株式会社ニシノコンサル ・「メモの魔力」販促会議から読み解く最強キャッチコピーの法則

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霧島もとみです。

久しぶりに株式会社ニシノコンサルの話です。

「株式会社ニシノコンサル#17:目標100万部突破!前田裕二の新刊「メモの魔力」販促会議!!」

の中で、キャッチコピーについての気付きがありました。

それは最強キャッチコピーの法則です。

”誰でもできる” × ”自分を変えてくれる” 

シンプルで簡単です。

しかし売れているキャッチコピーにはかなりの確率で当てはまる法則です。

それでは、番組の内容とあわせて紹介します。

「メモの魔力」販促会議のまとめ

「前田裕二の新刊「メモの魔力」販促会議」では、100万部を売るための3つの方法が考えられました。

  • 簡単にする
  • テレビに出る
  • キャッチコピーを決めて言い続ける

1つづつ見ていきましょう。

簡単にする

本の内容を「とにかく簡単に、わかりやすく」伝えましょうという話です。

西野さん、箕輪さん、前田さんが揃って言うのは「30万部は売れるけど100万部は想像できない」ということでした。

西野さん、箕輪さんは既に「本を出せば売れる」という状態です。

その理由は「コミュニティを確立しているから」なのですが、このコミュニティは主にビジネス書の購買層(意識高い系)でつくられています。

勉強熱心で知識欲に飢えていて購買意欲も高い。しかし、人数は限られています。

日本で100万部を売ろうとしたら、それ以外の層に買ってもらわないといけないというのが3人の共通認識でした。

「100万部ってことは、主婦が買うってことですよ」という箕輪さんの言葉がそれを表現しています。

そのためには、まず簡単であること。

これが1つ目のアイデアでした。

テレビに出る

テレビに出て認知度を上げましょう、という話です。

西野さんは常々「認知と信用は別モノ」と言っています。

西野さんが大事にしているのは信用で、

  • 信用があるからクラウドファウンディングは全て成功する
  • 信用があるから有料オンラインサロンは日本一の会員数
  • 信用があるから本は出せば売れる

というのが西野さんの持論です。

しかし、100万部を売るにはこれでは届かない

信用で動く層だけでは数が足りないので、「認知で動く層」に働きかけないといけない。

そのもっとも効果的な方法が「テレビに出る」ということでした。

キャッチコピーを決めて言い続ける

ゲストの佐々木圭一さんの提案です。

佐々木さんはどんな時でも「伝え方はセンスではなく技術」を言うと決めているそうです。

抽象化した一言を、繰り返し言うことが効果的なのだと。

佐々木さんから前田さんにプレゼントされたキャッチコピーがこれです。

一行のメモが
一生を変える

 

前田裕二

これを繰り返し言っていきましょう!ということになりました。

最強キャッチコピーの法則「誰でもできる×自分を変えてくれる」

100万部を売るための3つの方法のうち、

  • 簡単にする
  • キャッチコピーを決めて言い続ける

から、最強キャッチコピーの法則が見えてきます。

伝えたいことが伝わり、買おうという気にさせるための法則がここには隠れています。

何を「簡単にする」ことが大事なのか

番組で紹介された2つのキャッチコピーを読み込むと、「何を簡単にして表現しているのか」ということが見えてきます。

1つ目のキャッチコピー:「伝え方はセンスではなく技術」の狙い

伝えるのって難しいですよね。
独特のセンスが必要だって思っちゃいますよね。

でもね、実はそれ、技術なんですよ。方法なんですよ。

技術さえ身につければ、誰でもできるんですよ。

その技術をお教えしましょう。

2つ目のキャッチコピー:「一行のメモが一生を変える 前田裕二」の狙い

一行のメモって、誰でも書けますよね

そのたった一行のメモが、あなたの一生を変えてくれるんです。

前田裕二が、その方法を紹介します。
メモといえば前田裕二ですよ。

いかがでしょうか。

キャッチコピーの中で伝えようとしているのは、次の2つなんです。

・誰でもできる
・自分を変える何かがある

この要素を、できるだけ簡単に、かつ、確実に連想できるような言葉を選んで表現しています。

これが「簡単にする」という意味なんですね。

ちなみに前田さんのキャッチコピーに名前が入っているのは、「前田裕二」という名前が一般的ではないので、一緒に覚えてもらおうという意図も込められています。

2つの要素が起こす効果

・誰でもできる
・自分を変える何かがある

この2つのメッセージを届けることの狙いはたった1つです。

自分が変われるかもしれない」というイメージを持ってもらうこと。

そのために必要最小限な要素がこの2つなんです。

「誰でもできる」だけでは「へーそうなの」で終わる。

「自分を変える何かがある」だけでは「でも自分には出来ないよ。だって今も出来てないもの」で終わる。

「誰でもできる」と「自分を変える何かがある」がセットになって初めて、「あれ?これを知れば、自分が変われるんじゃないの?」と気付くことができるんです。

これが2つの要素の効果です。

「南無阿弥陀仏」は究極キャッチコピーだった

話が全然変わるんですが、そういえば「南無阿弥陀仏」って日本の歴史に残る究極のキャッチコピーなんじゃないかと。

しかも、この「メモの魔力」100万部を売ろう!という事にも共通することを感じるんですよね。

鎌倉時代、まだまだ仏教は難しいものとされていました。

ありがたいけど難しいもの読み書きを伴うものというイメージがあって、一部の階級にしか広まっていませんでした。

そこで法然や親鸞が作ったキャッチコピーが、

「南無阿弥陀仏を唱えるだけで仏が救ってくれる」

というものでした。

これを聞いた民衆はきっと、

唱えるだけなら私にもできる!!
仏の救いで苦しさから開放されるかもしれない!!

と考えたことと思います。

そして100万部のベストセラー・・・ではなく、怒涛の信仰の広がりを見せました。

これ、構造的にすごく良く似ています。

「仏教」=「メモの魔力」

「南無阿弥陀仏と唱えるだけで仏に救われる」=「一行のメモで一生が変わる」

と読み替えてみると、そのまま意味が伝わります。

最強のキャッチコピーの原則は、何百年も前から実践されていたんですね。

驚きました。

僕もこれから何かを伝えようとする時は、「南無阿弥陀仏」をライバルとして意識しておこうと思います。

まとめ

株式会社ニシノコンサル#17で気付いた最強キャッチコピーの法則をまとめます。

まとめ

・伝えるには「簡単」が必要
・簡単で伝えることは「誰でもできる」と「自分を変えてくれる」
・常に2つをセットにする
・南無阿弥陀佛は究極のキャッチコピー

とはいうものの、これを満たすキャッチコピーを作ることが実は本当に難しいことで、誰にでも簡単にできることではないんですよ。

今の僕にとっては、まさに絵に描いた餅!

しかし「コッチを目指せばいつかたどり着けるよ」というコンパスにはなるので、常に確認しながら進んでいきたいと思います。

 

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