「全力!脱力タイムズ」が面白すぎる5つの魅力について

全力!脱力タイムズが面白すぎる5つの魅力について

霧島もとみです。

僕は何年か前からほとんどテレビを見ない生活を送っていました。

2年連続で残業900時間超という少しワーカーホリックな暮らしをしていたことも大きな要因ですが、読書をしたり、スマホをいじったりという楽しみの前に魅力が負けていたのが本当の理由だと思います。

いや、負けていたというよりもむしろ、嫌っていたというのが正直なところかもしれません。

何も考えなくていい、ただバカバカしいだけのテレビに自分の時間を奪われるのが嫌だったんですね。

でも、そんなテレビ嫌いの僕でさえ毎週楽しみにしている番組があります。

「全力!脱力タイムズ」です。

めちゃくちゃ面白い。テレビということを忘れさせてくれるくらい面白い。

今日は、フジテレビの孤高のバラエティ「全力!脱力タイムズ」が面白すぎる5つの魅力を紹介します!

全力!脱力タイムズとは?

報道番組の体裁で放送するバラエティ番組で、毎週金曜日午後11時からフジテレビで放送しています。

MCはくりーむしちゅーの有田哲平さん
番組では「アリタ」の名前で通しています。

進行をフジテレビアナウンサーの小澤陽子さんが担います。

報道番組らしく毎回3名のニュースコメンテーターが「全力解説員」として出演します。
大真面目なラインナップで、次のメンバーがよく出演します。

  • 吉川美代子さん(元TBSアナウンサー)
  • 岸博幸さん(元経済産業省官僚)
  • 出口保行さん(犯罪心理学者)
  • 五箇公一さん(生物専門家)
  • 齋藤孝さん(教育学者)

このほかに、ゲストとしてタレントや役者が1名と、芸人1名が出演します。

ニュース番組をネタにして、全力解説員や俳優がズレたコメントをするなどして盛大にボケていき、芸人がそれにただ1人でツッコむというのが基本的な構成です。

ゲスト芸人が次長課長の河本さんや、NON STYLEの井上さんなど脛に傷がある人の時には、「これでもか」というくらいに盛大にイジり倒されるという展開もあります。

それでは5つの魅力を紹介していきます。

全力!脱力タイムズの5つの魅力

報道番組という体裁を逆手に取った痛烈な笑いがある

報道番組という体裁を取っているのがこの番組の特徴です。

MCのアリタはニュースキャスターとして番組を進行し、専門家は常に真剣な表情でニュースを解説していきます。

しかしその全てがズレている。

話題がズレている。
反応がズレている。
その全部が真顔でズレている。

見た目は真剣な報道番組なのに、内容は全く報道番組になっていないんですね。

報道ニュース番組 → 真面目な内容を真面目にやる。

 

全力!脱力タイムズ → フザケた内容を真面目にやる。

この構造が痛烈な笑いを生んでいます。

この番組でしか見られないシュールな笑いがある

全力!脱力タイムズには、他の番組では見ることができないオリジナルの笑いがあります。

大真面目な顔でボケるゲストタレント

ゲストタレントや俳優は「真面目にボケる役」を担っているので、常に真顔です。

真面目のシンボルとして、黒縁メガネを毎回着けています。

しかしコメントは基本的にボケています。

芸人がツッコんでも表情は変わりません。
時々笑いが堪えきれなくなってうつむいたりもしますが、ほとんど表情を変えません。

このシュールさ、最高です。

ふざけすぎているインタビューVTR

報道番組という体をとっておきながら、インタビューVTRはふざけすぎている内容ばかりです。

  • 全員モノマネ
  • 全部「毛」にからめてブラックマヨネーズの小杉さん
  • 全部野生爆弾のくっきー(もはやモノマネですらない)

そしてこれを本物のVTRかのように扱い、解説をしていく…

超シュールです。

グルメレポート「THE 美食遺産」

一流のグルメを紹介するコーナーです。

素材の料理は一流なのに、それを紹介するナレーターが駄目駄目な人ばかり。

  • 滝沢カレンさん

漢字がまともに読めず読み間違いのオンパレード。
実態と完全にズレた独特の言い回しで全く料理の魅力が伝わらない。

  • 伊藤一朗さん(Every Little Thing)

バブル時代の業界読みで紹介する。
(寿司→シースー、ラーメン→メンラー、完成→完パケ など)
何を言っているか解読不能なときもあり、全く料理の魅力が伝わらない。

  • ACE(ラッパー)

ラップでナレーターをする。
途中から韻を踏み出したと思ったら暴走が始まり、VTRと関係ないラップをひたすら続けていく。

どれも全くフザケた内容で、この番組の他にはありえない企画です。

シュールさがたまりません。

果敢に笑いを攻める

見ていて「これ大丈夫なのか?」と思うような企画を打ち込んできます。

地上波ということを疑ってしまうくらい攻めた笑いは、脱力タイムズの大きな魅力です。

例えば過去にこんな企画がありました。

  • オリエンタルラジオの藤森さんと、プロレスラーの前田日明さんとで「武勇伝」

「あっちゃんカッコいい〜」の「あっちゃん」を前田日明さんにしてしまう企画で、内容は前田日明さんのリアル武勇伝。
バラエティーの皮で包んでいますが危険すぎて最高でした。

  • 次長課長の河本さんをイジりまくる

こどもの相談に河本さんが答える企画。
「どうしてNON STYLEの井上さんはテレビに出なくなったんですか?」
これを河本さんに答えさせるという超絶に攻めた企画。

悶絶しながら答える河本さんは最高にシュールでした。

  • ベッキーのコンプライアンス重視のグルメロケ

ベッキーをゲストに招き、
「コンプライアンスは大事だ」
「嘘はいけない」
という話の流れの中で始まったベッキーのグルメロケVTR。

初めて訪れた風のベッキーのグルメロケ映像に対して、
「事前に撮影の許可を得ています」
「事前に打ち合わせをして料理も見ています」
というように裏の事情を全てテロップで流していき、映像中のベッキーのコメントが全て白々しく聴こえてしまうという物凄い演出がされていました。

コンプライアンスという言葉を逆手に取った演出や、それを「嘘をついていたベッキー」にさせるという突き抜けて攻めたシュールさに僕は悶絶しました。

副作用がある

見た目は完全な報道番組、出演する解説員も全て本物というのが「全力!脱力タイムズ」の特徴です。

この

「報道番組 ✕ 全力タイムズ出演解説員」

という構図が、「本当の」報道番組で良く見られる画だということが思わぬ副作用を生み出します。

それが何かというと、

本当の報道番組なのに、お笑い番組のように見えてしまうという副作用です。

例えばNHKの「クローズアップ現代」。

テーマは温暖化で、サメが増えていることや、マダニが北上していること、対馬でこれまで見られなかったスズメバチの一種が急増していることなどを紹介していたのですが、それを解説していた専門家が五箇公一さんだったんですね。

五箇さんは本当に真面目に生物の解説をしているんですけれど、僕には「全力!脱力タイムズ」にしか見えなかったんです。
本当に真面目な番組で、真面目な特集なのになぜか笑いがこみ上げてきてしまう。
NHKのアナウンサーの普通なテンションもさらに笑いを加速させてしまうばかりで・・・

本来の報道番組さえ侵食する笑いの副作用があるのも、魅力の一つでしょう。

何が起きるのかワクワクする

これまでに挙げたとおり、

何でもアリ

なのがこの番組の特徴です。

あの手この手で新しい笑いを打ち込んできます。

「どんな笑いを見せてくれるんだろう?」

そんなワクワクを毎回感じさせてくれるのがこの番組なんですね。

こんなにワクワクできるバラエティー番組は他にないと思います。

視聴者の予想に対して、常にその斜め上を行き続けることが「全力!脱力タイムズ」の最大の魅力かもしれません。

まとめ

以上、全力!脱力タイムズの5つの魅力を紹介しました。

全力!脱力タイムズの魅力まとめ

・報道番組という体裁を逆手に取った痛烈な笑いがある
・この番組でしか見られないシュールな笑いがある
・果敢に笑いを攻める
・副作用がある
・何が起きるのかワクワクする

思わぬ長寿番組になりながらも、決して深夜番組の攻める姿勢を無くさないこの番組は、これからも要チェックです。

まだ見たことがないという方は、是非見ていただき、金曜日の夜を笑い飛ばしてみてください!

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