幸せの青い鳥は身近なところに?道後温泉って実は凄かった【3000文字チャレンジ】

こんにちは、霧島もとみです。

3000文字チャレンジです。

いつも遅れ遅れの投稿になり、冷や汗たらたらです。今回も例にもれず一周遅れとなりましたが、ご容赦いただけると幸いです。

さて、今回チャレンジしたお題は「温泉」です。

みなさん、温泉は好きですか?

もしも温泉が嫌いだという方は速やかに離脱することをおすすめします。

そうではなく、

「温泉が好き」

または

「嫌いじゃないね。フッ」

という方は、ぜひこのままお付き合いいただければ幸いです。

なぜならこの記事は3000文字チャレンジ・温泉への参加記事だからです。これから温泉についてあと2850文字以上は書く予定ですから、温泉が嫌いな方は多大なストレスを抱えることになると思われます。おすすめしません。

一方、温泉が好きな方は…?

どうでしょうか…?

楽しんでいただけるように頑張るつもりですが、なにせ素人ブロガーですので保証はできかねます。

どうぞよろしくお願いいたします。

3000文字チャレンジ「温泉」はじめ!

さて、温泉です。

温泉と聞いて皆さん何を思い浮かべるでしょうか。

関東の方は草津温泉とか鬼怒川温泉とか、湯河原温泉なんかを思い浮かべるかもしれません。

関西の方なら、有馬温泉とか城崎温泉とか、さらには白浜温泉なんかでしょうか。

あるいは、”おんせん県”として売り出している大分=別府温泉のことを思い浮かべたり、そうではなく、普段通っている近所の温泉のことを思い浮かべたりする方も多いかもしれません。

 

では私が温泉と聞いたときに何を思い浮かべるか。

私はほぼ間違いなく、道後温泉という名前を思い浮かべます。

なぜなら私は道後温泉という温泉地の近くに産まれ育った経歴を持つ愛媛県民だからです。

ということで、今日は道後温泉というちょっとした温泉地の近くに産まれた、私の温泉についての話をお届けします。

道後温泉について

まず最初に道後温泉について少し触れておきます。

道後温泉という名前を聞いたことがあるでしょうか?

愛媛県・松山市にある温泉なんですけど、

日本最古の温泉といわれたり、
日本唯一の皇室専用浴室があったり、
夏目漱石の小説「坊っちゃん」で登場したり、
「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルだといわれたり、ライトノベル「道後温泉 湯築屋 暖簾のむこうは神様のお宿でした」の舞台でもあったり、楽天トラベル・女性の国内一人旅におすすめの人気温泉地1位(2018年)に選ばれたり…

など、

愛媛県というローカルな場所にある割にはちょこちょこメディアにも出たりするので、聞いたことがあるよ~という方も意外に多いんじゃないかと思っています。

この道後温泉の近くに産まれ育ったレアな愛媛県民である私は…

あ。

ちなみに愛媛県民がどれくらいレアかというと、日本の人口が1億2,601万人に対して133.5万人(令和2年2月1日現在)です。割合でいうと実に1.06%。モンストの最新ガチャで星6キャラの提供割合が8.4%ですから、これよりも確率が低いという、相当なレア加減です。愛媛県民、すごいですね。

しかもウリにしようとしているキャッチフレーズが

「まじめ、えひめ」ですよ。

「うどん県」「おんせん県」に続け!とばかりに作ったPR動画のキャッチフレーズが「まじめ」って…。

たしかに面白いけど、ほかにウリが無いんかい!ってちょっと突っ込んでしまいますよね。

すみません、話がそれました。

ということで私は愛媛県民であり、また、割と道後温泉の近くに産まれ育ちました。だから道後温泉は子供の頃から身近な存在で、温泉=観光地というより、”お風呂”くらいの感覚でした。

知らないおじいさんに「尻を洗ってから入らんといかんぞ!」と怒られた記憶もあります。

そんな私ですから、温泉といえば道後温泉、道後温泉といえば温泉(それは当たり前か)という感覚でした。

道後温泉が私にとっての温泉の標準になってるんですね。

だから道後温泉に対しても何か特別な印象を持つこともなく、それが「当たり前のもの」「どこにでもある普通のもの」という認識でした。

なんなら逆に、

足を怪我した白鷺が舞い降りて温泉が発見された伝説とか、
大国主命と少彦名命が来たとか、
聖徳太子が来たとか、
万葉集で「熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出な」と額田王が歌を詠んだりとか、

古~いエピソードを何回も何回も聞かされて育ったことから、子供心には「田舎の古臭い温泉」という逆にマイナスなイメージを持っていた頃もありました。

子供って古いもの嫌いというか、ちょっと馬鹿にしがちですからね(僕だけ?)。

それに愛媛県・松山に対しても、田舎というアンチなイメージを持っていました。

とてもじゃないですが、愛媛県に対して「まじめ、えひめ!」なんてイメージは持っていませんでした。

そういえばポンジュースは昔から「えひめのまじめなジュースです」ってキャッチコピーで売っていましたね。それなら確かに「まじめ、えひめ!」なのかも…。でもポンジュースの材料の大半は外国産のオレ……ゴホゴホッ!!

話を戻します。

そして僕は大人になりました。

大人になると、旅行に行く機会が増えます。そして他の温泉地に行くことも出てきました。

道後温泉の近くで暮らした僕の期待は膨らみました。

愛媛の道後温泉でアレくらいだから、他の温泉地はもっと凄いんだろうなあ…!

めっちゃ楽しみだ…!!

しかし、実際に温泉地に行ってみると、

「えっ…これで”温泉地”なの…?」

と、その様子に驚かされることが多かったんです。

そう。なまじ地元にいるばかりに気付かなかったんですが、実は道後温泉って、日本の中でもかなり激レアな温泉地だったんです。

当たり前と思っていたことが、他の場所では全然当たり前じゃなかった。

 

なぜ道後温泉が激レアなのか。

僕が他の温泉地に行って実際に驚いたことを紹介して、説明していきます。

他の温泉地に行って驚いたこと3つ

僕が他の温泉地に行って驚いたことは、この3つです。

・物語がない
・風情がない
・飲食店や飲み屋街がない

一つずつ説明します。

物語がない

物語って何かというと、温泉にまつわる伝説であったりとか、温泉を舞台にした小説であったりとか、温泉を彩る文化的な要素のことだと僕は考えています。

これが全然感じられない温泉、意外と多いんですよね。

もちろんそれぞれの歴史や文化的背景はあるんですけど、それが積極的には発信されてなかったりとか、道後温泉と比べてインパクトに欠けたりとかして、

「あれ、何か物語が足りないな…」

ってなっちゃうんですよね。

温泉と文化とが繋がった”物語”に物足りなさを感じてしまう。

驚いてしまう1点目です。

風情がない

温泉に行った時の楽しみの一つが、温泉地ならではの風情を感じることだと思っています。

湧きおこる湯気であったり、旅館やお店の雰囲気であったり、浴衣で出歩くお客さんであったり…。

あ~、温泉に来たな~~!!

ってことを多面的に感じて楽しみたい。それが風情だと思っているんですが、これが無い温泉地が結構あるんですよ。

これが無いと、温泉や食事がどれだけ良くても、何か抜け落ちた感じがして「良かったなあ」と心の底から思えません。

これで温泉地なのか…と驚いてしまう2点目です。

飲食店や飲み屋街がない

温泉に行った時の楽しみの一つに、ぶらっと歩きに出て、その土地のものを食べたり飲んだりすることもあると思うんです。

温泉地にはそういう飲食店や飲み屋街があるのが当たり前だと思っていたんですが、これが無い温泉地も結構あるんですよ。

ホテルや旅館のほかには目ぼしいお店が無かったりとか、お店があっても夜6時頃には閉めてしまったりとか。

タクシーで30分位走らないと店が無いというところもあったりします。

まあ温泉地なのでそんなの必要ないでしょ?と言われるかもしれませんが、僕はどうしても寂しく感じてしまいます。

これが3点目です。

じゃあ道後温泉はどうなの?という話

「道後温泉が激レアな温泉地」と言いましたが、なぜ激レアなのかというと、道後温泉がこの3点を全て備えた温泉地だからです。

見ていきましょう。

1.物語

・日本最古の温泉と言われる温泉である
・日本唯一の皇室専用浴室がある
・夏目漱石の小説「坊っちゃん」で登場する
・「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルだといわれる
・道後温泉本館は公衆浴場初の国指定重要文化財
・少彦名命が温泉で体を治した喜びのあまり踊ったといわれる「玉の石」が本館横に展示してある

2.風情

・明治27年(1894年)に建造された道後温泉本館がレトロな雰囲気を醸し出す
・本館から続くホテル・旅館街がいい感じ
・路面電車駅から本館へ続く商店街がいい感じ
・浴衣姿で出歩く観光客が多くていい感じ
・足湯を楽しむ姿がいい感じ

3.飲食店や飲み屋街

・道後温泉本館付近に飲食店・飲み屋がある
・夜9時頃までは余裕で出歩ける
・タクシーで5~10分程度行けば愛媛県最大の飲み屋街・二番町がある

物語を筆頭に、それぞれの要素を兼ね備えた温泉地であると言えます。

勿論、一つ一つの要素で優れた温泉地はあるでしょう。

しかしこの3つの要素を全てハイレベルで備えた温泉がどれだけあるか?と考えると、ぐっと少なくなるでしょう。少なくとも私が行った範囲では、3つの掛け算では道後温泉が最強の温泉地でした。

古の豊かな物語を持ちながら、現代的な楽しみも兼ね備えた温泉地、それが道後温泉なんですね。

それはとても希少な存在のはずなんですが、小さな頃から接していたためにそれが当たり前だと思ってしまっていて、どこにでもある普通の温泉地だと思っていたんです。

でも、それは道後にしかなかった。

地元の僕にとっては当たり前の温泉地だったんだけど、日本全体から見れば当たり前なんかじゃなく、「そこにしかない」激レアな温泉地。

それが道後温泉だったんです。

青い鳥は身近なところにいた。そのことに僕は大人になるまで気付けませんでした。

今では故郷の宝としての誇りを感じるようになりました。

そんな僕は、地元の愛媛県民でありながら、今も時々ふらっと観光地である道後温泉に足を運んで楽しんでいます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

道後温泉のサイトはこちらへどうぞ。何気に気合入ってるサイトです。

最後のおまけに「まじめ・えひめ」の動画を貼っておきます。

疲れたらこちらもどうぞ。

 

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