彼女いない歴28年の僕が非モテを語ろう【 第2章 こうして僕は非モテになった】

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前回の「第1章 非モテとは何か」に続き、今回は第2章として僕が非モテになった歴史を書いていきます。


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彼女いない歴28年の僕が非モテを語ろう【第1章 非モテとは何か】

僕はあるとき、自分が「非モテ」になっていることに気付きました。

どうして僕は非モテになったのか。
それは生まれつきの運命なのか。それともどこかで道を誤ったのか。

僕の人生を振り返り、非モテになった理由を探ってみたいと思います。

「彼女いない歴28年の僕が非モテを語ろう」のコンセプト

その男は全くモテなかった。ヤラハタを余裕で通り過ぎ、「30歳までに彼女ができなかったら死のう」と思い詰めた苦悩の日々を過ごしていた。

彼女いない歴=年齢の日々をようやく抜け出したのは、28歳の時だった。

そんな男が、結婚して子供を授かり、今は何食わぬ顔をして家庭人を気取っている。そして、非モテのコンプレックスを抱えたまま生きている。

 

この物語は、そんな男の非モテな半生を振り返る物語だ

男が非モテに陥った理由や、そこで足掻いていた姿を見て笑ってほしい。

もしもあなたが同じように非モテにコンプレックスを持ち、苦しんでいるとしたら、男の無様に足掻いた姿が少しでも救いになれば幸いだ。

 

世界中の非モテ(自分含む)に幸あれ!

2章 こうして僕は非モテになった

この章では、僕の非モテの歴史を辿っていこう。

僕が人生の四半世紀をどうやって過ごし、どうやって非モテになっていったのか。それを改めて振り返ってみたい。

非モテの歴史は、そのまま僕の恋愛の歴史でもある。

さあ、思い返すだけで胸が痛くなりそうな、僕の非モテの歴史を紐解いていこう。

幼稚園から高校までの物語

初恋は幼稚園の時だった。年中と年長とで、同じクラスの女の子を1人づつ好きになった。「かわいい子」だったのだろうとは思うが、どんな子で、どんなところを好きになったのかは覚えていない。

告白もせず、卒園でバラバラになったため片想いで終わった。一人には小学校になってから一度連絡を取って「遊ぼう」と約束したものの、自分が忘れてすっぽかしてしまった。いい加減なものだ。

初めての告白は小学校4年の時で、相手は同じクラスの女子だった。担任の先生に頼んで呼び出してもらうという小学生らしい手段で告白の機会を作り、「友達でいようね」と言われた。

それから高校を卒業するまでの間に、4人を好きになったけれど、告白することも、付き合うことも無かった。

もちろん、逆に告白されることもなかった。

高校になると、仲のいい友達には大体彼女が出来ていた。
しかしこの頃は、彼女がいない自分に引け目を感じたりとか、悔しさを感じたことはなかった

「付き合う」ということに対して具体的なイメージを持ってなかったし、「大学生になったら彼女の一人くらい簡単に出来るだろう」と、今の自分には関係がない話だと割りきっていたのかもしれない。

この時点での僕の非モテは、「女子から告白をされない奴」という認識だった。

これでいうと大多数は非モテであり、モテはごく一部の人間と、漫画の中だけの話だった。僕は世界の多数派だと感じていたから、辛さもなかった。

それにしても驚くのは、改めて振り返ったとき、恋愛についての僕の物語がとにかく少ないことだ。

なぜこの期間、僕の恋愛には物語がこうも少なかったのだろうか?
その理由は、「女子恐怖症」「受け身」とで形作られた僕の恋愛観だと思う。

ここで僕の恋愛観の形成を振り返ってみたい。

僕の恋愛観を形作ったもの

「女子恐怖症」気がつけば女子恐怖症になっていた

僕は本能的には、小さな頃から女の子が好きだった。ちょっかいを出して反応されるのがとても愉快で、幼稚園の頃にはスカートめくりなんかもやっていたと思う。

とてもストレートだった。

でもその「ストレートな女の子好き」は長くは続かなかった。

いや、もちろん好きなことに変わりはなかったのだけれど、年齢を重ねるにつれて、その感情を自分の外に向けて上手く表現できなくなっていった

おそらくそれは、僕の姉の影響が大きかったと思う。

僕には3歳年上の姉がいた。姉はとにかく気が強く、口が立った。小学校の高学年にもなると、何かあるたびにいつも母親と口喧嘩しているような状態だった。

弟の僕にも容赦ない態度で常に接していて、機嫌が悪くなると「耳障りだから黙っとけ」など高圧的な口調でまくしたて、時にはビンタや蹴りが飛んでくることもあった。

よく覚えているのは、僕が小学校低学年のときの2つの出来事だ。

1つ目は、ヨモギという苦い草(体にはいいらしい)を、その辺にあるコンクリートですり潰したものを水に溶かして無理やり飲まさせられたこと。

2つ目は、市内にあるスケートリンクで、アイススケートの靴(刃のような、あの)で腹部を蹴りつけられたこと。

そして頻繁に繰り返される母親との口喧嘩。

僕の女子に対する認識は、気付かないうちに「好き」から「苦手」、そして「怖い」へと変貌していた。

女性に対して・・・

  • 無意識に警戒してしまう
  • 何を考えているか分からない
  • どんな反応が帰ってくるかが怖い

これらの感情は、思春期の頃にはほぼ完成していたと思う。

つまり、異性に対しての関心がいよいよ高まってくる年齢の頃から、同時に僕は常に内心でビビりながら女子と接していたことになる。

僕は立派な女性恐怖症になっていた。

「受け身」漫画が恋愛観に与えた影響

もう一つ。
小さな頃から僕は漫画が好きだった

3歳年上の姉や、それよりも少し上の従兄弟がいたことで、小学校低学年の頃からごく自然に漫画を読んでいたからだ。

例えばこんな漫画を読んでいた。

  • りぼん
  • マーガレット
  • 別冊少女コミック

そう。
少女マンガだ。
小遣いが少ないため、姉や従兄弟が持っている少女漫画を多く読んでいた。

勿論、コロコロやボンボン、少年ジャンプなども読んでいたが、量では圧倒的に少女マンガが多かった。
記憶に残っているのも、少女漫画が多い。

  • 有閑倶楽部
  • ときめきトゥナイト
  • ねこねこファンタジア
  • お父さんは心配性

この「少女漫画」の多読が、僕の恋愛観の形成に大きな影響を与えたと思う。

少女漫画の決定的な特徴は、主人公は「少女」が多いことだ。
そして恋愛のエッセンスが必ずといっていいほど含まれている。
(もちろん、「ちびまる子ちゃん」のような例外もある)

登場する女子たちは、とにかく恋愛する。
体中からほとばしる恋愛感情を持て余し、男子の一挙一動に心を揺さぶられ、天国と地獄とを何度となく往復する。

一方、男子の描写はそれに比べて少ない
主人公やその仲間の女子と関わりがある場面でしか登場しないことが多かった。

さらには女子キャラクターの物語を作り出すため、女子に対して素っ気なかったり、女子からの好意をあっさりと断って他の女子を好きだったり、そんな動きをすることも多かった。

だから僕は子供心にこう感じていたんだと思う。

「女子は恋愛のことが大好きで、皆誰かを好きになり、好きな男子には必ず告白するものだ」

 

「男子は好意をあまり表面には出さない。『受け身』でいいんだ」

だって女子が好きになって、動いてきてくれるから。

こうして僕は、漫画から「男子は受け身」という恋愛観を持つようになった。

今考えると恐ろしい幻想だけれど、物語の世界への感情移入力が強かった子供の僕は、何の疑いもなくその恋愛観を受け入れていた。

「女子恐怖症」×「受け身」そして非モテへ

この2つの恋愛観の掛け合わせは最悪だ。

まず、女子恐怖症が自然と女子との接触を避けさせる。
そして「受け身」の恋愛観が、女子との接触を避けることについて「それでいいんだよ」と後押しをする。

こうして僕は、女子に好意は持ちながら、一方で恐怖心を持ち、距離を取りつつ「受け身」でいるという基本姿勢を身に付けてしまった

そして僕の基本スペックは「平凡」だった。
中肉中背、スポーツが出来る訳ではなく、見た目もぱっとしない。
勉強はそこそこ出来ていたが、高校では上の下。誰かの注目を浴びるような事も無かった。

平凡な男が、女子と距離を取り、さらに受け身になるとどうなるだろうか。

そう。

非モテになるのだ。

高校を卒業後、僕は旧帝国大学(東大・京大・阪大・北大・東北大・名大・九大)の工学部に進学した。

ここでさらに僕の非モテは加速することになる。

同学年の学科約120人中女子が2名という恐るべき環境だったのだ。ほぼ男子校だ。

所属した研究室も当たり前のように全員男だった。

周囲に女子がいない環境で僕の非モテ精神は悪化する一方で、何の物語もなくヤラハタを過ぎ、僕は涙を流した。非モテの闇はどんどん深くなった。

そしてその闇を引きずったまま就職して、社会人になった。22歳だった。

彼女いない歴=年齢

なんて奴は、気がつけば周りに誰もいなかった。僕だけだった。

「女子に相手にされない男は、もう僕だけだ」
僕は心の底からそう思うようになっていた。

非モテに苦しむアリババマギ(大高忍)21巻から 非モテに苦しむアリババ

こうして僕は、非モテになった。



第3章 非モテ・絶望との戦い(1)社会人になった僕の非モテ

 

僕の非モテをまとめた記事はこちらです。

▼彼女いない歴28年の僕が、僕の非モテを語ります。


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