霧島もとみです。
今日は今さらながらモヤモヤしていることへのツッコミを書かせていただきます。
皆さんも見たことがあると思うのですが、
朝のテレビで流れてくる、ニュースバラエティ番組の占いコーナーにモヤモヤしています。
朝の8時前、番組終了間際にこんな感じで流れてくるんですよね。
今日の占い♪(中略)
そして今日もっとも悪い運勢の人は、ごめんなさい、やぎ座のあなたです。
固い考え方でチャンスを逃して後悔。
過去にとらわれず別の選択肢を検討してください。
でも、大丈夫。
そんなやぎ座のツキを回復させるラッキーメニューはオクラ納豆です。
今日も良い一日をお過ごしください♪
そんな事をいきなり言われましてもね。
って感じですよ。
別に私はやぎ座じゃないですけど、すっごいモヤモヤします。
ああ大変!!ランチにオクラ納豆を食べなきゃ…ってなれとおっしゃるの?
ていうか何の目的があって日本全国の視聴者をモヤモヤ、一喜一憂、根拠のない心理不安定状態にたたきこもとしているんだっ!!
あーーーーーモヤモヤするっ!!!
という感じでモヤモヤしちゃうんですよ。
え?考えすぎ?ごめんなさい。
今日はこの「ニュースバラエティ番組の占いコーナー」へのモヤモヤを放出させていただきます。
占いについての個人的見解
まずモヤモヤの前提として、占いへの私の個人的見解は、「明確な根拠がなく結果も検証できない」という考えです。
星座とか血液型とか様々な占いが世の中には溢れていますが…。
一体何を根拠にして行われているのかという疑問を持っています。
例えば星座占い。仮にですよ?星座ごとに何らかの統計的な傾向があったとしても、それらをビッグデータ的に解析でもしない限り「こういう傾向がありますよ」とは言えないはずです。
「固い考え方でチャンスを逃して後悔」
「ツキを回復させるラッキーメニューはオクラ納豆」
なんてどういう解析をすれば導き出せるんでしょうか?どんなデータを収集すればいいのか、どんな分析をすればいいのか、天才すぎて想像もできません。
だから占いには明確な根拠がないと考えていて、また、その結果も検証できないことから、まあざっくり言えば迷信の類だと考えています。
ただ意味が全くないというようは思ってはいなくて、そういう前提を踏まえて、運試しだったりとか、何か気付きを得たりとか、遊びだったりとかというような使い方をするのはアリだと思っています。占い自体を全否定はしていません。
神社のおみくじも引きます。
これが占いについての私の個人的な見解です。
私が占いコーナーに抱えている4つのモヤモヤ
さて、この前提を踏まえて私が占いコーナーに抱えているモヤモヤを整理すると、次の4つに絞り込めました。
- 根拠もないのに他人の運勢を堂々と評価するな!
- 占いなんて怪しげなものをニュースと同じ番組内で放送するな!
- 視聴者を情弱にさせたいとしか思えない!
- 公共の電波で放送することか?
そうすると
・嫌なら見なきゃいいじゃん
・テレビを点けなきゃいいじゃん
というツッコミ返しが自分自身の中で湧きおこり、ムムムと唸ってしまいます。見なけりゃいいじゃん、ハイ終了、というのも理解できます。でもそれではこの記事がここで終わりになっちゃいます。
一方で、私の家族のように朝のニュースバラエティ番組を好きな人たちが大勢います。
そこで「私がテレビを見ないだけで解決される問題じゃない!」とちょっと問題を無理矢理拡張して、モヤモヤを続けさせていただきます。
根拠もないのに他人の運勢を堂々と評価するな!
まあ考えれば運勢自体が根拠がないものなので気にすることないなあとも思うのですが、それでも根拠もなく「今日の運勢が最も悪い」なんて言い切られるとモヤモヤします。
ていうか根拠もなく他人を評価する、それをマスメディアでドン!と出せるってどういう神経なんだって感じるんですよね。
それこそバラエティー番組の「このあとスタッフで美味しくいただきました」のようなテロップみたいに「ただの占いであり明確な根拠はありません」と毎回表示してくれたらスッキリするんですが。
占いなんて怪しげなものをニュースと同じ番組内で放送するな!
完全なバラエティー番組ならまだいいのですが、ニュースと同じ番組内で放送されることにモヤモヤします。ニュースという一応事実に基づく報道的な内容と、占いという怪しげなものとをごちゃ混ぜで放送されると、視聴側の感覚が鈍るんですよね。
理屈では分かっていても、感覚的に「占いも真面目なもの」「信憑性があるもの」というように引きずられてしまう気がするんです。
天気予報と連続して流されるとますますその傾向が強まります。確かに当たらない時があるけど、占いと天気予報は全然違いますよ?
これもモヤモヤが強いです。
視聴者を情弱にさせたいとしか思えない!
人間には「何度も同じことを繰り返し聞かされると次第にそれが真実であるかのように錯覚する」という傾向があります。
占いを毎日放送する行為は、占いが社会共通の常識であるというように刷り込みをしようとする行為だと言えないでしょうか?
さらに発想を飛躍させると、これは「根拠のないものでも信じる」「言われたことを素直に信じる」いわゆる「情弱」を育てる行為だとも言えてしまう。
視聴者を情弱にしようとしているのでは…。不要な心配かもしれませんが、そんな所にもモヤモヤします。
公共の電波で放送することか?
根拠がない、怪しい、情弱を生み出す行為が「占いコーナー」だとすると、そんなものが果たして公共の電波を使って放送するものだろうか?という疑念が湧きます。
ただこれはあくまで「バラエティー」であり、娯楽を提供しているんだからいいじゃないと言われると、あまりモヤモヤしても仕方がないかなという気がします。
それを言うとバラエティー番組のかなりの部分に「公共の電波で放送することか?」とモヤモヤしないといけなくなり地獄です。まあ、モヤモヤしている部分はありますけど。
大食い番組とか、クイズ番組の体裁で「馬鹿な回答者を見て楽しむ番組」とか、言えばキリがありません。
これは占いコーナーというか、今のテレビ全体についてモヤモヤしている事かもしれないですね。
なぜ占いコーナーを放送するのだろうか
これは簡単な話です。
視聴率が良くなる(と考えている)からでしょう。
民放の行動原理は「視聴率の向上」ですから、過去の試行錯誤の中で「占いコーナーを入れたら視聴率が良くなる」という事があり、今の状態になったのだと考えます。
天気予報と違い、占いコーナー自体に情報としての価値はありません。放送する価値があるとすれば「視聴率が良くなる」という点しか考えらないからです。さすがに、「占いを普及したい」とか「根拠のないものを信じる情弱にしたい」なんて目的があるとは考えにくいですしね。
だとすれば、原因はむしろ視聴者側にあると言えるかもしれません。
「あっ!占いだ!モヤモヤする!!」と視聴者の大多数がチャンネルを変えていたら、とっくの昔に占いコーナーなんて淘汰されていたでしょう。
占い好きな視聴者が多い→テレビがニーズに応えて占いコーナーを流す→占い好きな視聴者がますます増える(無限ループ)
ひょっとしたら私が真にモヤモヤしているのは、テレビ自体にではなく、その向こうに見える「占いが好きな視聴者が多い」という情景なのかもしれません。
楽しいかもしれないけど、悪影響もあるよ
もう一つ、占いコーナーにモヤモヤすることがあります。しつこくてすみません。
占い自体は娯楽としては確かに面白い点があると思いますが、悪影響もあります。
それは、占いへの依存心を育てるという悪影響です。
「今日1番の運勢」にしろ「今日もっとも悪い運勢」にしろ、朝にそういう事が情報として入ることで評価にバイアスがかかります。「何かいいこと」や「何か悪いこと」があると、朝の占いを結びつけて「占いで言っていたことが当たった」と感情が動き、占いの情報への重要度を高めるんですね。
あれだけ毎日色々なこと言っていたら、数打ちゃ当たるで、それがドンピシャで当てはまる人も中にはいますよね。そこが怖いところです。
そうすると次第に朝の占いが気になってきて…というように気付かず占いへの依存心を育てることになる訳です。
本来は情報を鵜呑みにせず、自分でも考えて判断するというのが理想的な思考のはずですが…。占いという根拠のないものを鵜呑みにする方向へ知らず誘導されるのは、明らかに悪影響だと言えるでしょう。
でもテレビ局としては、そういう視聴者が増えれば視聴率が上がるわけです。
そういう意図もひょっとしたら潜んでいて、確信犯的に放送しているのかもしれないと思うとまたモヤモヤします。
ということで「朝のニュースバラエティ番組の占いコーナー」に対するモヤモヤを書かせていただきました。
娯楽として楽しい面もあるかもしれませんが、毎朝同じ時間にこれを流している状態は大丈夫なのかなという心配の方が強いです。
それとも完全にネタとして割り切って見てる人が多いんですかね?それならこのモヤモヤもツッコミも全くの空振りなわけで、嬉しいばかりではありますが…。