霧島もとみです。
AirPodsをご存知でしょうか?
メチャクチャ多くの方が認知している、超有名な商品です。
もう購入したよ、という人はもちろん数多く存在していることでしょう。
しかしですね、購入してからわずか半年で無くしてしまい、買い直したという人はそんなに多くないと思います。
僕はそんな数少ない間抜けな人間の一人です。
でも買い直した今、僕は最高な気分でいます。
バカと言われようが、金の無駄遣いと言われようが、AirPodsのある時間を楽しめることが最高に嬉しいです。
ということで今日は、AirPodsを無くした僕が、散々悩みぬいた末にもう一度AirPodsを買い直した話を紹介します。
AirPodsとの出会いと別れ
僕がAirPodsを購入したのは2017年12月でした。
最初に購入するときも散々悩みぬいた末の購入でした。
なぜ悩み抜いたか?というと、価格が高かったからです。
税抜き16,800円。
オシャレで便利で格好良いといえども、音質が決して凄くはないとの評判でした。
そこに約18,000円を投入するのにためらいがあったんですよね。
最後には「使ってみたい」という興味が押し切って買ってしまった訳ですけれど、実際に使った感想は
コレ最高じゃん!!
というものでした。
ところが、幸せな時間は長く続きませんでした。
購入から約半年、2018年6月のとある日に、AirPodsは僕の前から忽然と姿を消してしまったんです。
とても小さなものですから普段から気を付けてはいたんです。
必ず同じところに保管するように。
いつものバッグのあのポケットの中に収納するように。
それが無いんです。
僕は愕然としました。
家中を探しました。家以外も、考えられるところは全部探し回りました。
でも見つかりませんでした。
AirPodsとのあまりにも突然の別れを僕は受け止めることができませんでした。
自業自得。失意の日々を僕は過ごすことになりました。
AirPodsを無くした僕に訪れた5つの変化
AirPodsを無くしてしまったことは、単純に「効果なイヤフォンを無くしてしまった」という悔しさ以上の喪失感を僕にもたらしました。
しかたなく、僕は元々使っていた有線イヤフォンを使用したのですが、使えば使うほど
「AirPodsは良かったなあ・・・」
という事を思い知る羽目になりました。
大切なものは、いつも失って初めて分かるものだと痛感しました。
AirPodsを無くした僕に訪れた変化は5つでした。
1.やっぱりワイヤレスの心地良さは最高だった
有線イヤフォンを使うようになり、すぐに感じたことは「邪魔くさいなあ」ということでした。
持ち運ぶときはコードが場所を取り、音楽を聞いているときは耳から垂れるコードが邪魔。
iPhoneを机に置いて音楽を聞いていると、そのまま立ち上がる事もできない。
ちょっとそこまで物を取りに行こうと立ち上がろうもののなら、コードが引っ張られて耳から外れます。
カバンを掛けている時には、カバンとイヤフォンのコードがよく干渉します。カバンを置く時には、いちいちイヤフォンを外さなければならなくなりました。
イラッとしました。
AirPodsならこんなことは無かったのに。
立ち上がることも、ちょっと席を離れることも、カバンを掛けたり外したりすることも自由でした。
僕には、有線イヤフォンのコードが、僕を縛り付ける鎖のように感じるようになっていたんです。
2.装着の身軽さも最高だった
AirPodsで音楽を聞きたいと思った時、アクションは次の3つです。
- ケースを取り出す
- ケースからAirPodsを取り出して耳に付ける
- iPhoneで再生する
それぞれの動作はとてもスムーズで、ものの数秒で終わります。
AirPodsは耳に付けるとすぐに認識されるので、「取り出して装着する」で使えてしまうんですね。
とても気軽に音楽を楽しめました。
それがAirPodsを無くした後はというと、
- イヤフォンを取り出す
- イヤフォンのコードの絡みを取る
- 変換プラグを取り出し、コードを刺す
- iPhoneに変換プラグを刺す
- iPhoneで再生する
時間にしたら10秒程度かもしれません。
しかしAirPodsに慣れてしまった僕は、
「面倒くさい!
なんて無駄な作業なんだ!」
と毎回小さなイライラを抱えることになってしまったんです。
そのたびに「AirPodsがあれば・・・」と悔やんでしまいました。
3.周りの音が聞こえなくなった
AirPodsは「遮音性が低い」という評判があります。
これは僕もそう思います。
遮音性は今まで使っていたどのイヤフォンよりも低いというのが実感でした。
でも使ってみると、僕は全く別の感想を持ちました。
「AirPodsは、わざと周囲の音が入ってくるように設計したのでは?」
というものでした。
遮音性には2つの方向性があります。
- 周囲の音が入ってこないようにする。
- 聞いている音楽を周囲に聞こえないようにする。
AirPodsの場合、周囲の音はよく入ってきますが、聞いている音楽は外にはほぼ漏れません。
何度も不安になって確かめましたが、使用レベルではほぼ外に漏れていませんでした。
ということは、「遮音性が低い」のではない。
あえて周囲の音が入るようにデザインしたのではないか?と僕は考えたわけです。
というのは、使ってみて初めて分かったのですが、周囲の音がある程度入ってくるというのは実は快適なことなんです。
歩いている時、周囲の音が聞こえないのは普通に危険です。
席に座っているときに話しかけられてもなかなか気付けません。
眼の前で手を振られでもしないと、他人の存在に気づけないことも普通にあります。
ところがAirPodsは、しっかり音楽を聞きながら、周囲の状況をしっかり音で把握することができるんです。
ボリュームがそれほど大きくなければ、音楽を聞きながら会話をすることだって可能です。
これはつまり、従来のイヤフォンと全く異なる体験だったんですね。
その違いをわかりやすく例えるとこんな感じです。
従来のイヤフォン → 耳栓から音楽が聞こえる
AirPods → 耳から離れたところに自分にしか聞こえない専用スピーカーが浮いている
まさにAir。
このことに気づいた時、僕は一層AirPodsのことが好きになりました。
ところがAirPodsを失った僕は、再び耳栓に逆戻りしました。
周囲の音は聞こえなくなり、僕は不安を感じるようになってしまいました。
4.音楽に没頭できなくなった
「周囲の音が聞こえない」ことの影響として、これはまるで真逆のように思えるかもしれませんが、僕は音楽に没頭できなくなってしまいました。
僕も以前はこう考えていました。
遮音性が高い→音楽に没頭できる
遮音性が低い→音楽に没頭できない
ところがAirPodsを無くして遮音性の高いイヤフォンに戻ったのに、僕は音楽に没頭できませんでした。
それはなぜかというと、イヤフォンをしている間、常に不安を感じていたからです。
周囲の音が聞こえないというのは、改めて考えてみるとかなり危険な状態です。
後ろから迫ってくる車や自転車の音も聞こえない。
話しかけられても気づかない。
この社会の中で、周囲を気にせずに自分ひとりの世界に没頭できる環境というのは実は少ないと思います。
危険に気づくことができない状況は、改めてその状況に陥ると、とても不安なものでした。
話しかけられても気づかない状況は、コミュニケーションに不安を感じるものでした。
安心を感じなければ音楽に没頭なんて出来ません。
AirPodsを無くした僕は、音楽に没頭する体験をも無くしてしてしまったんだと痛感しました。
5.自分の体の一部が失われたような喪失感がつきまとった
AirPodsを無くしたことによる変化は想像以上に大きなものでした。
日が経つほどに「AirPodsのある生活に戻りたい」という気持ちは大きくなり、それを失っていることによる喪失感が大きくなっていきました。
家の中のどこかにあるのかもしれないと思うと、何をしていても集中することができなくなりました。
ソファーのクッションを突然めくり始めたり、子供のおもちゃを全てひっくり返して探し始めたり。
たかが音楽が聞けなくなっただけで、何を大げさな?と思うかもしれませんが、AirPodsでの体験はもう僕の日常の一部としてすっかり溶け込んでいたんです。
それが無くなってしまった。
まるで体の一部が失われたような喪失感を、いつも感じるようになったんです。
なぜ自分は君を無くしてしまったんだ。
本当はどこかに隠れているはずに違いない、出てきてくれ。
精神的に不安定な状態にしばしば陥ってしまいました。
そして買い直した
それほど苦しいのなら、また買えばいいじゃん?と思うかもしれません。
しかし一介の勤め人に過ぎない僕にしてみれば、税抜き16,800円というお金はそう簡単に出せるものではありません。
いや、出せないことはないんですよ。
ただ「高価なものを買って半年で無くしてしまい、それをまた買い直す」というのは、あまりにも自分にとっては贅沢な振る舞いじゃないのか?という気持ちが一方であったんです。
しょせんは音楽を聴くためのもので、贅沢品です。
無くても死ぬわけではないですからね。
それに何より嫁さんに悪い気がしてました。
自分のミスで2重投資をするというのは、やっぱり気がひけるんですよね。
でもAirPodsの無い喪失感は辛い。
買い直すか?でもミスした自分に、それは過ぎた贅沢だ。
この葛藤に悩まされる日々が続きました。
ため息が耐えませんでした。
そんな僕を救い出してくれたのは、意外にも、嫁さんの一言でした。
「そんなに悩むくらいなら、買えば?」
え!?
いいの!?
「そうやって落ち込まれてる方が迷惑だし。買った後にどっかから見つかっても、メルカリで売ればいいじゃん。無駄にはならないんじゃないの」
仏様のようなありがたい言葉に僕は泣きそうになりました。
僕はそれから2週間ほど悩んだ後、もう一度AirPodsを買うことに決めました。
ありがとう・・・。
僕は日常を取り戻した
AirPods2号機が僕の手元に届いてから、僕は日常を取り戻しました。
僕のAirPods2号機。
不安なく、ストレスなく音楽に没頭できる環境は、やはり最高でした。
この最高な日々が終わってしまわないよう、僕は「AirPodsを無くさない」ことに努めていこうと思います。
・とにかく同じ場所にしまう。
・充電時には細心の注意を払う
・無意識でしまわない。指差し確認を。
以上が、AirPodsを無くした僕が、もう一度AirPodsを買い直した話です。
もし記事を読んでいただいたあなたがAirPodsを持っているのなら、僕のようなミスをしてしまわないよう、気を付けていただければ嬉しいです。
長文を最後まで読んでいただきありがとうございました!