溝口勇児さんの「持たざる者の逆襲」という本の中に、こんな節があります。
「解像度の高さが未来を作る」
簡単にいうと、目標や夢を持つにあたって、その解像度を高める=具体化することであり、これを本の中では
「何を」「いつまでに」「どのようにして実現するか」という3点を決めることに他ならない。
「持たざる者の逆襲」P32
と表現しています。
なぜ具体化しなければならないか?という点も理解でき、非常に納得できる話なのですが、でも実際、これが難しいと痛感します。
自分の中でも難しい、また、他人に持たせようとすることも難しいです。
実は、ずっとこのことに悩んできました。
本やテレビで紹介される人は皆、夢を持ち、それに向かって邁進して結果を出している。なのに自分はどうして、夢を持つことすら出来ていないのだろうか。
自分には何か欠陥があるのではないか。
そう考えてきました。
しかし最近、その理由が分かってきた気がしました。
目標や夢を持ち、その解像度を高めることは、
単純に難しい事だからです。
どうして難しいかというと、
面倒くさいから
です。
具体的にはどういう事でしょうか。
自分の未来を思い描く作業は、そんなに簡単ではありません。なぜなら未来は目に見えないから。想像力のなかで描いていかなければならないからです。
僕の感覚では、大きなキャンバスに緻密な絵を描いていく作業のように思え、途方もない労力を想起させてきます。
現状の分析、
未来への想像力、
自己分析、
そういったものを一つ一つ積み上げていかなければいけない、膨大な作業量の予感がします。
つい、
「そんなこと考えなくても、今は大丈夫だよ」
と目を逸してしまいます。
そのまま時間がだけが過ぎていく・・・。
何となくイメージできてしまいませんか?
夢や目標を持つこと、それ自体が既に困難であり、経験が無い者にとっては試練なのです。
そのことを、ここ数週間で痛感しました。
ではどうすればこの困難を乗り越えることができるのか。
そのためには「勇気」を持たなければならないのかな、と思います。