探してた愛は君そのものなんだ。UVERworldの「THE OVER」の魅力について

こんにちは。
UVERworld大好き、霧島もとみです。

今日は、UVERworldの曲の中でもとびきりの愛の曲「THE OVER」の魅力を紹介します。

「THE OVER」は愛を力強く歌い上げた名曲です。
人の弱さ、人を想う気持ちの力、自分を超えていく強さが美しく表現されています。

愛に悩む人、幸せな愛の最中にある人。
どんな人にも聞いて欲しいと思える曲です!

はじめに 「THE OVER」とは?

軽くおさらいです。

「THE OVER」は、2012年にUVERworldの22作目のシングルとして発売された曲です。
タイアップとして、TBS系金曜ドラマ『黒の女教師』の主題歌に起用されました。
7作目のアルバム「THE ONE」の7番目の曲として収録されています。

2018年のベストアルバムに向けたファン投票では、1位に選ばれました(嬉しい!!)。

7月発売のベストアルバム「ALL TIME BEST」にはオリジナルと再レコーディングの2バージョンが収録されます。

新しい楽しみが加わった、今、熱い曲でもありますよね。

では曲の魅力について紹介します。

1 アコースティックなバウンドサウンド

「THE OVER」は、UVERworldの中では珍しくシンセなどを使っていない5人のバンドサウンドのみで構成された曲です。

TAKUYA∞の静かな独唱で始まり、最初にアコースティック・ギターが、次にドラムが重なっていき、そしてバンド・サウンドが奏でられていくという出だしはとても美しい。

特にアコースティック・ギターの響きが印象的だなと思いました。
アコースティックな弦の響きが、この曲の物語性とセットになって、まるで聞き手の感情の中に染み込んでくるように聞こえてきたからです。

そして力強く繊細なドラム。ギター、ベースの重なり。
TAKUYA∞の透明なヴォーカル。
UVERworldの世界観に一気に引き込まれてしまう、最高な演奏です。

どれか一つが欠けても、この曲は成り立たなかったなと感じます。

曲の物語性にとても合ったアコースティックなバンドサウンドは、間違いなく「THE OVER」の魅力の一つでしょう。

MEMO

魅力1:アコースティックなバンドサウンドに酔いしれる!

2 曲の物語性が高い!

歌詞が紡ぎ出す物語性が・・・本当に素敵です。
泣いてしまっても、恥なんかじゃない。
僕は何度も泣きました。

この曲のテーマは「愛」・「超えていくこと」この2つだと思っています。
この2つを表現するための曲全体の物語性がとにかく高い!
物語性の高さが、この曲の最大の魅力です。

だから少し文字数が長くなりますがご容赦ください。
僕が考える物語性のポイントについて、3点に絞って説明します!

(1)ラブソングっぽい出だし

出だしはいわゆる「ラブソングっぽい」感じですよね。

曲の最初では、一人の人間の弱気な心情が歌われます。
弱気というか、後ろ向きというか・・・
「自分は相手に相応しくない人間で、ただ思うことしかできない、力の無い存在だ」
というようなメッセージが続きます。

それが1回めのサビまで続きます。

正直なところラブソングとしては、あるあるだなと思いました。
「君を思う」「自分は君にふさわしくない」「でも好き」というのは、ラブソングでよく歌われる心情ですからね。
この時点ではまだ、よくあるラブソングなのかなという印象でした。

続く2番のAメロもやはり同じく弱気なメッセージです。

悲しい心情を綴ったよくある歌か・・・と思っていたら、2回めのサビから物語が変わっていきます。

”でも君だけが離せない、なぜ君だけが離せない
一人じゃないと気付いてしまった感情を・・・”

(2)「弱い自分」→「君といる自分」への変化

そこから少しずつ、歌の中心が変化します。

視点が、「自分の弱さ・力の無さを嘆く自分自身」から「君といる自分」へと変わっていきます。

そしてふと気付くんですね。

”何処に辿り着いたって 辿り着かなかったとして
未来を想像すれば 大体幸せだった
ああ 好きだよ・・・”

二人でいる姿を鮮明に思い浮かべたとき、自然と浮かんでくる「君が好きだ」という感情の存在に気づき、そして決意に至ります。

”君が僕を選ぶなら もう離そうとしないよ”

ここからは「君」を思いやる気持ちを、一気に歌いあげていきます。

(3)そして物語は「探してた愛は君そのもの」へ収束する

”年を取り日が経って 言葉さえ失って
二人過ごした日を君が 忘れ去ったとしても”

とても一途で美しい歌詞だと思いました。
時間軸も未来へと飛び越えていきます。

そして「君」への思いの締めくくりとして贈ったのが次の言葉です。

”あの 探してた愛は 君そのものなんだ”

続けて最後に、

”誰もが自分を超えられる OVER・・・”

と歌い、「全てを超える力がある、それが愛の力なんだ」というメッセージを託します。

単なるラブソングではなかった。
愛がどんなものなのか、それに気付いたとき、自分の弱い心を超えて他人を愛することができるんだという途方も無く前向きな希望のラブソングだったんです。

そして何よりも強い「君」への想い。

「君が全てだ」じゃない。
「君を愛している」でもない。

「探してたは 君そのものなんだ」

この言葉の重さ!
それに気づいたとき、僕は泣いていました。
愛というあやふやな言葉を具現化させる凄く力のあるフレーズで、ドン!!と響いてきます。

曲の中で愛という言葉を使ったのは、このたった1回だけ。
なのに「これが愛なんだ・・・」と悟らせる力を持っている。
最後のこのフレーズに集約するまでの物語性が鮮やかで、そして凄い!

この曲はもちろん僕だけではなく、多くのファンの心を揺さぶりました。
京セラドームのライブDVDでは観客席でタオルで目頭を抑えている女性が大勢いましたから。

MEMO

魅力2:「探してた愛は君そのもの」へ集約する高い物語性に涙する!

3 とにかく泣けるPV・・・

既に940万回再生されている「THE OVER」のPVは・・・泣けます。

凝った仕掛けや派手な演出はありません。
UVERworldがステージ上で演奏する姿を中心とした、とてもシンプルな構成で作られています。
でも泣けるPVです。

とりあえず、ざっくりとPVの内容を振り返ります。

暗闇の中で独唱するTAKUYA∞の姿から始まり、
明かりが照らされると、そこは円形ステージの中心。

同じく円形の照明の下で、UVERworldの5人が演奏をしています。
それを何人かの観客が見ている・・・という形で始まっていきます。
空席ばかりの客席には、

・老夫婦
・子供のいる30代くらいの夫婦
・若い社会人カップル
・高校生のカップル
・小さな子供のカップル

が座っています。
その中でUVERworldがエモーションたっぷりの演奏を続けていきます。
ここからPVは、UVERworldと観客の姿とが、曲に合わせて入り混じりながら進んでいきます。

ふと、小さな子供のカップルがゆっくりと立ち上がる。
男の子が鉢植えの花を女の子にプレゼントします。

次に映ったのは高校生のカップル。
女の子が最初一人で立っているところに、男の子が近づいていき、白い花束を渡します。

次は若い社会人カップル。
男性は女性に結婚指輪を手渡し、二人は手を取り歩いていきます。

次は子供のいる30代くらいの夫婦。
子供に自転車の練習をさせる夫婦の微笑ましい光景が映し出されます。

そして車椅子に座った老人の女性が映ります。
白い花束を持った老人の男性が近づいていき、花束を女性に手渡します。
男性は車椅子を押して一緒に歩いていく・・

あれっ?

最初にステージを囲んでいた観客は、全部、同じ二人なんじゃないか?

もしそうだとすれば、
子供から学生、大人、老人と時間は移り変わっても、ずっと寄り添っていった二人が、この曲をずっと聴いていたという絵になります。

つまり、「THE OVER」が表現しているものが、長年寄り添った二人の愛そのものの姿だったということです。

これに気づいた時に僕は泣きました。
「THE OVER」が歌っている「愛」の姿が、物語が、人の一生に寄り添ったものなんだということを映像によって改めて気付かされたからです。

曲が、歌詞が、このPVによって何倍にもなって心を揺さぶります。
泣けるPVをぜひもう一度見てみてください。

UVERworld Official YouTube Channel 『THE OVER』

京セラドームでのライブもアップされてます。
演奏ももちろん素敵ですが、僕は、曲に没頭している観客の皆さんに感情移入してしまって泣けました。
動画にはありませんが、ライブでは曲の前に切なくも美しいサンドアートの演出があります。

MEMO

魅力3:シンプルだけどメッセージ性の高いPVに涙する!

4 まとめ

人の弱さ、人を想う気持ちの力、自分を超えていく強さ。
誰かと手を取りあい生きて行く姿。

心を揺さぶられる「THE OVER」の魅力をまとめます。

MEMO

魅力1:アコースティックなバンドサウンドに酔いしれる!
魅力2:「探してた愛は君そのものなんだ」へ集約する高い物語性に涙する!
魅力3:シンプルだけどメッセージ性の高いPVに涙する!

というわけで、UVERworldの中でもとびきりの愛の曲、「THE OVER」の魅力の紹介でした。

読んでいただきありがとうございました。

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