UVERworld大好き、霧島もとみです。
その俺達が最高になるとイメージした幻想やマボロシが、それが幻想やマボロシのままで終わっていいわけないだろう!
この導入MCでおなじみの曲がUVERworldの「ナノ・セカンド」です。
ナノとは十億分の一という意味。
めちゃくちゃ小さな単位です。
つまりナノ・セカンドは十億分の一秒というほんのわずかな一瞬を指す言葉になります。
ヴォーカルTAKUYA∞が親しい友人のプロボクサーの試合DVDを観ていて感化されて書いたというエピソードがある「ナノ・セカンド」。
10億分の1秒の努力を積み重ねて今がある。
夢や希望を、夢や希望のままで終わらせるな、努力すれば夢は叶う…という想いが込められた熱い曲に仕上がっています。
「ナノ・セカンド」の歌詞に込められた意味を読み解き、その3つの魅力を紹介します。
魅力1:最初から最後まで背中を押す歌詞!
ナノ・セカンドの歌詞は最初から最後まで一貫して、
とことん背中を押す歌詞です。
象徴的なエピソードや物語はなく、
十億分の一秒という言葉もなく、
ただ夢に賭けるその瞬間の生き様を歌い尽くした歌詞なんです。
これが何とも背中を押してくる!
UVERworldが幻想やマボロシを現実に変えてきたその力が、音楽に乗り移って、聞いている自分自身に伝わってくるような感触を覚えます。
そんな歌詞の中から、グイグイ押されるところをいくつか紹介します!
まずコレ。
to be or not to be
to be or not to be
シェークスピアの「ハムレット」の超有名な台詞です。
”生きるべきか、死ぬべきか”と訳されることが多いこの台詞が「ナノ・セカンド」には繰り返し出てきます。
これがどんな意味なのか?というと、
幻想を現実に変えようとするか。幻想のままで終わらせるか。
という意味で読み取れます。
ナノ・セカンドが夢に向かって背中を押す曲であり、そしてお前はどうするんだ?ということを一言で問いかけた言葉が「to be or not to be」だからです。
もっと簡単に言えば、
やるのか?やらないのか?
とも言えるでしょう。
何度も繰り返される熱い問いかけの言葉。
口にするたびに、想いが強くなっていく歌詞です。
次にコレですね。
伴う傷 厭わず 恐れを 木っ端みじん
そうは言っても夢を追いかけることには傷=リスクが付き物です。
その傷を人は「眼の前の現実」だと言い、夢に向かうことの危険性を説きます。
そんなものは承知の上だ!
関係ないんだやってやる!
という想いを「木っ端みじん」という最近は聞かない言葉に乗せているところが熱い!
傷や恐れが本当に粉々になっていくようなイメージが湧いてくる、力強い歌詞です。
そしてもう一つがコレです。
もう此処には 良いも悪いも無い 正解も不正解も無い ただひたすらに 心は揺るぎはしない
「此処」とは、幻想を現実に変えようと飛び込んだ一瞬の世界のこと。
その瞬間に飛び込んだとき、全ての価値観は消え失せてただ「今」がある。
そして揺るがない自分自身の心だけがそこにある。
夢を追いかけることの黄金が感じられる瞬間を切り取ったようなこの歌詞は、僕がナノ・セカンドの中で一番好きなフレーズです。
こんな瞬間を感じたい。
そう思わずにはいられません。
魅力2:想いをぶつけるMCが熱い!
ナノ・セカンドの魅力の一つがライブでのMCです。
幻想やマボロシが何なのか。
最高のイメージってどういう事なのか。
それをTAKUYA∞の言葉でストレートにぶつけてくるMCがとにかく熱い!
例えばこんな感じです。
2014年の京セラドームのライブから引用します。
京セラドーム、最高をイメージしましょう、いけますか。
俺たちが欲しかったモノ以上の、最高をイメージしてみようぜオイ!
俺たちが15年前、バンドを結成して、京セラドームでやりたいとかいうような、幻想やマボロシのようなもんでもいいよ。
最高のイメージ打ち立てようぜオイ!
俺たちが京セラドームでライブをやってるように、
幻想やマボロシを現実にしているかのように、
俺たちのこの今の最高を、幻想やマボロシを現実に変えようぜオイ!
とにかく「最高」をイメージしようという前向きなメッセージが込められています。
聞いているだけでその気になる、そんな力があります。
ですが、単純に最高をイメージしようというだけではないMCもあります。
これが曲に深みを持たせています。
それは曲の歌詞では登場しないドリームキラー、
「夢ばっかり見ずに現実を見ろよ」
という存在です。
彼らに向けたアンサーソングとしての意思が込められられたMCがあるんです。
それは「ナノ・セカンド」のPVの冒頭MCのこと。
俺たちが東京に出てくる前、幾つかのライブハウスのおっさんに言われたよ。
成功するイメージばっかりじゃなくて、もっと現実見ろよと。
お前、東京だぞ。東京に行くんだぞ。
もっと現実見てからモノ言えよって何度も言われたよ。
いいか。ここ東京だぞ。
現実ばっかり見てたらこんなもん、一歩も前に出ねえよ。
もっと素敵なイメージ持って。想像力あんだろ。
素敵なイメージ持って幻想やマボロシの中で生きてみろよなあオイ。
そして、その俺達の幻想やマボロシが、幻想やマボロシのまんまで終わっていいわけないだろう!
熱い。
TAKUYA∞の言葉と表情に「現実見ろよ」と言われた時の情景がありありと浮かぶよう。
そしてそれに負けず、戦ってきた生き様が滾るよう。
そんな熱いMCもこの「ナノ・セカンド」の魅力です。
▼冒頭のMCをぜひ聴いてください!
魅力3:重厚なサウンドが圧倒する!
ナノ・セカンドは比較的スローな曲です。
幻想に飛び込む背中を後押しする…というイメージからはアップテンポな曲調をイメージしてしまいそうですが、ナノセカンドはちょっと違います。
重厚なサウンドが、力強く背中を押してくる曲なんです。
語りかけるようなサックスのメロディーが鳴り響き、腹部に打ち付けるようなギターとベースの音がゆっくりと押してくる。
大きなうねりを持った外海の波のような演奏なんです。
このスローな重厚さはUVERworldの楽曲の中でも屈指のパワー。
前奏では世界観に一気に引き込み、ラストでは戦った後の余韻を感じさせるような力があります。
この重厚さも間違いなくナノ・セカンドの魅力の1つです。
ぜひ感じてみてください。
おわりに
以上、「ナノ・セカンド」の魅力を紹介させていただきました。
UVERworldの楽曲の中でも、幻想=夢に向かう背中を強く後押しする1曲だと言えるでしょう。
魅力1:最初から最後まで背中を押す歌詞!
魅力2:想いをぶつけるMCが熱い!
魅力3:重厚なサウンドが圧倒する!
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