死ぬ以上の悲しみはここに無い。UVERworldの「7日目の決意」の魅力について

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UVERworld大好き、霧島もとみです。

今日はUVERworldの生きる決意に溢れた曲、
「7日目の決意」の魅力を紹介します。

「7日目の決意」は悲しみに負けず、生き抜く力を全力で歌い上げた名曲です。死への思い、今日を生きることの意味、希望を持って力強く生きる姿が美しく表現されています。

負けてしまいそうな時。

起き上がれないほどの悲しみに包まれた時。

そこから生き抜く力を与えてくれる曲です。

はじめに 「7日目の決意」とは?

「7日目の決意」は、2014年にUVERworldの26作目のシングルとして発売されました。

TAKUYA∞が夢の中で見た風景と、夢の中で聞こえたメロディ・歌詞から作られたというエピソードがあります。また、サックス担当の誠果が正式メンバーとして初めて参加した記念の曲でもあります。

8作目のアルバム「Ø CHOIR」の9曲目にも収録されました。

それでは曲の魅力を紹介します。

1 曲の物語性、生き抜くというメッセージ

僕はこの曲を聴く時、いつも「死」と「生」について考えさせられます。

それは「7日目の決意」の物語性の中に「死」そして「強く生き抜く」というメッセージが込められているからです。

サビで繰り返される「君は冬の夢を見て鳴く蝉」が象徴するものは何なのか?に注目することで、物語性が見えてきます。

死を感じさせる出だしのサビ

出だしはサビから始まります。

シンバルの響きが立ち上がると同時に歌い出す神秘的な始まりは、この歌詞で始まります。

  • 君は冬の夢を見て鳴く蝉
    もしその願いが明日叶うと知ったら
    7日目を生きたのかい?

ここで象徴されるのは「強い悲しみを持った君」です。

冬の夢を見る蝉7日で死んでしまうといわれている叶わない夢を見る蝉のようだと喩え、そして「7日目を生きたのかい?」と問いかけます。

この問いかけに僕は「死」を想起せずにはいられません。

「君」は7日目を生きられなかった?

この冒頭の「生きたのかい?」という問いかけには、聴く人を曲の世界観に一気に引き込む力が込められています。

 

さて、サビが終わった後のA・Bメロでは次の歌詞が出てきます。

  • 死ぬ以上の悲しみがあったか?と問えば
    あると言えばあったな
    無いといえば無いがな
    全てはお前次第
  • もう人生ごと終わらせようと思ってた
    でもそれも出来なかった
    きっと本気の死ぬ気の覚悟も知らず生きてきた

死という言葉に関わる歌詞です。

悲しみを抱えていること、死を考えたことがあること。これはTAKUYA∞から「君」に語られた言葉だと言えるでしょう。

そして1回目のサビに続きます。

1回目のサビの象徴は蝉

  • 君は冬の夢を見て鳴く蝉
    明日こそ願いが叶う事を信じて
    7日目を生き抜くんだね

ここで象徴されるのは「蝉」です。

なぜならこの後に「なあ僕達もそんな生き方していたいよな?」と続くから。

7日目を生き抜く蝉のように、自分たちもそうありたいという願いを込めて歌っているんです。

「死」を見つめるのではなく、夢を願って生きることにここで目を向け始めます。

この「蝉」には、生きることしかない昆虫の純粋さ=今を一生懸命に生きる象徴としての意味も込められていると思いました。

 

そして、転機になるのが次のBメロの歌詞です。

  • もう今日からは死ぬ以上の悲しみは
    ここに無いと思って生きてくよ
    ならもう何も怖くない 誰がどう言おうと構わない
    諦める必要もない 強く生き抜くよ

これは1番の歌詞にあった「死ぬ以上の悲しみがあったか?」という問いへのアンサーです。

自分自身が「死ぬ以上の悲しみはない」と思う。そうすることで強く生き抜くことができる。

それが答えだということをここで見つけます。

曲の核心とも言える重要なメッセージがここに込められています。

僕もこの言葉を強く胸に刻んでいます。

そして2回目のサビに続きます。

2回目のサビの象徴は「強い悲しみを持った君」

  • 君は冬の夢を見て鳴く蝉
    悲しくなんてないよ
    一番大事な事は 叶うとか叶わないじゃない

ここで象徴されるのは再び「強い悲しみを持った君」です。

”悲しくなんてないよ”

これは「死ぬ以上の悲しみはない」という歌詞を受けた呼びかけです。そして一番大事なことは「生き方」であると続けて、勇気付けようとします。

また、誰もがいずれは死ぬという事実を伝えて、だからこそ生きるんだというメッセージを歌います。

  • いつかきっと 僕も君も居なくなってしまう
    例外なく終わってく そこにどんな意味が
    あるかなんて分かるはず無い

そして3回目のサビに続きます。

3回目のサビの象徴は「死んでしまった君」

  • でも君は冬の夢を見て鳴く蝉
    7日目の夜も 夢を願う時だけは
    少し強くなれたんだね

最後のサビの象徴は「死んでしまった君」です。
「7日目の夜も…」の歌詞から、「君」が死んでしまったことが想起されるからです。

それでも「夢を願う時だけは少し強くなれたんだね」から、「君」が最後まで生き抜いたことを表しています。

そして悲しみに負けず生き抜いた「君」のように、僕たちもそんな風に生きようというメッセージでこの歌は終わります。

  • なあ僕たちも そんな生き方していような
    その最後まで 忘れたくないよ
    夢を願う時 少しだけ強くなれる僕らの日々

死や悲しみを歌いながら、希望を持って生き抜こうというメッセージが込められた歌、それが7日目の決意です。

聴くたびにこの物語性が思い浮かびます。僕は勇気をもらいながらも、涙を流さずにはいられません。

2 2つのMVに込められたメッセージ

7日目の決意のMVは2つ作られています。

一つは通常のMV。そしてもう一つが、15分のショートムービーです。

このショートムービーに「7日目の決意」の世界観が見事に表現されていて、涙が止まりません。

主人公は小学生の兄弟。退院してきた兄に、すっかり病気が治ったと思った弟が

「明日死ぬって言われたら怖い?」

と問いかけ、

「まだまだ死にたくない。こんな素敵な世界だから」

と兄が答えるところで「7日目の決意」が流れはじめます。

物語は、2人の兄弟が通う学校のシーンと、乗り合いバスのシーンとで構成されます。

このバスが象徴しているのが生で、バスから降りることが死を意味しています。死を考えながらも降りられない、そんな姿も描かれます。

そして病気を再発した兄はただ一人、バスを降りていきます。にっこりと笑みを浮かべながら。

曲中の「君」が、このMVの兄なんですね。

「まだまだ死にたくない。こんな素敵な世界だから」と言ったとおり、悲しみを抱えながらも、希望をもって生き抜いた姿が描かれています。

曲と物語が織りなす「7日目の決意」の姿。このMVによって感動が何倍にもなって心を揺さぶります。
ぜひ一度見てみてください。

通常の演奏版のMVも素敵です。

3 まとめ

いつか人は死ぬ。その悲しみを受け止めながら、強く生き抜こうという歌。
それが7日目の決意という曲です。

”今日からは死ぬ以上の悲しみはないと思って生きてくよ”

このメッセージは万人に聴いて欲しい。きっと生きる力を与えてくれるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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