借金ブロガー、霧島もとみです。
この記事では住宅ローン借り換え日記と題して、
- 住宅ローン残高2800万円という大借金を抱えたアラフォーの私が
- 住宅ローン返済9年目で借り換えを考え、実行する
までをシリーズで紹介しています!
前回の記事では住宅ローン借り換えの具体的な検討と、その結果として地元金融機関・JAバンクに審査を申し込んだまでを書きました。
住宅ローン借り換え日記〜その2〜ブロガー、借り換えを検討する
今回はその続きです。ちょっと・・・いや・・・かなりショックな話です。
タイトルに一部書いてしまってますが、なんと、
「借り換えできない」
ことを告げられてしまったんです。
でもこれを聞いたときの私の感想は、「まさか!?」ではなく、「ああやっぱりそうなんだ!!」ということでした。
この理由は涙なしには語れません。
ということで、今回は住宅ローン借り換えを検討していた私が「借り換えできない」ことを告げられるまでと、それによって住宅ローンの借り換えがどうなったのか?ということを紹介します。
なかなかに厳しい選択肢でした。
・借り換えをどんな風に検討するのか見てみたい
見落としていた懸念材料
JAバンクのプランに借り換え候補を絞り込んだ私は、まず融資の仮審査を申し込みました。
この仮審査自体は「OKです!」という返事を貰うことができ、問題はありませんでした。
が!
その後事態は急転直下。住宅ローン借り換えを実行できないことを告げられたんです。
仮審査が通ったのに、融資が実行できないというのは不思議かもしれません。しかし、私は途中から「このプランはOKが出ないかも…」という可能性に薄々気付いていました。なぜかというと、自分自身に問題があったことを途中で思い出したからです。
とある懸念材料を見落としていたんですね。
それは私の体の問題でした。
実は仮審査を申し込んだ2か月ほど前に、1か月半の入院を終えたばかりだったんです。ついでに言うと、その時に膠原病の一種の診断を受け、治療を継続しているところだったんです。
体調が安定していたのですっかり忘れていたんですが…。
これが今回申し込んだ住宅ローンの団体信用生命保険の告知事項に引っかかりました。そして保険会社の審査の結果、「団体信用生命保険を適用できない」ということになったんですね。
そして今回申し込んだプランは団体信用生命保険を付けることが条件になっていました。
そのため、「団体信用生命保険が適用できない→住宅ローンが実行できない」ということになり、仮審査がOKであったにもかかわらず、最終的に「借り換えできない」という回答になった、ということなんです。
非常にショックな出来事でした。
団体信用生命保険が使えないという精神的ダメージ
融資が実行できないと聞かされたこと自体もショックでしたが、団体信用生命保険が使えないことが大きなショックでした。
今まで生命保険を申し込むことなんて当たり前だと思っていたんですよね。
でもそれが出来なくなった。その事実は、精神的に重くのしかかってきました。
「自分は生命保険をもう申し込むことが出来ない体なんだ・・・」
あるいは私には、死亡リスクが保険を適用できないくらい高いよと宣告されたようにすら感じられました。
病院で病状の説明を受けた時に頭では理解していたつもり…だったんですけどね。
精神的に大きなダメージを受けてしまいました。
ですが、落ち込んでばかりはいられません。
審査が通らなかったからといって、住宅ローンの借り換え自体が不可能になった訳ではないからです。
変化した状況の中で何が出来るのか?何を選ぶべきなのか?それを考えなければなりません。私は思考を切り替えて、次へ進むことにしました。
「借り換え出来ない」という宣告後、残された選択肢は?
さて、「借り換えできない」ことを告げられた私ですが、住宅ローンの借り換えの道が完全に閉ざされた訳ではありません。
借り換え出来ない理由は、
・私の団体信用生命保険の審査が通らなかった
・申し込んだプランが団体信用生命保険が必須だった
ということによるものでした。
そこで、これらが問題にならない方法であれば、借り換えができる可能性が残っているということになります。JAバンクの担当者さんからも提案がありました。その方法とは次のものでした。
・妻の名義で住宅ローンを借り換える
・団体信用生命保険が必須じゃないプランを検討する
一つは、就労収入がある妻の100%名義で住宅ローン借り換えを申し込む方法です。妻は健康状態に私のような問題がないため、団体信用生命保険の審査もおそらく通るだろう→住宅ローン実行も可能だろうということで候補にあがりました。
一つは、問題になった団体信用生命保険をそもそも申し込まないプランを検討するという方法です。JAバンクではそのようなプランがないため、この場合は金融機関とプランを再度検討する必要があります。
しかしこれらの方法にはそれぞれリスクがあります。どちらかというと、借り換え申し込みにはマイナスに働くリスクです。
余談ですが、驚いたのは、JAバンクの担当者さんがこのリスクをちゃんと具体的に説明してくれたことです。しっかり顧客目線に立っているなあ…と非常に好印象を持ちました。信用度UPです!
さて次は、残された借り換え選択肢の比較です。
リスクをしっかりと踏まえて比較しました。
いざ!残された選択肢の比較
選択肢1:妻の100%名義で申し込む
この選択肢のメリットは、希望していたプランで借り換えができるという事です。
そしてデメリットは、私が死亡した場合に住宅ローンがそのまま残るということです。
今の住宅ローンでは私が死亡した場合には元金の66%が団体信用生命保険で保障されるのですが、これが0%になるという事ですね。逆に妻が死亡した場合の保障が34%から100%に増えます。
どちらかというと私の死亡リスクの方が高いのに、その保障を減らすというのはなかなかハイリスクな選択です。
団体信用生命保険ではなく他の生命保険でその分を補うという方法もありますが、団体信用生命保険の審査が通らないのに生命保険の審査が通るとは考えにくい。
希望していたプランで借り換えが出来るのは魅力的ですが、私が死亡した時のことを考えると選びにくい選択肢でした。
選択肢2:団体信用生命保険が必須じゃないプランを検討する
この選択肢のメリットは、団体信用生命保険分の負担がないためさらに低金利なプランを選べる可能性があるということです。
そしてデメリットは、私・妻のどちらが死亡しても住宅ローンがそのまま残るということです。
死亡時の保障を考えると、まず私は0ということで同じです。妻の死亡時の保障が0というのが選択肢1と違うところですね。妻の死亡時の保障は別の生命保険に加入することで補うことが可能ですが、その分の保険料が必要になるため負担が必要です。
やはり、私の死亡リスクを考えると選びにくい選択肢でした。
死亡時リスクを優先するか、目先の負担軽減を優先するか?それが問題だ
そもそもなぜ住宅ローンの借り換えを考え始めたかというと、低金利なプランに借り換えして住宅ローン返済の負担を軽減するためでした。
それが最初の目的でした。
なので選択肢1または2による借り換えを考えるときも、住宅ローン返済の負担軽減のメリットと比較して考える必要があります。
そのうえで最終的に、「借り換えのメリットである返済の負担軽減を優先するか、私の死亡時のリスク対応を優先するか」という問題に答えを出さなければなりません。
そこで、選択肢1をベースにしてこの問題を整理しました。
まず今の住宅ローンの状況です。
・毎月返済額 8.8万円
・6月・12月追加返済額 11.2万円
・金利 固定 当初10年間 1.88%、以降は2.88%
・返済期間 26年
これを選択肢1のプラン(金利1.1%・全期間固定)に借り換えた場合、手数料等を差し引いた軽減効果は試算で約600万円。
一方、私の死亡時の保障額の変化は、2019年12月末時点で計算すると補償額が1,886万円減少します。
26年間で約600万円の支払額軽減と、私が死亡した時の保障額1,886万円。
このどちらを優先するんだ?という事ですね。
私の病気による死亡リスクの程度が大きな問題なのですが、症例から見るとそこまで死亡リスクが高くはなかったので、その点はとりあえず無視することにしました。
ということでシンプルに考えるとこうなります。
600万円の支払額軽減 VS 死亡時の保障1,886万円
私は支払額軽減効果の方が高いと考えました。というのも、仮に600万円の保険料を掛け捨てで支払って1,886万円の保障しか得られないって、めちゃくちゃ保険料率が高くないですか?そんな死亡保険なんて聞いたことがないですし、誰も契約しないでしょう。
だとすると600万円の支払額軽減を優先するべきだよね。
そう考えたわけです。
ところが妻は、「死亡時のリスクが気になる」という事で私の意見には賛成しませんでした。数字も交えて丁寧に説明しましたが、意見は覆りませんでした。
それどころか「そもそも別に無理して借り換えしなくてもいいじゃん」的な話すら出てきて驚きました。
私としては「いやいや~死亡時のリスクも大事だけど、目の前の家計の負担軽減も大事でしょ!こんなに効果が大きいのに!」とテレビの通販番組ばりのオーバーリアクションで応戦したいところでしたが、妻の同意なしには借り換えは申し込めないのでもう一度冷静に考えることにしました。
借り換えはしたいけど、妻は今のままではOKとは言わないかもしれない。どうしたものか…。
そうして考える日が何日か続きました。
そんな時にふと、知人から「住宅ローンの借り換えを考えているなら、今の借り入れ先への金利変更の相談もしてみた方がいいよ」という話を聞きました。
金利変更の相談。
ざっくり言うと今の住宅ローンの借り入れ先へ「金利が低い住宅ローンに借り換えようと思っているのですが、今の借り入れ金利を変更することってできますか?」という交渉をすることです。
うっかりしてました。完全にそのことを忘れていました。
金利変更って何?
住宅ローンの借り換え検討時には考えてしかるべき選択肢なのですが、住宅ローンの借り換えプランを探しているうちにすっかり忘れていたんですね。完全な抜け落ちでした。
確かにそうなんです。
金利変更がもし可能なら、死亡リスクはそのままで、返済額だけを軽減することができます。しかも借り換え時のような諸経費が必要なくなるというメリットもあります。
そうだ。それだ!
団体信用生命保険を断られて落ち込んでいた私に、何か明るい光が差し込んだような感じがしました。私は、もう一つの選択肢である金利変更を大急ぎで検討することにしました。
果たして金利変更の相談に乗ってくれるのか?
どれくらいの提案をしてもらえるのか?
それについては次回でお話させていただきます。
住宅ローン借り換え日記〜その4〜ブロガー、金利変更の相談に行く
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