意識高い系ブロガーのなりそこない、霧島もとみです。
今日は「積極的」という言葉について思うところを書いてみます。
さてこの積極的という言葉、たぶん、耳にもう穴が開いてしまうくらい聞かされたことがあるんじゃないかって思います。
というしょーもないツッコミはさておき、この社会には「積極的に」とか「前向きに」とか「ポジティブに」という趣旨の言葉が溢れかえっています。
でもね。素朴に考えてしまうんですよ。
積極的に!積極的に!と言うのはいいんですが、
何でもかんでも「ガンガン行こうぜ」で、本当に人生やっていけるの?って。
そんな戦い方、ダンジョンでボスにたどり着くまえにMPとアイテムを使い尽くして全滅ですよ。
実はこの「積極的」という言葉について、数年感ずっと考えていました。その答えと言えるモノにはしばらく前にたどり着いていたのですが、ここ最近、この「積極的」をもう一度考えさせられる体験をしました。
そこで、改めて「積極的とは何なんだYO!」という問いの私流の答えをブログに書いておきます。
積極的とは何なんだYO!と考えさせられた体験
簡単に言うと病状の停滞です。あ、私、膠原病の一種を患っております。
先月に退院したあと思うように数値が下がらず、むしろ若干上がったりして、状態がよくありません。といっても三度目の入院が必要なまでの状態ではありませんが、飲み続けているステロイドのせいか胃腸がやたらと重たかったり、全身がだるく感じたりすることが増えました。
腰や足、腕の筋肉には軽い痛みがあり、数値が低下しないこともあって「また再燃するのでは…」という心配が常にチラチラする状態です。
仕事から帰った後はしばらく横になっての休憩が必要。
それから子供の相手をして、家事を少しして…としていると体力も気力も枯れ果てて、以前のように「自己研鑽の勉強をしよう!」とか「よっしブログ書くぞ!」とはなりません。
そんなときに感情の一部から囁き声が聞こえてくるんです。
そんな消極的なことでどうするんだ?
病気を理由にダラダラしてるだけじゃないのか?
こんな時こそ「ガンガンいこうぜ!」じゃないのか?
積極的精神こそが健全な心身の源だ~~~~~~~~!
うーん。
いやいや。無理。だって、体がついてこないんだもん。
ていうか無理して病気が再燃したらまず自分が困るし、周囲にもめっちゃ迷惑をかけるし、どう考えてもその選択はあり得ないというのが理屈での考え。しかし感情にこびりついた「積極的であれYO!」という情念がその理屈を押し潰そうとしてきます。
ああ…。
そういえば積極的って、何だったけ…。
疲れた意識の中で、しばらく前に見出していた「積極的とは何か」という問いの答えを記憶から引き出してもう一度眺めることになりました。
積極的イコール「ガンガン行こうぜ」じゃない!
積極的とはそもそも何なのでしょうか?
何故かわかりませんが、私は積極的という言葉に「ポジティブに!」「ガンガン行こうぜ!」というイメージをいつからか持っていました。
ちなみに辞書にはこう書かれています。
「物事に対し自分から進んではたらきかけるさま。」(大辞林)
また、「積極」はこうです。
「事物に対してこれを肯定し進んではたらきかけること。自分から進んで事をすること。」(大辞林)
これらを踏まえて、やっぱり「ポジティブに!」「ガンガン行こうぜ!」という意味じゃん…というように以前は考えていました。
でも違います。
私がたどり着いた答えは、「積極的=主体的である」という事です。
主体的であるとは「自分が行動の主体であると認識して思考・行動する」という事。
ちなみに辞書には「主体的=自分の意思・判断によって行動するさま。」(大辞林)とありますので、積極的とは少しニュアンスが違うように思えます。でも、考えれば考えるほど、積極的=主体的であると整理することでとてもしっくり来るのです。
例えば今の私の状況。
「病気の状態が良くないから安定に専念しよう」という行動は、積極的でしょうか、それとも消極的でしょうか。
この判断は「安定に専念する」という選択・行動を主体的に行うのか、受動的に行うのかで分かれると私は考えました。
しんどいのは病気のせい、だから私がブログを書かないのもしょうがない。
こう考えると受動的であり消極的。
病気の状態がいまいちだからまずは安定させよう。安定を待って、それからまた行動しよう。
こう考えると主体的であり積極的。
同じ行動をしていても、積極的なのか、消極的なのかが違ってくる。これを分けているのは主体的か受動的かの差。だから「積極的=主体的である」と考えるのが一番腑に落ちるんですよね。
そう考えると、辞書の解釈も変わってきます。
「はたらきかける」とは、何も「ガンガン行こうぜ!」だけではない。時には守ることも「はたらきかける」事になるわけです。ちょうど今の自分の状況です。今は攻めるべき時ではない。
まずは守り(病気の安定に専念し)、流れが変わったときに一気に攻める(「ガンガン行こうぜ!」モード)!という思考。これを積極的と言わずに何を積極的と言うのでしょうか。
積極的というとどうしても「ガンガン行こうぜ」的なイメージが強くて、守ったりすると「積極的じゃない」なんて言われそうな気がしてしまいますが、本当の積極的の意味は違うんです。
積極的とは主体的な思考の持ちようのこと。
行動そのものの様子を表す言葉ではない。
これが私の理解したところであり、今の信念の一つになっています。
ということで今はまだしばらく守りの時間を過ごそうと思います。
積極的に。主体的に。
最後に。ゴネゴネと書いてしまいましたが、ええ、結局のところは、
ぜーんぶ、ブログ更新が止まっていることの言い訳ですからーーー!!
残念!!
次の血液検査が待ち遠しい…斬りっ!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
やっぱり、体って大切。。。