社会に翻弄される悲哀と葛藤、そして希望 UVERworldの「ALL ALONE」

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UVERworld大好き、霧島もとみです。

UVERworldの音楽はいつも僕を奮い立たせてくれ、前へ向かう力を与えてくれます。

その中でも僕は激しいロックな曲が好きで、たとえば、「Fight For Liberty」「7th trigger」
「DECIDED」「CORE PRIDE」をヘビーローテーションで聴いています。

ところが、決して激しい曲調じゃないはずなのに、僕の中で急激に存在感を増している曲があります。

その曲の名は「ALL ALONE」

なぜ惹かれてしまうのか。
理由に気づくには時間が少しかかりました。

社会に翻弄される悲哀と葛藤、希望を歌った「ALL ALONE」の魅力と、UVERworldの新しい世界を書いていきます。

最初は目立った印象を持たなかった「ALL ALONE」

「ALL ALONE」はUVERworldの中では珍しく、暗くて重苦しい音楽性の曲です。

はじめて聴いた時の印象は次のとおりでした。

  • 格好良いけどとにかく暗い
  • 社会に抑圧されて道を失った苦しみ
  • 貧しさ・不公平への怒り
  • これらの外部要因に飲み込まれた人々の悲哀を歌ったもの

曲は良いとは思ったものの、
「メッセージを出そうという意図ばかり強くないか?
 それに何か地味だなあ」
と距離を取っていました。

つまり、特に目立った印象を持っていませんでした。

ところがその印象は、ライブで聴いた時から少しずつ変わっていきました。

実は希望を歌っていた「ALL ALONE」

ライブのMCで覚えた「ALL ALONE」への違和感と疑問

きっかけは、ライブの「ALL ALONE」導入のMCでした。

「私達は音楽っていう、ライブっていうかけがえのないものを見つけた」

「この世界であなたがたは何をしたいのか?」

TAKUYA∞が前向きな熱意を込めてこう繰り返したとき、

”「ALL ALONE」ってそんなテーマの曲だったっけ?”

という疑問を覚えたんです。

僕はこの曲のテーマを、第一印象から次のように整理していました。

  • 抑圧される世界で皆孤独と戦っている哀しさ
  • 夢や希望もやがて力尽きる儚さ

前向きな要素なんてどこにもないと感じていました。

でも、ライブでのTAKUYA∞のMCはそうじゃなかったんです。
物凄く前向きなメッセージ、熱意を感じました。

何故だろう?

暗い曲調の「ALL ALONE」のどこに前向きなメッセージが込められているのだろう?

ライブを重ねるたび、「前向きなメッセージが込められている」という確信が強くなっていきました。

そしてようやく気付きました。

この「ALL ALONE」は希望のメッセージを込めた曲だったということに。

「ALL ALONE」が表現する3つのこと

ここからは僕の「ALL ALONE」の解釈・感想を書きます。

「ALL ALONE」は曲の中で3つのことを表現しています。

一つ目は、社会です。

”がんじがらめの 規制と法”
”いかがわしい都会の影に 飲み込まれて行く”
”自由や平等なんて言葉で これ以上導くのなら 答えてみろよ”
”暗闇での多数決 押し付けられるルール
虚無感と 違和感と 舌打ちが 街に響いてても”

こういった歌詞に現れているように、社会をとても理不尽で重苦しいものというイメージで表現しています。

曲調が重苦しいのも、社会の描写の表現でしょう。

二つ目は、その社会に生きる人間です。

”哀しい時に 僕は歌う あいつは言った 俺は踊る”
”私 絵を描いてる時だけ 全て忘れられる”

 

”いつかこのままじゃ 掴めずとも 伸ばしてた手も
下ろしてしまうんだろう?”
”そしていつか この許せないと言って泣いた
意味も夢も 忘れて行くの?”

自分が「生きている証と感じられる大事な何か」をしているときに輝いている姿。
また一方で、社会に押しつぶされて、その大事な何かを忘れていく姿を表現しています。

”自分自身の dislike 一番本当に悔しくて許せないことは
どうでもいい 心無い言葉やただのフレーズに押しつぶされそうになって全てを
一瞬で捨ててしまいそうになる事”

ここでは夢を失うだけでなく、自らの生命をも絶ってしまう姿を歌っています。

人間に対してもやはり重苦しいイメージで表現しています。

三つ目が、希望のメッセージです。

”ほんの少し こんな街で 僕らは輝けてる気がしてた”
”この街に 存在してる気がした ほんの少し 笑ってる気がした”

 

”お前は お前がやりたい事を やれ”

 

”最後の日に欲しい物は
最後の日に欲しいと思えるような
この街で生きて来た証”

息苦しい社会でも、自分の存在した証を感じて笑える時がある。
それは自分が「心の底からやりたい事」をやっている瞬間。

それが何かは人によって様々。

だから、たとえ社会が暗くて重苦しかったとしても、その中で自分がやりたいことをやっていこう。
そうすれば自分が輝いていると感じることができ、
自分の生きている証がここにあると感じることができる。

これがこの曲で描かれた、希望のメッセージです。

こう考えることで、MCで「この世界であなたがたは何をしたいのか」と前向きに訴えていたTAKUYA∞の姿が理解できました。

ですが、この曲の魅力は「希望のメッセージが添えられている」ということだけでは説明が出来ません。

更に違うところで曲が刺さっている感覚があるからです。もう少し思考を進めます。

なぜ「ALL ALONE」が刺さるのか?この曲が見せたUVERworldの新しい世界

「ALL ALONE」が刺さる理由

もう一度整理すると、「ALL ALONE」が表現しているものは次の3つでした。

  • 重苦しい社会
  • 社会に翻弄される人間
  • 希望のメッセージ

これを踏まえて、なぜこの曲が刺さるのかをもう一度考え抜きました。

そうすることで、僕なりの「ALL ALONE」のテーマが次のように見えてきました。

<前提>
・人間は熱意や情熱を持っている
・社会が途方もない重苦しさで、そこで生きる人間を翻弄している
<主題>
・「熱意や情熱を持つ自分自身」と「社会に翻弄される自分自身」との間で、誰もが葛藤している
・自分がやりたい事をやることで、その葛藤を払って輝くことができる

こう理解したとき、僕は震えました。

なぜなら、自分自身と社会との間で葛藤して苦しんでいるのは、まさに僕自身の姿だったからです。

きっと多くの人も同じだと思います。

だからこの曲は刺さったです。

今を生きる人間の葛藤や苦しみを十分に理解して、表現して、希望のメッセージを添えているのが「ALL ALONE」なんです。

震えるほど、凄い曲です。

UVERworldが見せた新しい世界

ところで、今までのUVERworldの曲は、「自分語り」の表現が多いという特徴がありました。

僕が好きな「Fight For Liberty」「7th trigger」「CORE PRIDE」も、基本は自分語りです。

自分自身の中にある決意や情熱、生きるエネルギーを絞り出してモチーフにしています。

これに対して「ALL ALONE」は新しいモチーフが使われています。

自分自身の中にあるものを絞り出す方法ではありません。

自分自身だけに目をやるのではなく、周囲の環境、つまり社会や世界にも目を向けてモチーフにしています。

「社会や世界の存在をありのままの姿で前提として認めたうえで、そこに生きる人にどうして欲しいか」

という視点で曲を作っているんですね。

音楽の視点が、人間個人から、周辺の環境である社会を含めた俯瞰へと拡張されています。

つまり、UVERworldの音楽が新しい広がりを見せたということです。

このことも「ALL ALONE」に秘められた魅力の一つです。

まとめ

僕が最初は気づけなかった、「ALL ALONE」の魅力をまとめます。

まとめ
・哀しさだけを表現した曲ではなく、希望のメッセージの曲。
・社会と自分自身の狭間に生きる葛藤に希望を与える曲。
・UVERworldの視点が俯瞰への広がりを見せた。

これらに気づいたとき、この曲は僕にとって欠かせない1曲になりました。

社会に生きづらさを一度でも感じたことがある人には、きっと刺さり、救いになる曲です。

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