注射を嫌がる子供を持つ親の皆さま。
インフルエンザの季節が近づいてくると憂うつになりませんか?
僕はとっっ・・・ても憂うつです。
なぜなら小学校5年生の僕の子どもが、インフルエンザの予防接種を全力で嫌がるからです。
嫌がるだけでなく、暴れます。
去年のことです。いざ注射を目の前にしたとたん
嫌だーーーーーーー!!!
と暴れ回って3回も予防接種に失敗し、最終的に諦めました。
(病院のスタッフ様には大変にご迷惑をおかけしました・・・)
本人だけでなく家族全員がどっと疲れる、一大イベントになっていました。
ところが今年は、1回目は暴れかけて失敗したものの、2回目で無事に注射を成功しました。
しかも、ほとんど嫌がりもありませんでした。
ネットで見た「注射ができるようになる裏ワザ」をアレンジして試してみたところ、びっくりするくらい上手く行ったんです!
僕は驚き、そして感動しました。
この感動を伝えるとともに、同じように注射を嫌がる子供を持つ親の参考になればと思い、「注射を嫌がる子供が予防接種できる裏ワザ」の体験談を紹介したいと思います。
注射を嫌がる子どもが成功した裏ワザ!
今回実際に試してみた裏ワザは2つです。
- 注射するところを直前に10秒圧迫する
- 自己暗示
一つずつ解説します。
裏ワザ1:注射するところを直前に10秒圧迫する
これはネットで見つけた裏ワザです。
「注射するところを直前に圧迫することで、痛みが和らぐ。これで成功しました!」
という記事を幾つか見かけたため、藁をもすがる思いで試しました。
【実際に試した方法】
- 注射する場所を看護師さんに聞く。
- その場所を親指で強く押してやる。
- 数える(早口で30秒数えました。実際の時間は10秒くらいではないかと)
- 指を外して看護師さんにお任せする。
- 看護師さんがアルコール消毒し、すかさず注射→終わり。
子どもの感想は「ちょっとだけしか痛くなかった」とケロリとしたもの。
実際に痛みが和らぐかどうかは不明ですが、本人がそう感じられたのは大きな収穫です。
裏ワザ2:自己暗示法
オリジナルで試した裏ワザです。
自己暗示法自体はスポーツ等でよく使われていると思いますが、今回はそれを注射に応用しました。
【実際に試した方法】
- 本人が鏡の前に立ち、鏡に映った自分と目を合わせる。
- 鏡の中の自分に向けて力強く言い聞かせる。
- 「僕は注射できる」「注射は痛くない」「注射するぞ」を各10回。
- 横で「熱意を込めて!」「目を見て言うんだ!」「いいぞ!」と励ます。
これを晩ごはんの後と、寝る前に実行。
注射の前日と、その前の日の合計2日間やりました。
これらの【指で圧迫】【自己暗示法】という2つの裏ワザを実行することで、注射を全力で嫌がっていた小学校5年生の僕の子どもが、無事に予防接種を受けることができました。
この体験は本当に感動ものです。
僕は嬉しさのあまり危うく泣きそうでした。
これから後の記事では、今回の体験談について詳しく紹介します。
- そもそも、僕の子どもがどれくらい注射を嫌がっていたのか
- 裏ワザについての考察
よかったら読んでみてください。
参考になれば幸いです。
そもそも、どれくらい注射が嫌いだった?
僕の子どもは元々注射が苦手でした。
これまではだましだまし予防接種を何とか受けてきたのですが、小学校4年生になった年から、彼の注射嫌いは一気に本格化しました。
去年は3回挑戦して、3回とも失敗。
母子手帳の予防接種記録を見ると一目瞭然です。
病院に行く時には「今日は出来るよ。大丈夫」と上機嫌なのですが、
待合室では少しそわそわするようになります。
「怖いならやめる?」と聞くと「やる」と一応は言うのですが、実際に注射器を目の前にすると「ちょっと待って」と制止が始まります。
「呼吸を整える」「針を見ない練習をする」「気持ちを落ち着かせる」というような逃げ口上が続き、なかなか注射をするようになりません。
しびれを切らして注射しようとすると、座っていた椅子から立ち上がろうとするためこれを抑えられ、腕を持たれるとそこから逃れようとして暴れるーーー
こんな展開が続きました。
病院に行く時には全然普通の状態で、本人も「今日はやれるよ!」と意気揚々としています。
それを見て「今日こそは大丈夫かな!」と思ってても、いざ注射を目の前にすると恐怖心が沸き起こってきて駄目になってしまうんです。
このまま一生注射が出来ないんじゃないか?
病気や怪我で注射・点滴が必要になったときはどうすればいいんだろう?
僕や妻は真剣に悩んでいました。
そして小学校5年生になった今年、1回めのインフルエンザ予防接種の日を迎えました。本人はやる気でした。
「成長とともに注射できるようになるのかも」
と期待しましたが、あえなく去年と同じパターンで失敗しました。
ああ!!僕は天を仰ぎました。
このままでは駄目だ。藁にもすがる思いで、僕はネットで見つけた「裏ワザで注射が痛くなくなる」「裏ワザで成功した」という記事を試してみることにしたんです。
裏ワザについての考察
裏ワザで今回注射に成功したのは最初に紹介したとおりですが、ここでは「なぜ裏ワザが効いたのか?」ということを考察します。
「注射するところを圧迫する裏ワザ」の考察
まず1つ目の裏ワザ、
「注射するところを直前に圧迫すると痛くなくなる」
についての考察です。
抑える時間は1分や10秒など記事によって様々でしたが、原理的なことは医学の専門家じゃないので良くわかりません。
直前に強く圧迫して別の痛みを与えることで、痛覚が鈍くなるのかな?
と推測するくらいです。
しかしこの裏ワザ、はじめは僕は効果を疑っていました。
なぜなら
- 注射の針が細く改良されているため、痛みは元々弱くなっているはず。
- そもそも注射を嫌がるのは、「注射の痛さ」が原因なのか?
という点が気になっていたからです。
注射の「痛さ」が原因なのか?
注射の種類によって痛みは変わりますが、最近のインフルエンザ予防接種なら僕の主観的には全然「痛くない」レベルです。
針が大幅に改良されていることがその理由で、僕はそのことを本で読んで知っていました。
針の改良についての参考ページ
僕も毎年インフルエンザ予防接種を受けているのですが、全然痛くありません。
液が入るときにはチカッとした痛みはありますが、日常で感じる他の痛みの方が全然痛いです。
たとえば、足の小指を机の角にぶつけた時。
めちゃくちゃ痛くないですか?
痛さレベルだけで考えると、ぶつかったりケガしたり、ケンカしたり、子どもだって注射よりも痛い経験はたくさんしているはずです。
さらに言うと注射を嫌がるのは「注射をする前」です。
痛みはまだ感じてないんですね。
ということは、注射の実際の「痛さ」ではなく、
「注射したら痛い」という本人の想像が注射を怖がらせる原因です。
「本人の想像」をどうやって止めるか?
これがポイントだと考えました。
「裏ワザ」という言葉の響きが、想像の痛みを消してくれる予感
「注射したら痛い」という想像を弱くするために、この「裏ワザ」という言葉はとても有効です。
なぜなら、僕の子どもはゲーム好きだからです。
ゲーマーなら必ず聞いたことがある、使ったことがある「裏ワザ」という言葉は、子どもの頭に受け入れられやすいんじゃないか?
そう考えた訳です。
実際に子どもに「こんな裏ワザがある」と話してみたところ、「それ本当?」とかなり前向きな反応がありました。
これなら「注射は痛い」という本人の想像を弱めて、注射出来るようになるかもしれない。
「裏ワザ」という言葉の響きが、想像の痛みを消してくれるという予感が強くなってきました。
しかし度重なる失敗の経験が僕を不安にさせます。
本当に一つの裏ワザだけで大丈夫なのか?
子どもの「痛い」という想像に勝つことができるのか?
そこでもう一つの裏ワザ、自己暗示法をプラスしようという考えに至りました。
暗示には、暗示で対抗
自己暗示法は、鏡の自分に向かって話しかけることで潜在意識に働きかけるというトレーニングです。
「注射は痛い」というのも、過去の経験からつくられた暗示のようなものです。
それなら、暗示には暗示で対抗しよう。
潜在意識に積極的な感情を上書きすることで注射への恐怖を和らげられるのでは?と考えた訳です。
鏡に向かって繰り返し話しかける姿が不思議に見えたのでしょうか、妻には大変不評でしたが、僕は「もっと熱意を込めて!」「呼びかけるように!」「本気を見せろ!」と松岡修造のような声がけで励ましました。
子供も最初は恥ずかしがっていましたが、少しずつ真剣な眼差しも見えるようになってきました。
この自己暗示法を、2日間、夕食後と寝る前に行いました。
さあ、あとは実際に注射するだけです。
「痛くなくなる裏ワザ」✕「自己暗示の裏ワザ」で、どこまで注射への恐怖心を消すことができるのか。
それでは、無事に成功した当日の様子を少しだけ。
注射に成功したその日の様子
病院に行くまでは、今までどおり普通でした。
診察室でも落ち着いたもの。
注射をする看護師さんが近づくと、少し緊張した様子を見せました。
そこですかさず裏ワザを発動しました。
「よし裏ワザだ。10秒抑えよう」
ぐっと力を入れて抑えました。手を離すと看護師さんがアルコールで拭き、さあ注射というとき、
「待って!」
子どもの声が診察室に響きました。
「裏ワザしたから大丈夫だよ」
「でも時間が短くない?」
「大丈夫だって。10秒で効くから」
このあたりで僕は嫌な予感しかしませんでした。このまま失敗する流れでは・・・
「もっかい裏ワザを1分やって!」
「分かった!でも他の人も待ってるから30秒な。1234・・・」
早口で数えたので実際には10秒くらいでした。再び看護師さんがアルコールで拭いたところ、今度は子どもが何も言いません!
覚悟が決まったのか?と思ったその瞬間。
隙を逃さず看護師さんがそっと注射針を差し込み、液を入れ、無事インフルエンザ予防接種が完了しました。
その間、子どもは何も言わず、動かずでした。
ただただ感動です。
裏ワザの効き目凄い!と僕は感動しました。
まとめ
今回の体験談のまとめです。
・注射を全力で嫌がる小学校5年生が体験
・試した裏ワザは【指で圧迫する】と【自己暗示】の2つ
・失敗するパターンに入りかけたが、無事に注射できた
次も上手くいくかどうかは分かりませんが、今回の感触から、きっと大丈夫だろうと思っています。
もちろん、同じ裏ワザをやって効き目があるかどうかは人それぞれです。
あくまで僕の体験談として、1つの参考にしてください。