こんにちは、霧島もとみです。
先日、高木徹さんの「ドキュメント戦争広告代理店」を読んでその感想記事をUPしたところですが、この本の後味がまだまだ残っています。
紛争を舞台にした情報戦争・PR戦争を描いたこの本で私が得た大きな気付きは、
情報戦争は目的を達成するための手段である
という事。
そして後味というのは、この「目的」について自分は満足に考えを詰められていないという事でした。
言い換えると「目的が明確じゃないのに情報発信をしているのが今の自分」という事になります。そのように思えて仕方がなくなった、という感じですね。
暫くは「なんでこんな状態でブログなんて書いてたんだ…」と自己嫌悪に陥っていたんですが(なんと影響されやすい人間!)、この自己嫌悪の背景には2つの問題があることが分かりました。
- そもそもブログは情報発信なのか
- ブログを書く目的があるのか
この点を整理することで自己嫌悪モードが解除され、また「ブログを書こう!」という状態に戻ることができました。
この整理のことを簡単にまとめておきます。
ブログは情報発信なのか?問題
最初は「ただ書きたい」という気持ちでブログを始めました。
それがブログを書き続けて2年が過ぎるうち、いつの間にか私はこんな感覚に囚われていたんですね。
- ブログ書け!
- 情報発信しろ!
つまり「ブログ=情報発信」という観念です。
これにはTwitterのブロガー界隈を眺めていた影響もあるとは思いますが、最初は自分しか見ていなかったブログにアクセス数が少しでも増えてくることで、
「世の中に情報発信してる俺カッケー!!」
という意識が起き上がってきた事の方が大きいです。これにより完全に「ブログ=情報発信」モードになっていました。
しかし冷静に考えてみると、このブログ自体に明確な目的はありません。
いや、一応は「心を解き放つ」という目的は掲げていますが、実際にはただの雑記ブログです。書きたいことをただ書いているだけのごった煮状態です。
明確な目的、戦略、戦術はありません。
戦争広告代理店の定義で言うと、私のブログは情報発信ではありません。
じゃあどんなブログが情報発信になるのかというと、いわゆる特化ブログと呼ばれるものがそうです。それらは収益化という目的があり、それに沿った記事を書き、発信されているからです。
そっか、自分のブログは情報発信じゃないのか…。
少し落ち込みました。
「世の中に情報発信してる俺カッケー!!」
の矮小な自己満足像がガラガラと音を立てて崩れ落ちました。
でもその重荷を降ろして冷静に考えてみた時、ブログはブログで、別に「情報発信」をしなけりゃならない訳じゃ無いことを思い出しました。
ブログはブログ。
元はと言えばWeb上の日記というか、簡易ホームページというか、ただのツールです。
情報発信をしなければブログに非ず、ではない。
目的次第で、情報発信するもよし、ただ書き綴るもよし。それが本来のブログ。
必ずしも「ブログ=情報発信」ではないんですね。情報発信には有効なツールだけど、それが全てではない。
ということで「ブログ=情報発信」という観念を一旦置いておくことにしました。
目的があるのか?問題
とはいえ、ただ乱雑に書き綴るブログが面白いかというと、そんな事はないと思います。興味のない人の、興味のない記事なんて誰も読みません。検索で記事を見てもらえるのも、興味のあるキーワードに関連する記事だと思ってもらえたからです。
同じブログで関連する記事があれば「読んでみようかな」と思ってもらえるかもしれません。でも逆に、並んだ記事がジャンルがてんでバラバラ、支離滅裂なブログだったら、記事タイトルを見ただけで拒絶反応を起こすでしょう。私だって嫌です。
という読み手の目線に立ってみると、目的を持ち、それに沿った記事が書かれたブログの方が面白くて価値があります。
雑記ブログとはいえ、本当の雑記は困るという話ですね。
では自分を振り返って、私のブログの目的をもう一度自問自答することにしました。
過去記事も読み返しました。
例えば「ブログで情報発信」という言葉への僕の違和感の話という記事。ここで発信ではなく発振をしたいことを書きました。
また、「心を解き放て」ヘッダー画像のスプーンに込めたメッセージという記事では、心を解き放つことで自分を変えていけることを発信したいことを書きました。
自分としては、次のような目的を一応持っているようです。
- 悩んだ経験や心理学で学んだことから、心を解き放つ方法を書きたい
- その事がいつか誰かの役に立てば嬉しい
しかし全ての記事がこの目的に沿ったものかというと、そんなことはありません。
本・アニメ・テレビなどの感想、時事ネタなどもたくさん書いています。
3000文字チャレンジで知り合ったブロガーさんに読んで欲しい!ということで3000文字チャレンジの記事も気が付けば47を数えていました。ここではネタ記事も結構書いています。
記事全体の20%近くが3000文字チャレンジ参加記事という現状では、3000文字チャレンジブログとさえ言えるような状況かも。
つまりどういうことかと言うと、
当初の目的は持ってはいるものの、泡のように浮かび上がった目先の目的をその都度追いかけてブログを書いていた
という状況でした。
目的に沿ったブログ運営は出来ていなかった、という事です。
これは真摯に反省した方がよいと思いました。
これからブログをどうしていくか?
ここまで「情報発信は目的を達成するために行う」という思考をベースに、自分自身のブログ活動について整理してみました。
- ブログは情報発信のみを目的にしたものではない
- ある程度目的に沿ったブログの方が読みやすく面白い
- 目的に沿ったブログ運営は出来ていなかった
ここから「これからブログをどうしていくか?」という点に思考を進めます。
自分自身の正直な欲として「ブログを書く以上は誰かに読んで欲しい」というものが間違いなくある以上、読んでもらえるような方向に持っていきたいです。
ということは、やはり目的を持ち、それに沿った記事を書く。
つまり「情報発信」をある程度意識したブログ運営をした方が良いという事です。
雑記ブログというジャンルに逃げちゃ駄目だという事。
目的を持ち、それに沿った記事を書くという当たり前といえば当たり前の事を今後は意識する必要があるという事です。
- 目的は何か
- そのためにどういう記事を書いていくのか
- どうやって発信していくのか
これらの事をより強く意識しながらブログをやっていこうと思います。
こんなことをブログを書き始めて2年が過ぎてから考えるなんて、ダサ!ということを率直に思いました。
ブロガーとしてはまだまだ駆け出しだなと痛感するところですが、こうやって気付きを得られることは、ブログを書いていて面白いところだなとも思います。実際に書いたり学んだりしなければ気付けない事ですからね。
目的なんて偉そうな事を書きましたが、一番には、書いていて楽しいという事が自分にはあると思います。だから収益なんてなくても書けるし、書きたいと思う。
今日の気付きをプラスアルファにして、ブロガーとして成長したいと思います。
▼「ドキュメント戦争広告代理店」の感想記事はこちら▼