かけがえのない出逢いを讃える歌。UVERworldの「クオリア」の感想

タイトル画像

霧島もとみです。

生きていく中で必ずあるのが人との出逢いです。

人生で迎える無数の出逢いは、新しい経験や知識、感情などをもたらします。

その中には、自分にとって大切と思えるものを与えてくれた特別な出逢いもあるでしょう。

言葉では言い表せない大切なもの・大事な感情を与えてくれた出逢いはかけがえのない宝物です。

UVERworld「クオリア」は、そんな大切な出逢いを讃えた歌です。

そしてUVERworld屈指の美しさを持った歌でもあります。

この記事では「クオリア」の魅力と、この曲に込められたメッセージを紹介します。

はじめに UVERworldの「クオリア」とは

「クオリア」は、2010年にUVERworldの16作目のシングルとして発売された曲です。

6作目のアルバム「LIFE 6 SENSE」に収録されたほか、2018年のベストアルバム「ALL TIME BEST」では3枚目の「BALLADE BEST」に収録されています。

偶然かもしれませんが「LIFE 6 SENSE」「ALL TIME BEST」とも同じく6曲目に収録されています。

ちなみにベストアルバム製作に向けたファン投票では32位でした。

タイアップの曲でもあり、機動戦士ガンダム00の劇場版「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」の主題歌として、映画のエンディングテーマになりました。

タイアップ作の「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」は、機動戦士ガンダムシリーズの中では異色ともいえる作品で、”地球外生命体との出逢いと対話”をテーマにした物語でした。

この作品の世界観は「クオリア」の曲中によく表現されています。

新しい出逢いによって得た「クオリア」とは何なのかーー


それでは曲の魅力を紹介していきます!

「クオリア」の3つの魅力

1:優しく包み込むスローで美しい音楽性

1つ目の魅力は、美しい音楽性です。

UVERworldにもバラード曲は多くありますが、その中でもこの「クオリア」の美しさは抜きん出ています。

例えばこんなところが美しさのポイントです。

・優しく語りかけるような歌声
・サビのハイトーンボイス
・スローな立ち上がりから、サビでの花が咲くような盛り上がりへの構成
・曲を優しく包むストリングスの響き

これらの要素が重なり合い、”優しく包み込むスローで美しい音楽性”を醸し出しています。

きっと一度聞くだけで感じることが出来ると思います。

2:サビで魅了するハイトーンボイス

1つ目の魅力のところでも触れたところです。

サビのハイトーンボイスが感動的に美しいんです。

感動的に美しく感じる理由は、歌い分けにあります。

サビ以外ではキーが低めです。
それに、ブレスを多めに使って、語りかけるように優しく歌っています。

ところが、サビになるとキーは一気に高くなり、曲のテンションもがらっと変わります。

それに呼応するように、TAKUYA∞の歌声も凛とした響きへと変わります。

この凛とした芯のあるハイトーンボイスの響きが美しい。

サビの盛り上がりとの相乗効果で、聞くたびに心を奪われます。

3:”ありきたりな言葉”なのに響いてくる歌詞

クオリアで使われている歌詞は、どれも日常に溢れている言葉ばかりです。

難しい言葉といえば、タイトルの「クオリア」という言葉だけ。

大切な事は 大切と想う事を
ありきたりな言葉に 全部を込めるよ

という歌詞のとおり、日常にある”ありきたりな言葉”に溢れる感情を乗せているのがこの「クオリア」です。

歌詞は何も難しくないんです。

なのに曲を聴いていると心が揺さぶられます。
物凄い力を感じます。

ありきたりな言葉の中に表現を尽くし、音楽に乗せることでこんなに感情を動かすことができる・・・本当に驚きました。

それが出来ているのは、表現力もさることながら、曲に込められたメッセージの力が大きいからだと考えています。

「クオリア」に込められたメッセージ

「クオリア」という言葉の意味は?

タイトルになっている「クオリア」

普段聞くことがないこの言葉は、日本語では感覚質と言われ、「人間に主観的に体験される質」を意味する言葉です。

主観的に体験される質・・・って、どういうことなんでしょう。

つまりこういう事です。

「赤いリンゴ」が机の上に置いてあるとします。

それを僕が目で見るとします。

そのときに頭の中で「リンゴが赤い」と感じたとしたら、この「頭の中で感じた赤さ」がクオリアです。

実際の赤いリンゴの存在を指すのではなく、「感覚で感じた赤さ」そのものを指している言葉なんですね。

これがクオリアという言葉の意味です。

クオリアの意味を図解で書いたものです。実体から信号を受信して感じる・想うという流れの中で、最終的に頭の中で感じたものがクオリアです。

ところがこの「クオリア」という言葉は、歌詞には一度も出てきていません。

曲の中で「クオリア」が一体何を意味しているのか?

それは歌詞から読み取るしかありません。

クオリアという言葉が意味するものとは

注目したいのは、次の歌詞です。

心臓にもない 脳にもない
何処にも見当たらないココロ
二人の間なら 確かに感じられる

クオリアとは、簡単に言うと「感じたもの」です。

曲の中でこの箇所にだけ”感じられる”という言葉が使われています。

ということは、ここで歌われている”確かに感じられる”ものが、この曲のテーマとなっている「クオリア」なんですね。

それは「ココロ」です。

じゃあ、この「ココロ」って一体何を表しているんでしょう?

ココロが指すものとは

「ココロ」が何なのか。

それは、歌詞のこの部分から読み解くことができます。

伝えたい心情が ねぇ
隣で ここぞって時に
言葉がこんなに溢れてるのに
何も言えなくなる
大切な事は 大切と想う事を
ありきたりな言葉に
全部を込めるよ

少し変則的な歌詞になっていますが、僕は次のように読みました。

・伝えたい心情が、君の隣でこんなに溢れてる
・それなのに言葉が何も言えない
・大切と想う事を、ありきたりな言葉に全部を込めて伝える

これが1つ目のヒントです。

2つ目のヒントは次の歌詞です

It’s time now see me now ah ah ah
やっと出逢えたんだね

億千の巡り逢いの中で
最後までこの出逢いを
僕は欲しがるだろう

ここで書かれているのは「出逢い」です。
タイアップ作品のテーマが”地球外生命体との遭遇と対話”であることからも、出逢いという言葉は大きな意味を持っていると考えられます。

1つ目のヒントと、2つ目のヒントを繋げるとどうなるでしょうか?

この「出逢い」によって生まれた「感情」 = 「ココロ」 = 「クオリア」

つまり、新しい誰かとの出逢いによって生まれた感情が「ココロ」であり、この曲がテーマにしている「クオリア」なんですね。

出逢った相手、つまり曲中でいう「君」とは誰なのでしょうか。

「君」とは誰なのか

「君」がどういう関係性の人を差しているのかを考えてみると、あまりにもヒントが少ないことに気が付きます。

結論から言うと、「君」が誰を指しているのかの断定は出来ません。

たとえば、

・恋人
・仲間
・ライバル

などは、どれでも当てはめることが出来ると思います。

曲調がバラードなので「ラブソングに違いない。君=恋人だ!」と読み取ることもできますし、夢を叶えるための「仲間」というように読み取ることもできます。

例えば、UVERworldの立場になって考えてみると、たとえば次のような人が「君」としてイメージできます。

・UVERworldのメンバー
・ライブで出逢ったUVERworldのクルー

ライブを一緒に作り上げた人たちとの出逢いは一期一会。

音楽で一体になったようなライブになったとしたら、その出逢いを考えたとき、感謝や感動という言葉では表せないほどの感情が湧き上がるでしょう。

その感情がクオリアなんですね。

つまりこの曲の「君」とは、自分に溢れんばかりの感情を与えてくれるきっかけになった人物を指しているんです。

感じたクオリアが愛情なら「恋人」かもしれません。
それが夢なら「仲間」かもしれません。

そんな出逢いこそが、自分自身の心を感じることができる「クオリア」だということです。

宝物のような出逢いを讃える歌だったんですね。

まとめ

大切な感情を与えてくれる出逢いへの賛美歌「クオリア」の魅力をまとめます。

まとめ
・クオリアの3つの魅力
その1:優しく包み込むスローで美しい音楽性
その2:サビで魅了するハイトーンボイス
その3:”ありきたりな言葉”なのに響いてくる歌詞
・クオリアとは、人との出逢いでもたらされる大切な感情
・「クオリア」は出逢いを讃える賛美歌

自分が大切と感じられる誰かに出逢ったとき、この曲をもう一度聴いてみてください。

きっと胸を打つと思います。

以上が「クオリア」の魅力の紹介でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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