【3000文字チャレンジ】君は焼肉に真摯に向き合えるか?修造食いの7つの作法

タイトル画像

霧島もとみです。

この記事は、こぼりたつやさんが主催する#3000文字チャレンジ「7」「焼肉」の記事です。

3000文字チャレンジ7・焼肉とは?
・このテーマで3000文字以上
『7』『焼肉』さえ絡んでいれば、どんな文章でもOK!

・画像、動画及び文字装飾禁止!
無機質な活字のみ。無機質に命を吹き込もう!

最近は遅刻が完全に癖になっていて、新しいテーマが発表されてから前の週のテーマの3000文字記事を投稿するということをやっていました。

実は今回も大遅刻で、前回のテーマ「焼肉」を書いていました。
そうしたら偶然にも「7」が絡んできたため、これはWテーマの投稿が出来るんじゃないか・・・と慌てて投稿した次第です。

それでは#3000文字チャレンジ「焼肉」「7」をテーマに、

君は焼肉に真摯に向き合えるか?修造食いの7つの作法

をお送りします!

修造食いは松岡修造さん由来の言葉

スポーツキャスターの松岡修造さんをご存じでしょうか?

テレビ番組やCMですっかりおなじみの顔という感があり、見たことも聞いたこともないという方はきっと少ないと思います。

というよりもむしろ。

熱血といえば、松岡修造!

というように「熱血」の代名詞と化している、生けるレジェンドな男が松岡修造さんなわけです。

しかし松岡修造は知っていても、

「修造食い」

を知っている人は少ないのではないでしょうか?

ご存知ですか?修造食い。

僕調べでは、周りの友人や知り合い、職場の同僚や先輩後輩に聞きまくりましたが、知っている人ゼロでした。
僕は危機感を覚えました。

このままでは「修造食い」が時間の流れの中に埋没してしまう。
修造食いで挑む焼き肉の素晴らしさが消えてしまう!

そこで今回、さよならへのカウントダウンが始まった#3000文字チャレンジの場を借りて、修造食いを紹介させていただきます!

さあ!

焼き肉で熱くなれ!

お前は今日から、肉を焼く聖火だ!

修造食いとは?

早速行こう!

修造食いとはずばり、

「松岡修造流の焼き肉の食べ方」だ。

実はかなり前に、一度テレビで見たことがあるだけなんだけど、あまりにも面白いこだわりの食べ方だったんで強烈に記憶に残ってるんだ。

記憶頼りだから、多少違ってても許してくれ!多分アレンジも入っている!

じゃあ、具体的に説明していこう。

修造食いは7つの作法で構成されている。
それがこれだっ!!

修造食いの7つの作法

作法その1:エアー焼き肉で準備
作法その2︰着替えてから焼肉屋へ
作法その3:注文は一言添える
作法その4:焼くのは1度に1枚だけ
作法その5:返すチャンスは1度きり
作法その6:味わったら即座にコメント
作法その7︰実践せよ

どうだ?
イメージが湧いてきただろ?

この7つの作法で君の焼き肉はきっと世界に通用する。

絶対にやれるよ。

出来る出来ないじゃない。
やるやらないでもない。

君なら出来る!!
絶対に出来る!!
出来るんだ!!

さあ行こう。
開くんだ。

7つの扉を!

作法その1:エアー焼き肉で準備

スポーツでもビジネスでも、共通して大事なことがある。
それは、準備だ。
準備なき戦いに勝利は無い。

でもいくら準備していても、いざ本番って時に使えなかったら意味がなくなってしまう。
初めての経験には誰もが戸惑い、焦り、高揚し、普段の自分を保てなくなってしまう。

大丈夫、君だけじゃない。
みんなそうなんだ。
人間に備わってる本能の働きなんだ。

だけど安心してほしい。
それを防ぎ、いきなりの本番でも100%の力を引き出す方法がある。
イメージトレーニングだ。

やり方は簡単。
まずは机に向かおう。
ビジネスマンなら昼休みがオススメだ。
そしてイメージするんだ。

右手にトング。
目の前には炭火で熱く滾った金網。
運ばれてきたばかりの新鮮な肉。
君は「何から焼くか?」と一瞬迷ったあと、やはりタンへとトングを伸ばしていく。

掴んだタンの重さは感じてるか?

金網に置いた。
火加減はどうだ?

肉が焼ける音、匂い、炭火の熱さ。
全てを思い描くんだ。

店の雰囲気は?
薄暗いか?
個室か?

注文を取る店員の声や、客の喧騒は聞こえているか?
焼けた煙が流れていくのが見えるか?

さあ焼けたぞ。
加減はどうだ?
頬張れ!

熱とともに口の中に広がる!旨み!肉汁!
柔らかさは?
タレの風味は?
ネギの香りは?

う、、、
上手い!!
消化しようとヨダレがほとばしる!
そして、返す刀でキンキンに冷えたビールを流しこむ!

プハーッ!!最高だ!!

どうだ?
本当に焼き肉の味がしてきたんじゃないか?

これがイメージトレーニングの力だ。
エアー焼肉の力だ。

エアー焼肉で脳を奮い立たせ、万全の状態でその時に備えるんだ!!

大丈夫!
君なら出来る!!

作法その2︰着替えてから焼肉屋へ

エアー焼肉で心の準備を整えたら、つぎは着替えだ。

なぜ着替えるのかというと、最高のパフォーマンスを発揮するためだ。
決して「焼き肉の匂いが着くと嫌だから…」なんて後ろ向きな理由じゃない。

だから「一番テンションが上がって楽しめる服」がベストだ。

「まずは形から」という言葉もある。
その日の焼肉を最高に楽しくするため、最高の服装に自分自身を包もう。

大丈夫!
君なら出来る!!

作法その3:注文は一言添える

最高の服装に身を包み、店内に入ったら案内された席に座ろう。

次はいよいよ注文だ。

ここで大事なのが、注文に必ず一言を添えることだ。

「塩タンを1人前、カルビ1人前…」

などと、事務的な注文の仕方は駄目だ!

必ず、意欲と情熱を込めた一言をメニューに添えて注文しよう!!

例えばこんな風に。

「前に来た時の味が忘れられなくて。厚みと旨みがたっぷりの塩タンを1人前」

「焼き肉の基本はカルビだと思ってるんですよね。忘れないうちに、カルビ1人前」

なぜその注文をするのかを自分自身に確かめると同時に、店員さんに焼肉への自分の熱意を伝えることができる。

もしも添える言葉が浮かばないのなら、そのメニューへの情熱が今は足りてないのかもしれない。

そんな時は注文を待つのが良い。中途半端な注文は、君の焼肉には不要だ。
さあ、勇気を出して君の一言を注文に添えよう。

大丈夫!
君なら出来る!!

作法その4:焼くのは1度に1枚だけ

金網の上に所狭しと肉を敷き詰めて焼いている光景をよく見かけるが、これは駄目だ。

焼くのは1度に1枚だけ。
これを鉄則として魂に刻み込もう。

君が焼こうとしている肉は、君の恋人だ。
君は何人もの恋人と同時に付き合えるだろうか?

もし出来たとしても、それは表面的な付き合いで、恋人の本当の魅力を理解することは出来ないはずだ。いや、する必要がないと考えているからこそ、同時に付き合うことが出来るんだ。

だから君は、焼肉の本当の魅力を確かめるため、今焼こうとしている1枚の肉に全てを注がなければいけない。

全身全霊をもって1枚の肉を注視し、焼き具合を探っていくんだ。

目を離しているそのほんの僅かな一瞬に、肉はピークを過ぎて固くなってしまうかもしれない。
だから金網の上には、たった1枚の肉だけを置く。

焦りは禁物だ。

大丈夫!
君なら出来る!!

作法その5:返すチャンスは1度きり

そして次の作法がこれだ。

「返すチャンスはたった1度きり」

これを徹底して欲しい。

なぜなら、何度もひっくり返している内に、肉の旨さが肉汁と一緒にドンドン落ちていってしまうからだ。
最高の旨さを味わうためには、返すチャンスは1回と決めなくちゃならないんだ。

君が言おうとしていることは分かるよ。

誰だって怖いよな。

もしも全然焼けてない状態でひっくり返してしまったら・・・
生焼けを恐れるあまりに、焼きすぎて焦げてしまったら・・・
想像するだけで身震いしてしまいそうだ。

だけど、大丈夫だ。
君は金網の上で焼いているのは、ただ1枚の肉だ。

そして君はその肉に全神経を集中させて焼き加減を見極めようとしている。
そんな君がだよ。
肉を台無しにしてしまうような状態で、ひっくり返すことなんてあるはずがないんだ。

君は、君自身を信じなくちゃならない。

君の観察力を。
君の集中力を。
君の判断力を。

きっと君は出来る。
肉の旨味を最大限に引き出す絶妙な焼き加減のタイミングで、その肉を鮮やかにひっくり返すことが出来る。

勇気を持って挑もう。

大丈夫!
君なら出来る!!

作法その6:味わったら即座にコメント

さあ、いよいよその時だ。

君の全神経を注いで最高の加減で焼き上げた肉を食べる時がやってきた。

そしてここで忘れちゃ駄目なことがある。
それは、焼肉を味わったら即座にコメントすることだ。

君がこの一枚の肉にどんな想いを込めて焼いたか。
焼き加減はどうだったか。

一度きりの返しのタイミングは丁度良かったか。それとも、早すぎたり遅すぎたりしたか。
肉の味は?鮮度は?
切り方はどうだ?
タレの絡み具合はどうだ?

それらを確かめるようにしっかりと味わおう。

集中力を絶対に切らさず、シングルタスクで味わうんだ。

余計なことを考えた瞬間、焼肉の味も、そこにかけた自分自身の想いも、霧のように掻き消えてしまうから気を付けろ。

さあどうだ?
何を感じた?
その想いを口にしろ。
言語化するんだ。

魂を奮わせろ!!

「うわっ、完璧!!絶妙な焼き加減だ。最高!肉の旨みと柔らかさ、タレの絡みが全て完成している」

「あーーやっぱりちょい硬かった!返すの遅いかなーと思ってたんだ、畜生!」

「熱っ!!うまっ!!」

「歯ごたえ最高!脂がとろけてバーニングファイヤーだ!!」

何でもいい!!
言語化することで焼肉の楽しさが具体化する。

美味しさに酔いしれてもいいし、焼きを失敗した反省を次に活かしてもいい。
とにかく一言を、コメントをその口からほとばしらせろ!

でも肉や唾をほとばしらせたら駄目だ!!

大丈夫。
君なら出来る!!

作法その7︰実践せよ

さあ。
1から6までの作法を頭に叩きこんだら、いよいよ最後の作法だ。

それは、実践すること。

この修造食いは、正直なところ一般人の感覚からしたらきっと熱い。熱すぎる。
何なら「ウザい」と言われかねないくらいの熱量を持った食べ方だ。

でも負けちゃいけない。
大事なのは焼肉と自分自身が向き合うこと。

焼肉を最大に楽しみ、味わうことが出来るかどうかだけを考えればいい。
この瞬間を全て焼肉に捧げるという強い意志があれば、周囲にどう思われたって関係ない。

家族に馬鹿にされたって、恋人にウザいから別れようと言われたって、友達に笑われたって、何も気にすることはない。

でもそうは言っても、やっぱり勇気がいることだ。

分かるよ。

俺だって怖い。

でも、そんな時は富士山を思い出してほしい。

富士山は日本で一番高い山だ。

でも本当は、一番になんてなりたくはなかったのかもしれない。
多くの登山者が来て迷惑だし、風だって強く吹き付けてくる。

ほかの山と同じような高さの方が目立たないし、注目されることもないし、そりゃあ楽だよ。
でもな、富士山は富士山であることを止めやしない。
他人にどう思われようが、ただ富士山であり続ける。これまでも、これからもそうだ。

そうだ。君は今日から富士山だ!!
どんな逆境でも、自分であることを貫き続ける富士山だ。

だから…

大丈夫。

君なら出来る!!

恐れず実践しよう!!

修造食いの体験談

という訳で、家族と行った焼肉で「修造食い」を実践してきました!

作法その1:エアー焼き肉で準備

この日は休日だったため、自宅でエアー焼肉を行いました。
食卓に座って黙々とイメージトレーニングに励みます。

「はいパパ、ピザですよ」

おままごとと勘違いした3歳の子がオモチャのお皿に良く分からないものを載せたオードブルを持ってきてくれました。

作法その2︰着替えてから焼肉屋へ

僕は服には無頓着なので、いわゆる勝負服というものは持ち合わせていません。
なのでクローゼットからとりあえず高島屋で買った普段は着ないような高い服を引っ張り出して身にまといます。

そうすると不思議なもので、何か急にやる気が湧いてきたような気がします。

「ちょ、なんで焼肉なのにそんな服着てるの?匂い着くよ??」

奥さまが脱がそうとしてきますが、静かに抵抗してその服装のまま家を出ました。

作法その3:注文は一言添える

「色々考えたけど、やっぱり最初に頼むのはこれになってしまいました。タン塩を2人前お願いします」

「甘くて柔らかい肉を食べたい気分なので、ハラミを2人前」

「盛大に炎をあげても大丈夫ですか?炎上ホルモンを2人前」

店員さんの苦笑と、既に苦笑を通り越していら立ちを隠さない奥さまを尻目に注文を続けます。
このあたりで奥さんは、僕が「何か変な事をやろうとしている」ということに気付きました。

作法その4:焼くのは1度に1枚だけ

家族が食べる分の肉を金網に乗せた後、自分の目の前にハラミを1枚だけ置きました。

「このハラミには絶対に手を出さないで」

とお願いし、目の前のハラミに全集中力を注ぎます。
それ以外の肉をどんどん家族がひっくり返していきますが、目もくれません。

作法その5:返すチャンスは1度きり

金網に乗っている肉を横から見つめれば、じわじわと肉の色が変わっていくのが分かります。
たった1度の返すチャンス。

どれくらい焼いたところで返したら正解なのか?

「肉ちょうだいー」
「次の肉焼いてよー」

そんな家族の言葉は極限まで集中した僕の耳には聞こえません。何か聞こえたとしてもそれはきっと気のせいです。

今なのか?

たった1回しかない、という制約が重くのしかかって来ます。
それを乗り越える方法は一つだけ。自分を信じる。

恐れを振り払い、ガッ!と気合十分に返しました。若干焼き過ぎた感があり、危うく後悔しかけました。

作法その6:味わったら即座にコメント

返してからも肉に集中し、食べるタイミングを測ります。
返すのが一度なら、取り出すのも一度。

覚悟を決めて肉に箸を伸ばし、タレにつけて、口に放り込みます。

う…
うまい!!

あっ!何か言わなければ…。

焦って出た言葉は一体何だったのか?

「絶好のうまっ!!」

しかし余韻に浸る間もなく

「あーもう!!皆で食べに来てるのよ!変な遊びするの止めて!鬱陶しい!!」

と怒りのコメントが寄せられて、僕の修造食いチャレンジは終わりとなりました。

まとめ

やってみて分かったのは、目の前の焼肉に意識を集中することの素晴らしさです。

周囲にはウザがられましたが、焼くのも楽しかったし、想いをこめた肉の味は格別でした。

自分は今までどれだけ惰性で焼肉をしていたのかって思い知らされました。

しかし皆で食べるご飯には皆のペースというものがあることもよく分かったので、一人焼肉、または修造食いを共に楽しめる愉快な友達と一緒の時に試してみるのがオススメです。

それでもちょっと…という方は、周囲に迷惑のかからないエアー焼肉だけでもやってみてください!焼肉が楽しみになること請け合いです!

 

以上、焼肉「修造食い」の7つの作法をお届けしました。

ぜひ一度おためしください!

大丈夫。

君なら出来る!!

君は今日から富士山だ!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です