ブラックな労働を振り返る〜考察〜メンタル不調に至る要因とは?

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霧島もとみです。

働き方改革が謳われるなか、自分自身にも少々ブラックな労働の経験がありましたので、それを振り返った記事を書いているところです。

時間外労働120時間/月・1000時間/年というようなブラックな労働を過ごした2シーズンをそれぞれ振り返って書きました。

タイトル画像 ブラックな労働を振り返る〜シーズン1〜こうして私はメンタル不調になった タイトル画像 ブラックな労働を振り返る〜シーズン2〜ハードワークを乗り切った

シーズン1ではメンタル不調を起こし、シーズン2は無事に乗り切りました。

振り返りの中でストレス要因や緩衝要因の違いがその差になったことが見えてきたのですが、この記事ではここをもう少し掘り下げて考察し、ブラックな労働に自分自身が潰れてしまわないよう何に注意するべきか?を考えてみたいと思います。

「働き方改革」という言葉や制度が進められても、最終的に自分を守れるのは自分自身しかいません。

処理能力の高さゆえに仕事を抱えこんでしまいがちな方や、突然ブラックな状態での仕事を余儀なくされた方などのセルフケアの参考になれば幸いです。

また、自分自身でも十分に気をつけたいと考えています。

ストレス要因の違いを考察する

シーズン1と2の主なストレス要因は次のものでした。

シーズン1の主なストレス要因
・長時間労働の蓄積によるストレス
・短い睡眠時間による疲労の蓄積
・自分単独で業務を行っていた状態
・家庭からのストレス
シーズン2の主なストレス要因
・長時間労働の蓄積によるストレス
・短い睡眠時間による疲労の蓄積
・やや問題のあった職場の人間関係

ここにどういう差があったのかを考察していきます。

身体的なストレス要因

「長時間労働の蓄積によるストレス」と「短い睡眠時間による疲労の蓄積」は、おおよそ同じ程度でした。正確な数字は覚えていませんが、まあ、時間外労働120時間/月・1000時間/年程度ということで大きくは変わらなかったと思います。

短い睡眠時間による疲労の蓄積もほぼ同程度でした。

身体的なストレス要因については、シーズン1・2の差はほぼ無かったと言えます。

心理的なストレス要因

シーズン1であった「自分単独で業務を行っていた状態」「家庭からのストレス」は、シーズン2では低減されていました。

その一方で、シーズン2では「やや問題のあった職場の人間関係」が増えていました。

シーズン1ではメンタル不調に至ったことから、ストレス要因の大きさとして単純に考えると次の比較になります。

「自分単独で業務を行っていた状態」+「家庭からのストレス」>「やや問題のあった職場の人間関係」

ただこの式は、それぞれのストレス要因の強さがどの程度かにもよって全然変わってくるので、あまり参考にはならない気がします。

それよりも注目したいのは、シーズン1では

  • 自分単独で業務を行っていた状態=孤独感による心理的ストレス
  • 家庭からのストレス

というように異なる性質・複数の強いストレス要因があったことです。

思い返せば、複数のストレス要因が強く重なった時に心理的な負担感がぐっと増していたような気がします。次々と対処を考えなければいけない、思考を切り替えなければいけない、次に何をどうしていいか分からない…そんな状態になっていたように思います。

つまり心理的なストレス要因については、シーズン1と2とに明確な差がありました。

その差は、シーズン1に「異なる性質・複数の強いストレス要因があった」ことだと言えます。

追加考察:コントロール性の影響

2つのシーズンの差を考察しているときに追加で思い付いたことがありました。

それは業務の内容というか、性質です。

シーズン1の業務は、常時発生するランダムな事案に対して対処するという性質のものでした。どの程度の業務がいつ発生するかが分からず、ある意味「予測できない」「終わりが見えない」状態でした。

これに対してシーズン2では、突発的な事案がありはするものの、主な業務は「いつまでに」「何をするか」が見えている状態でした。

2つを比べると、仕事に対して感じていた「自分自身がコントロールできる範囲」が違っていたことが分かります。

シーズン1は仕事の量・タイミングともに自分自身でコントロールできませんでしたが、シーズン2は量・タイミングを自分自身で想定して対処することができました。少なくとも、自分ではそのように感じていました。

コントロール性を感じているかの有無についても、ストレス要因の差になっていたと言えるでしょう。

ストレス要因の考察まとめ
・身体的なストレス要因に差はなかった
・シーズン1は異なる性質・複数の心理的ストレス要因がかかっていた
・シーズン1はコントロール性が低かった

ストレス緩衝要因の違いを考察する

次に、ストレス緩衝要因の違いを考察します。

ストレス緩衝要因とは、発生したストレス要因に対して、それを和らげる作用をもたらす要因のことです。支援・援助というように言われることもあります。

さて、シーズン1ではストレス緩衝要因はほぼ働いていませんでした

  • 周囲からの支援・援助を自分自身で得ようとせず、また、周囲から自発的な支援もなかった
  • 運動などの自分自身のストレス解消策を行う時間は作れなかった
  • 家族からは逆にストレスを受けていた

…自分で悲しくなってきました。結構辛くないですか、コレ?ストレスをもろに受けているだけのサンドバック状態という気がします。

これに対してシーズン2がどうだったかというと、次のようなストレス緩衝要因を作れていたと思います。

  • 周囲に対して支援・援助を働きかけ、実際に受けることが出来ていた
  • 何とか時間を捻り出してストレス解消策(カラオケ等)を行っていた
  • 自分以外との一体感を意識していた

メンタルヘルス的には、ストレス緩衝要因の有無がストレス反応に大きな違いを生じるとされています。

同じだけのストレスがかかった状態でも、緩衝要因があれば、それに対する身体的・心理的な反応が大きく和らげられるんですね。シーズン2では、自分でもそれを実際に感じていました。

シーズン1と2ではストレス要因に違いがあったと書きましたが、このストレス緩衝要因にも違いがあったことが、メンタル不調を起こす・乗り切るの違いに繋がったと言えます。

 

ストレス緩衝要因の考察まとめ
・シーズン1は緩衝要因ほぼゼロ
・シーズン2は複数の緩衝要因があった
・緩衝要因の有無が違いを生んだ

まとめ:こんなブラック状態には気をつけるべき

同じように長時間労働を過ごしながら「メンタル不調を起こしたシーズン1」と「乗り切ることができたシーズン2」の差を考察することで、私がメンタル不調を起こした原因が何だったのかが見えてきました。

それは言い換えると、より危険性の高いブラックな状態が分かったということです。

「自分はブラックな労働環境にあるかもしれない」と感じたとしたら、次のような状態かどうかに気をつけることで、危険を避けることの参考になるのではないかと思います。

気をつけるべきブラックな状態
・長時間労働による疲労がある
・異なる性質・複数の心理的ストレス要因がある
・仕事のコントロール性が低い
・ストレス緩衝要因がない

もしもこのような状態にあるとしたら、かなり危険性が高いと言えるでしょう。ストレス反応に押しつぶされる前に、自分自身で回避をすることが大事です。

私の場合は軽度のメンタル不調で済みましたが、それでは済まない場合も多々発生しています。ケースバイケースではありますが緊急避難をすることも時には必要です。

自分自身を守れるのは最終的に自分しかいません。

組織のメンタルヘルスケアは従業員の労働性を高めることも目的の一つではありますが、従業員がメンタル不調を起こした後の訴訟リスクに備えるという組織を守るためのものでもあり、それに自分自身の安全を委ねるのはあまりにも危険です

自分自身がブラックな状態にないか?
その中でも危険性が高い状態にないか?

考える参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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