霧島もとみです。
久しぶりに株式会社ニシノコンサルの話です。
「株式会社ニシノコンサル#17:目標100万部突破!前田裕二の新刊「メモの魔力」販促会議!!」
の中で、キャッチコピーについての気付きがありました。
それは最強キャッチコピーの法則です。
”誰でもできる” × ”自分を変えてくれる”
シンプルで簡単です。
しかし売れているキャッチコピーにはかなりの確率で当てはまる法則です。
それでは、番組の内容とあわせて紹介します。
「メモの魔力」販促会議のまとめ
【今日よる9時】
目標売上100万部突破!前田裕二(@UGMD ) 著「メモの魔力」
販促会議🖋
箕輪厚介(@minowanowa )&
コピーライター佐々木圭一(@keiichisasaki)と共に、
売るための秘策と方針を徹底議論!前田が実践するメモ方法も大公開‼️
視聴👉 https://t.co/ZgGRd1bLX3#ニシノコンサル#西野亮廣 pic.twitter.com/OmjKbco0bN— 株式会社ニシノコンサル【公式】 (@nishino_consul) December 28, 2018
「前田裕二の新刊「メモの魔力」販促会議」では、100万部を売るための3つの方法が考えられました。
- 簡単にする
- テレビに出る
- キャッチコピーを決めて言い続ける
1つづつ見ていきましょう。
簡単にする
本の内容を「とにかく簡単に、わかりやすく」伝えましょうという話です。
西野さん、箕輪さん、前田さんが揃って言うのは「30万部は売れるけど100万部は想像できない」ということでした。
西野さん、箕輪さんは既に「本を出せば売れる」という状態です。
その理由は「コミュニティを確立しているから」なのですが、このコミュニティは主にビジネス書の購買層(意識高い系)でつくられています。
勉強熱心で知識欲に飢えていて購買意欲も高い。しかし、人数は限られています。
日本で100万部を売ろうとしたら、それ以外の層に買ってもらわないといけないというのが3人の共通認識でした。
「100万部ってことは、主婦が買うってことですよ」という箕輪さんの言葉がそれを表現しています。
そのためには、まず簡単であること。
これが1つ目のアイデアでした。
テレビに出る
テレビに出て認知度を上げましょう、という話です。
西野さんは常々「認知と信用は別モノ」と言っています。
西野さんが大事にしているのは信用で、
- 信用があるからクラウドファウンディングは全て成功する
- 信用があるから有料オンラインサロンは日本一の会員数
- 信用があるから本は出せば売れる
というのが西野さんの持論です。
しかし、100万部を売るにはこれでは届かない。
信用で動く層だけでは数が足りないので、「認知で動く層」に働きかけないといけない。
そのもっとも効果的な方法が「テレビに出る」ということでした。
キャッチコピーを決めて言い続ける
ゲストの佐々木圭一さんの提案です。
佐々木さんはどんな時でも「伝え方はセンスではなく技術」を言うと決めているそうです。
抽象化した一言を、繰り返し言うことが効果的なのだと。
佐々木さんから前田さんにプレゼントされたキャッチコピーがこれです。
一行のメモが
一生を変える
前田裕二
これを繰り返し言っていきましょう!ということになりました。
最強キャッチコピーの法則「誰でもできる×自分を変えてくれる」
100万部を売るための3つの方法のうち、
- 簡単にする
- キャッチコピーを決めて言い続ける
から、最強キャッチコピーの法則が見えてきます。
伝えたいことが伝わり、買おうという気にさせるための法則がここには隠れています。
何を「簡単にする」ことが大事なのか
番組で紹介された2つのキャッチコピーを読み込むと、「何を簡単にして表現しているのか」ということが見えてきます。
1つ目のキャッチコピー:「伝え方はセンスではなく技術」の狙い
伝えるのって難しいですよね。
独特のセンスが必要だって思っちゃいますよね。
でもね、実はそれ、技術なんですよ。方法なんですよ。
技術さえ身につければ、誰でもできるんですよ。
その技術をお教えしましょう。
2つ目のキャッチコピー:「一行のメモが一生を変える 前田裕二」の狙い
一行のメモって、誰でも書けますよね。
そのたった一行のメモが、あなたの一生を変えてくれるんです。
前田裕二が、その方法を紹介します。
メモといえば前田裕二ですよ。
いかがでしょうか。
キャッチコピーの中で伝えようとしているのは、次の2つなんです。
・誰でもできる
・自分を変える何かがある
この要素を、できるだけ簡単に、かつ、確実に連想できるような言葉を選んで表現しています。
これが「簡単にする」という意味なんですね。
ちなみに前田さんのキャッチコピーに名前が入っているのは、「前田裕二」という名前が一般的ではないので、一緒に覚えてもらおうという意図も込められています。
2つの要素が起こす効果
・誰でもできる
・自分を変える何かがある
この2つのメッセージを届けることの狙いはたった1つです。
「自分が変われるかもしれない」というイメージを持ってもらうこと。
そのために必要最小限な要素がこの2つなんです。
「誰でもできる」だけでは「へーそうなの」で終わる。
「自分を変える何かがある」だけでは「でも自分には出来ないよ。だって今も出来てないもの」で終わる。
「誰でもできる」と「自分を変える何かがある」がセットになって初めて、「あれ?これを知れば、自分が変われるんじゃないの?」と気付くことができるんです。
これが2つの要素の効果です。
「南無阿弥陀仏」は究極キャッチコピーだった
話が全然変わるんですが、そういえば「南無阿弥陀仏」って日本の歴史に残る究極のキャッチコピーなんじゃないかと。
しかも、この「メモの魔力」100万部を売ろう!という事にも共通することを感じるんですよね。
鎌倉時代、まだまだ仏教は難しいものとされていました。
ありがたいけど難しいもの・読み書きを伴うものというイメージがあって、一部の階級にしか広まっていませんでした。
そこで法然や親鸞が作ったキャッチコピーが、
「南無阿弥陀仏を唱えるだけで仏が救ってくれる」
というものでした。
これを聞いた民衆はきっと、
・唱えるだけなら私にもできる!!
・仏の救いで苦しさから開放されるかもしれない!!
と考えたことと思います。
そして100万部のベストセラー・・・ではなく、怒涛の信仰の広がりを見せました。
これ、構造的にすごく良く似ています。
「仏教」=「メモの魔力」
「南無阿弥陀仏と唱えるだけで仏に救われる」=「一行のメモで一生が変わる」
と読み替えてみると、そのまま意味が伝わります。
最強のキャッチコピーの原則は、何百年も前から実践されていたんですね。
驚きました。
僕もこれから何かを伝えようとする時は、「南無阿弥陀仏」をライバルとして意識しておこうと思います。
まとめ
株式会社ニシノコンサル#17で気付いた最強キャッチコピーの法則をまとめます。
・伝えるには「簡単」が必要
・簡単で伝えることは「誰でもできる」と「自分を変えてくれる」
・常に2つをセットにする
・南無阿弥陀佛は究極のキャッチコピー
とはいうものの、これを満たすキャッチコピーを作ることが実は本当に難しいことで、誰にでも簡単にできることではないんですよ。
今の僕にとっては、まさに絵に描いた餅!
しかし「コッチを目指せばいつかたどり着けるよ」というコンパスにはなるので、常に確認しながら進んでいきたいと思います。
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)