけ完成度が高いんだ!と驚くばかりでした。

殺し屋を題材にしていながら、予想をはるかに上回る総合アクションエンターテインメント映画が、この「ザ・ファブル」。

極上の2時間をぜひ劇場で体験してください!!

1分で話しきれなかった僕の感想

1分で話せる◯◯と言いながら、やはりこの映画の魅力は1分では話しきれません。

と言う訳で、どうしてもお伝えしたい魅力を3つに絞って紹介します。

岡田准一が凄すぎた

まずは主演の岡田准一さんの魅力です。

僕が彼のファンであるということを抜きにしても、この作品の岡田准一は動きはキレッキレ、演技は深く、高次元のエンターテイメントを体現しているもの凄い出来栄えです

凄すぎた・・・。

これが僕の正直な感想でした。
その凄すぎるポイントを3つ紹介します。

戦闘シーンのアクションが凄すぎた!

岡田准一の役は「天才殺し屋」で、戦闘シーンでは拳銃と格闘を武器にして戦います。

まず、このアクションが凄すぎた!

スクリーンで繰り広げられるのは、「相手を効率的に最速で排除する」ことを追及した動き。無駄をそぎ落とした、無慈悲で効率的な、そしてある意味地味ですらある動きが超ハイスピードで展開します。

映像作品としての派手さ・楽しさではなく、あくまで「プロの殺し屋ならどう動くか」というリアリティーを追及したアクション。

このごまかしが効かないアクションシーンを、完璧に演じているのが岡田准一です

特筆は常識離れした動きの速さ、静と動のキレ。

高速のハンドスピードに足捌き。
速さに崩れない、軸を感じる美しい姿勢。
的確に急所を捉える洗練された動作。
動きの中でも瞬間的に静止する銃口。

劇中で敵役に「ジャッキー・チェンかよ」と言わせる台詞がありましたが、まさに、ジェット・リーや若い頃のジャッキー・チェンを感じさせる動きでした。

まず、このアクションだけで凄い!と思えました。

そういえば、映画を観ながらハリウッド映画の「ボーン・アイデンティティー」のような戦闘の凄さだ・・・と思っていたのですが、本作の戦闘シーンの殺陣師は同作と同じアラン・フィグラルさんだったようで驚きでした。

ちなみに岡田さん自身も本作では殺陣師としても関わっています。

動けるだけじゃなく、殺陣も作れる。凄すぎますよ岡田さん・・・。

役への没頭感が深すぎた!

岡田さん演じる主人公「ファブル」は、天才殺し屋でありながら1年間普通の暮らしを送る人物です。

この複雑な役への没頭感が深すぎました。

肝が据わりすぎた目、無愛想ながら普通にしようとする一所懸命さ、自身の闇を振り払うような爆笑の仕方、プロを貫く真剣な眼差し・・・

台詞だけでなく、動作、表情、立ち居振る舞い、その全てが完璧に「ファブル」を表現しています。それが徹底していて、一切のブレがないという恐ろしさ。

表現の背景にどれだけの役の作り込みがあったのか・・・と想像せずにはいられません。

肉体美・・・!

この映画ではなぜか、岡田さんの肉体美を堪能することができます。

原作を読んでいないのでどういう設定なのかは分かりませんが、主人公の「ファブル」は自宅で全裸で過ごすことがあります

寝る時や、トレーニングをする時とかなんですが、そこで目の当たりにする肉体美が凄いんです。

首、肩、胸、背中、臀部、脚部。
全身をバランスよく盛り上がらせた筋肉が包み、それでいてしなやかさを感じさせ、艶がある肉体。

同じ男ながら「格好良い。美しい」と見惚れてしまう体は、格別に見ごたえがあります。

あのアクションをこの肉体が創り出しているのか・・・と考えながら観ているとゾクゾクが止まりませんでした。

この肉体美も必見です!

役者陣が創り出す世界が凄すぎた

「ザ・ファブル」を彩るのは、豪華と言っても過剰じゃない役者陣です。

そしてその演技力が凄い!
役者たちの狂気が役柄から滲み出ています。有名な役者ばかりなのに、誰が演じているのかを忘れる程に世界に引き込まれました

実際、僕は福士蒼汰、向井理の2人は最後まで気付きませんでした。

役者たちの凄い!と感じたところを少し紹介させていただきます。

福士蒼汰・・・ぶっ飛んだ殺し屋役。突き抜けた危険さと残虐さを若さのヴェールに包み、恐怖と格好よさ、裏社会の異世界性を感じさせた。クール!

 

向井理・・・上を狙う血気盛んなヤクザ役。凶暴な暴力性と部下へのカリスマ性を内包しながら、爆発しそうな凄みを常に感じた。怖かった。

 

柳楽優弥・・・出所したばかりのヤクザ役。無鉄砲で無邪気な人間性に、ヤクザ者の凶暴さを持つ役だが、とにかくこいつは腹立たしいヤツだった。生々しい嫌らしさに全力でムカついた。これだけムカつかせる演技が出来るの、凄い。

 

佐藤浩市・・・割と普通な感じの演技だったけど、「ファブル」を守ろうとする時に魅せた暗殺者の顔が漆黒に染まっていてマジで怖かった。

 

山本美月・・・薄幸の美人が本当に良く似合う!柳楽優弥に追い込みをかけられて怯える姿、それでいて普通に振舞おうとする健気さに心を奪われ、強く揺さぶられる!

演技の凄さを感じるところが本当に多すぎて、もう「観て下さい!」としか言いようがありません。

岡田准一は元々ストイックな芝居をすると思っていましたが、本作では、その狂気ともいえるストイックさが他の共演者にも伝染したような感覚を受けました

演技にとことんまで酔える映画、それが「ザ・ファブル」です!

エンターテイメントの作り方が凄すぎた

岡田准一が凄い、アクションが凄い、役者の演技が凄い・・・と書いてきましたが、勿論それだけではありません。

映画全体を通してのエンターテイメントの作り方も凄いんです

主人公は天才殺し屋、登場人物の大半は闇社会(暗殺者・ヤクザ)の人間なのに、映画全体の雰囲気は決して暗くなく、最後まで楽しく観れるのがこの「ザ・ファブル」。

それは映画の軸に「エンターテイメント」がしっかりと刺さっていて、バイオレンスの方向に傾かないようにバランスを取っているからできる事なんですね。

・導入は派手な演出でしっかりと掴む
・分かりやすいストーリー
・「普通」と「非日常の暴力」との対比
・テンポ良く笑いを入れる
・映画の山場に向けて小さなパーツを紡いでいく
・見せ場になるアクションをしっかり入れる
・最後はホロリと小さな感動を残す

そして一つ一つの要素の描き方が丁寧で上質!

全体のバランスを設計し、一つ一つのパーツを徹底的に磨き上げ、最高の作品を作るというエンターテイメント魂を感じました。

どんなエンターテイメントが「ザ・ファブル」に込められているのか。
これはもう、実際に映画で感じて欲しいです!

まとめ

以上、映画「ザ・ファブル」の作品でした。

さらっと紹介記事を書こうと思ったのに、気がつけば3000文字を越えてしまっていました。

書かずにはいられない、語らずにはいられない。
これも映画の魅力のなせる業だと言えるでしょう。

これは絶対に映画館でご覧ください!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です