彼女いない歴=年齢=28年だった男、霧島もとみです。
みなさんの周りにいませんか?
やたらと調子がいいけど仕事を全然しない。
そのくせ上司には気に入られてたり、異性にモテてたりする腹立たしいヤツ。
「腹立たしい」は僕の個人的なヒガミですが、でも多分、どこの組織にも多かれ少なかれこういう人がいると思います。
僕のような仕事に真面目で非モテな男からしたら、
「ふざけんなこのヤロー!!」
「なんで真面目な俺が非モテなのに、仕事しないお前がモテるんだよ!!」
と泣きたくなる存在だったのですが、改めて冷静に考えてみたら、彼らが仕事しないのにモテるのには理由があった事が分かり納得できました。
非モテな僕がそのことを早く気づいていたら、彼女いない歴の更新をもう少し早く止められたかもしれません。
そこで今日はかつての僕に向けて、「仕事を全然しないのにモテる奴」について整理したことを書いてみます。
仕事を全然しないのにモテる奴の特徴
まずは「仕事を全然しないのにモテる奴」の特徴を簡単にまとめます。
ソースは僕がこれまで関わってきた人です。
ただし直接一緒に仕事をしたことは無いので、少し離れた距離からの観察や、同じく仕事をしていた人からの評判をまとめたものです。
1.仕事上の特徴
・仕事の責任感がない
与えられた仕事をやらない、誰かがやってくれると思っている、それでいて何も気にしないという信じられないレベルで責任感がありません。
・仕事が雑
全てが適当。書類を整理しない、担当替えの際に引き継ぎをしないという信じられないレベルで仕事が雑です。
・人を使うのがうまい
上司を使って自分の仕事を他人に押し付けた、自分に振られそうになった仕事を言葉巧みに回避したりするスキルが抜群に優れていました。
※なお上級者になると、誰か悪者を一人別に作り、そこに対して批難が集中するように周囲を誘導したりすることがあるそうです。
どうしてこれで問題にならないの?というレベルだったと思います。話を聞くたびに「それ本当ですか?」「信じられない」と驚きを隠せませんでした。
2.人づきあいの特徴
・上司に好かれている
憎めない奴と思われている、上司には好かれている、上司とよく飲みにいっている等の行動がみられます。
・調子がいい
トークがうまい、表情が豊か、喜怒哀楽がはっきりしている、口を開けば冗談を飛ばすという特徴がありました。とにかく、いつも無駄話をしたり笑ったりという姿がやたらと目につきます。
・遠慮がない
ズケズケとものを言います。上司に対しても遠慮なく対等で話をしますし、それほど親しくない間柄でもグイグイ来ます。異性に対しても見境ない感じです。
つまり人づきあいが上手です。
3.身なりの特徴
身なりはとても整っています。質のいいスーツにネクタイ、ワイシャツや靴まで隙がありません。
髪型もパリッと決めていて、醸し出す雰囲気は「仕事できるぜ俺」的なものを感じさせます。
特徴のまとめ
以上をまとめると、
仕事は全然しないけど人付き合いはめちゃくちゃ上手で外見は良い
という特徴があるってことです。
なんか同姓の同僚だと思うとダメダメな奴にしか考えられませんが、でも事実として、彼らはモテてました。
当時の僕は「なんで仕事はしないのにモテるんだ!」「女は一体何を見てるんだ!」と腹を立てていましたが、大事なのは腹を立てることではなく、その理由を考えることでした。
仕事しない奴がモテる事象を分析する
一方僕は、責任感を持って真面目に仕事していましたが、職場での恋愛は一度も成功しませんでした。
つまり非モテでした。
それを踏まえて「仕事しない奴がモテる事象」を分析すると、面白いことが見えてきました。
仕事に真面目かどうかはモテには関係ない
もし関係があるのなら、間違いなく僕はモテていたでしょう。経営者とかなら別かもしれませんが、普通の会社員レベルの「仕事ができる」「仕事に真面目」かどうかはモテには関係がありません。
そもそも、「仕事に真面目で一所懸命」は男性の魅力ではありません。フィクションの世界では仕事に打ち込んでモテる主人公がいますが、真に受けちゃだめです。
それは格好良い俳優が演じているから格好良いだけで…。
モテるのは仕事じゃなくて人。
婚活やお見合いなら仕事がモテることがあるかもしれませんが、少なくとも恋愛のフィールドでは仕事ではモテないし、「仕事に真面目」の優先順位は限りなく低いでしょう。
つまり、僕の「仕事してないのになぜモテるんだ」という当時の不満は全く的外れでした。
いやむしろ、後で説明しますが、そういう人だからこそモテるのです。
身なりが良くて面白いからモテる
当時の僕は軽視していましたが、これが重要なことだったんです。彼らはここに特化して優れていました。
身なりがいいというのは、それだけ容姿に関して時間とお金を投資しているということ。
自分をよく見せることに情熱を持ち、惜しむことなく労力を掛けているんです。そう簡単にできることではありません。
そして「面白い」というのはコミュニケーション力の高さです。面白いと思える話をする力があり、笑わせたり、時にはディスったりして感情を動かしていく力に長けているということ。
整った身なりで相手に好印象を与え、話術で良好なコミュニケーションを取ることができる。
それは優れた能力です。
なぜモテていた?のではなくて、だからモテていたんです。
それを不満に思っていただけの僕は、負けるべくして負けていたんです。
そんな彼らは多分サイコパス
ここまでの整理で、「仕事を全然しないのにモテる奴」は職場の同僚としては腹が立つ奴でも、恋愛市場では有能なプレイヤーであることが分かりました。
でも一つ、疑問があります。
そんな努力や才能を持つ彼らが、なぜ仕事に関しては全くダメなのか?という疑問です。
信じられないくらいに何もしないし、何もしないことに関して何も感じないし、仕事に関する責任感はゼロ。
周囲に「仕事をしない奴」と思われることも屁とも感じない。
不思議だなあ…と感じていたんですが、ある本を読んでその疑問が解けました。
彼らはサイコパスなんです。
そして自分の優先事項をよく理解していて、それ以外は興味がないのでなんにも思わない。
彼らにとって優先事項は楽しく時間を過ごすことであり、異性にモテることであり、それ以外のことは全てどうでもいいのです。責任感なんて感じるはずがない。だってサイコパスだから。
でもその分、自分がやりたい事への能力の発揮は凄い。それ以外の事は完全スルーする。だから仕事も全力で回避できるんです。それが彼らの生態なんです。
だから仕事は全然しない、その分の余力と時間を身なりとコミュニケーションに全力投球する。そして色々な異性に片っ端から話しかけていく。
こうして「仕事をしないのにモテる奴」のできあがりです。
うーん…勝てるわけがありません。
仕事もしないのにモテる人たちに一方的に腹を立てていたのは、僕の不見識でした。むしろモテて当然だったんですね。
真面目な非モテはどうしたらいいのか
では、僕のように仕事に責任感があって真面目な非モテの男はどうしたらいいのでしょうか!
僕のような男には楽しい未来はないのでしょうか。
いやいやそんなことはありません。断じて!きっと!多分!
ここからは「仕事を全然しないのにモテる奴」の考察を踏まえて、真面目な非モテな僕がどうするべきかということを書いていきます。
仕事とモテは別のものと考える
まずこの2つを切り離して考えます。
仕事は仕事、モテはモテという様に別のベクトルとして考えれば「仕事を一所懸命にしてるのにモテない」「仕事に不真面目なくせにモテる」という感情で神経をすり減らさなくて済みます。
また、切り離して考えることで、自分の何が足りないのかという問題がクリアになります。モテたい為に仕事に熱心に取り組むという見当違いな努力をすることもなくなります。
仕事は仕事。
モテはモテ。
これを何度も肝に命じます。
そもそも本当に自分はモテたいのかを考える
次に自分自身に目を向けます。
そして「自分はモテたいのか?」「仕事を追求したいのか?」など、自分の欲求を深堀りして優先順位を確かめます。
僕はその時の雰囲気になんとなく流されていて、仕事をバリバリこなす人を見ては憧れたり、モテて格好良い奴を羨んだりとか、場当たり的な生き方をしていました。
なぜかというと、自分自身の衝動の源泉を考えていなかったからです。
だから分かりやすく、かつ自分にとっては簡単だった「仕事を頑張る」という生き方に飛びついていました。そして非モテになっていたことに的外れな不満を抱いていました。
自分自身の優先順位が分かっていれば、目先に流されない生き方ができるはずです。
前田裕二さんの「メモの魔力」を読んで、自己分析1000本ノックをやれば何かが分かります。
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
モテたいのなら身なりとコミュ力を磨け
もしも「異性にモテる」ことが自分自身の目指すところであれば、それに向けた努力をすればいい事になります。
モテるための努力…そのノウハウは世間に溢れているのでここでは省きますが、手っ取り早いのは身なりとコミュ力を磨くことです。
僕はここを面倒臭がって避けていました。
でもモテることが本当の欲求なら、面倒臭がってはいられなくなります。我武者羅に磨いていきましょう。
数をこなせ
「ぼくは愛を証明しようと思う」の著者である藤沢数希さんが提唱する恋愛工学に次の公式があります。
モテ = ヒットレシオ ✕ 試行回数
ヒットレシオとは打率のことで、試行回数に対してどれくらいの確率でモテるかという数字です。
試行回数はモテるための行動(恋愛工学ではナンパを指す)をどれだけ起こしたか。
ヒットレシオを向上させ、試行回数を重ねた結果が「モテ」という結果を導いているというシンプルな公式です。
僕は自分の非モテを「ヒットレシオ=0」だと考えて心を病むまでに落ち込んでいましたが、実際には0ではなく、この数字がかなり低かっただけというのが真実です。
なのに試行回数は数えきれる程度しかなかった。だから「モテ」に至らなかったと考えるのが論理的な結論です。
ヒットレシオを上げるのは勿論必要ですが、まず誰にでも出来るのが試行回数を上げること。
これを胸に刻み、ひたすら数をこなしましょう。
まとめ
ということで「仕事を全然しないのにモテる奴」について考え、そこから思考を展開し、非モテだった自分がどうするべきだったのかまでヒントを得ることが出来ました。
「仕事を全然しないのにモテる奴」は確かに腹立たしい存在ですが、ある意味人生の達人であり、腹を立てるよりも分析して参考にする方がよさそうです。
分析の結果を次にまとめました。
・「仕事を全然しないのにモテる」のには理由がある
・仕事は仕事、モテはモテと切り分けよ
・自分のやりたいことをまず深掘りする
・モテたいなら努力する、試行回数を増やす
・サイコパスな人は避ける
ただし直接関わると、やっぱり仕事の上ではこちらが被害を被りかねない存在であることは間違いないので、もしそういう人物を見付けたら適度に距離を取って冷静にスルーしましょう。
サイコパスへの知識を深めておくのが助けになると思います。
僕の非モテをまとめた記事はこちらです。
▼彼女いない歴28年の僕が、僕の非モテを語ります。