ブラックな労働を振り返る〜シーズン1〜こうして私はメンタル不調になった

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こんにちは、霧島もとみです。

働き方改革が言われ始めて大分経ちました。新しい働き方が進んだり、あるいは制度のしわ寄せが現場に来たりと様々な影響が出ているようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

働き方改革がトレンドになったのも、いわゆるブラック企業、過重労働やサービス残業といったような労働問題が社会的に問題となったからです。

働き方改革がいくら叫ばれても、これらの問題はすぐに消えるものではないでしょう。ということは、会社組織や社会に改善を期待するだけではなく、自分自身が生き抜くために、自分なりの対策というか備えをしておくことが必要だと思います。

さて、かくいう私もブラックな労働をしていたことがある1人です。

ざっくりとですが、多分、時間外労働120時間/月、1000時間/年くらいの時期がありました。

精神障害の労災認定でいうと「心理的負荷・強」と判定されうる状態ですね。

こんな時期を2シーズン(?)過ごしました。

シーズン1は自分自身の限界を超え、うつ症状で仕事を2週間程休むことになり、その後もしばらくの間はうつ症状の影響が出ていました。

シーズン2は、時々体調を崩したものの、限界は超えずに乗り切る事ができました。

2つのシーズンを改めて振り返った時、同じように長時間労働をやりながら、メンタル不調を起こす・起こさないという差がなぜ出たのか?ということが不思議に思いました。

また、この差を整理しておくことで、今後自分が厳しい労働環境に直面したときや、同じように長時間労働に耐えている方の参考になるかもしれないと考えました。

ということで、自分自身のブラックな労働を振り返り、メンタル不調を起こした・起こさなかったの差がどこにあったのか?という視点で整理をしてみることにしました。

まずはメンタル不調による休養に至ったシーズン1を振り返ります。

よかったら読んでみてください。

シーズン1:ブラックな労働→メンタル不調

シーズン1は、約1年間の期間でした。

ストレス要因のうち、関わりが強かったと考えられるものは「職場のストレス要因」と「仕事以外の要因」でしたので、それぞれの要素を振り返りました。

職場のストレス要因

  • 仕事の量的負荷
    量的負荷が大きかった
    時間外労働は平日5時間、休日4時間程度
    (週1日は完全休日)

平日は23時や24時頃まで仕事をするのが当たり前でした。
また、それだけでは処理が追いつかず休日にも対応していました。

時間外労働は月に120時間を超えることもあり、メンタルヘルス的には危険性を抱える状態だったと言えるでしょう。

”長時間ハイ”になっていた時期もありました。

  • 職場環境
    労働環境は物理的・化学的に問題なし

職場環境としてのストレスはほぼ無視できる状態でした。

  • 人間関係
    上司からは基本的に関与なし
    職場の人間関係は特に問題なし
    自分自身の業務について助力を求めず、単独で業務を行っていた

人間関係に大きな問題はないものの、一方で周囲から援助を得られていませんでした。これは周囲の問題というよりも、「自分には出来る」「自分がやらなければ」というように考えていた自分自身に原因があったように思います。

メンタル不調を起こすまでは、「自分がやることが当たり前」だと考えていました。

ですが改めて考えてみると、強いストレスの原因になる状態です。

仕事以外のストレス要因

  • 家庭
    夫婦共働き・子供2人という環境
    家庭からの強いプレッシャーを受ける

夫婦共働きでありながら帰ってくるのが深夜…ということですから、当然家事等のしわ寄せが妻に行きます。実家の援助を受けながら過ごしていましたが、妻のストレスは相当なもので、それがそのまま私に返ってきていました。

ブラックな労働をしていましたが、家庭から見ればブラックなお父さんですね。

「仕事でやむを得ない」というようには考えて貰えなかったため(まあ当然ですけど)、かなり強いプレッシャー=ストレスを受けていた状態でした。

  • 睡眠不足
    平均睡眠時間→4時間程度

23時〜24時頃に仕事を終えてから帰宅し、洗い物・洗濯等の家事を行ってから寝るという生活を送っていたため寝るのは深夜の2〜3時。起きるのが6時半頃だったので、睡眠時間は4時間程度でした。

結構きつかったですね。

体調の変化→メンタル不調へ

まず、腹部痛・下痢が定期的に生じるようになりました。

次に「仕事に行く気力が湧かない朝」が出るようになりました。
この当たりで軽度の抑うつ感、不安感が出ていたように思います。

そんな状態がしばらく続いた後、「仕事が本当に終わるのか」「やりきれるのか」といった不安が強くなるとともに、腹部痛が頻繁に起こるようになりました。過敏性大腸炎の薬を飲みながら過ごしていました。

その後、仕事に行こうとしても身体が動かないという状態が出て、産業医との面談を勧められました。面談では「状態が良くない」として、心療内科の受診を勧められました。

抵抗心がありつつも受診した心療内科で「うつ状態」の診断を告げられました。何か身体の力が一気に抜けたような感覚がありました。

そして次の出勤のとき、感情がコントロールできない状態になり、2週間の休養を取ることになりました。

シーズン1の振り返り

メンタル不調への道のりについて

時間外労働の時間数から言えば、まあまあ厳しい環境だったと思います。

そんなの序の口だよ!という見方もあるかもしれませんが、メンタルヘルスの観点から言えば強い心理的負荷はかかりうる状態です。

ストレス要因を振り返ると、

  • 長時間労働の蓄積によるストレス
  • 短い睡眠時間による疲労の蓄積
  • 家庭からのストレス

これらが積み重なってストレス反応を引き起こし、警告反応期、抵抗期を超えて「疲はい期」に入り、メンタル不調に至ったと考えられます。

体調の変化についても、

身体症状→精神症状→行動の変化

というよく見られるストレス反応に沿ったものでした。

起こるべくして起こった、ある意味で順当なメンタル不調だったと言えるでしょう。

特に強く負担に感じていたことは?

順当なストレス要因があったわけですが、そのなかで特に強い精神的な負担が何だったのか?ということを考えてみました。

思い出すのは、山のように積もった業務に対して「自分単独で業務を行っていた状態」でした。

これは別に強制された訳ではなく、自分自身が「自分には出来る」「自分がやらなければ」と考えていたことによるものでした。業務は十分に回っていたことから、特に上司等による介入もなく、自分から助力を求めることもなく、淡々と業務を処理していた状況でした。

しかし、自分自身で矛盾するようですが、「なぜ自分だけがこれだけ多くの業務をやっているのか」という疑問をどこかで感じ、負担を感じるという心理状態が間違いなくありました。

シーズン1の大きな特徴が、この点にあったと考えています。

  • 自分に与えられた業務は自分が単独処理しなければならないと強く考えていた。
  • 自分にはそれが出来ると考えていた。
  • 他者に助力を求めてはいけないと考えていた。
  • この結果、「1人で仕事をしている」状態になっていた。

この点については「責任感が強い」性格が災いしたと思います。

相談されたこと、頼まれたことで自分に出来ることは極力手助けする。自分の仕事については他人に助けを求めず自分でやる。いわゆる「いい人」的な性格の人間だったんですね。

ここはメンタル不調後の休養、その後の復帰の中で変化させていくことになりました。

シーズン1での気付き

メンタル不調を引き起こしたことを通じて、自分の中で大きく2つの気付きがありました。

まず1つ目は、「自分がやらなければ」という考えが幻想だったという気付きです。

自分自身がメンタル不調になったことも十分ショックな出来事だったのですが、それよりも衝撃を受けたのが、自分がメンタル不調で休養を取ったことで仕事上に大きな穴が開かなかった事でした。

「自分がやらなければ」と思っていた
→別に自分がやらなくても、仕事は回る。

これを事実として突きつけられたことに大きなショックを受けました。

勿論、自分の業務の状態を常に整理して、見える化して、次に必要な処置が何かを第三者に見せても理解できる状態に自分がしていたことも要因だったとは思います。

しかし「この仕事は自分がやらないと駄目だ」と強く思い込んでいた私にとっては、まるで嘘のような出来事でした。

自分が無理してでもやらなければと思っていたことは、何だったんだ…。

呆然としたような、それでいて助けられたような、何とも言えない感情が生じたことを強く記憶しています。

 

次に2つ目は、自分に限界があるという気付きでした。

これまでは「無理をすれば自分1人で大抵のことは出来る」と変な自信を持っていました。大抵のことは自分で処理できるし、時間が必要なら睡眠時間を削ればいいし、少々身体が辛くても頑張ればいいと考えていました。

しかし身体とメンタルがそれに付いてこれなかったことで、その考えは打ち砕かれました。

自分には限界があるんだな…。

その事を強烈に、現実的に突きつけられたことを認識したんです。

この2つの気付きは、その後の自分の仕事のやり方を変える大きなきっかけになりました。

シーズン1のまとめ

以上がシーズン1後の振り返りです。

シーズン1のまとめ
・長時間労働を主としたストレス要因があった
・順当な(?)メンタル不調に至った
・1人で仕事をしている状態に強い負担を感じていた
シーズン1での気付き
・「自分がやらなければいけない」は幻想
・自分には限界がある

さて、シーズン1を終えた私は、しばらくは長時間労働とは縁のない期間を過ごしていました。

でもそれから数年が経ったころ、再び山のような業務がどっと押し寄せるようになり、気が付けば長時間労働の沼・シーズン2に突入することになりました。

ところがシーズン2では、シーズン1に引けを取らない長時間労働にありながら、最終的にメンタル不調を起こすまでには至りませんでした

もちろん多少なりともストレス反応は引き起こしてはいましたが…。

シーズン1との違いは何だったのか?これを見ていくと面白いことが分かると思います。

シーンズ2の振り返りについては、次の記事で紹介させていただきます。

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