こんにちは、霧島もとみです。
突然ですが、急な入院をすることになりました。
まだまだ働き盛りな年齢での入院はまあまあな衝撃事案なのですが、治療しなければ完全にヤバイ状況になっていたのでどうしようもありません。
ブログ書く前に生きてかなきゃいけない。
とりあえず治療するか…と思ったのですが、
実は働き始めてから初めての入院です。
バリバリの入院初心者です。
えっ…
お金ってどうなるの…?
急に不安が襲ってきました。
医者からは「もうね、すぐに入院しましょうね!」と勧められたため、入院までの期間はたったの数日。ていうか営業日でいうとわずか1日しかありませんでした。
その間に猛ダッシュで調べたり手続きしたりしたことを、まとめておきます。
医療費がどの程度必要なのか?
まずこれですね。
正直分かりません。治療や検査の内容も分からないし、単価も分かりません。僕のような門外漢が考えるだけ無駄です。無駄無駄ァァァ!!
でも大丈夫。
健康保険には高額療養費という制度があります。
所得に応じて「月ごとの自己負担の金額は最高◯◯◯円まででOKですよ。あとは保険でもちます」という制度です。上限があるんです。なんだ一安心。
でもこれは「とりあえず窓口で支払ったあと、3ヶ月後くらいに申請してもらったら返しますね」的な不親切な運用になってたりします。
つまり!一旦自腹で立て替えて、あとで戻ってくる仕組みです!
…ええ、後で戻ってくるのはいいけど一度払わないといけないの?…お、お金が…
そこで一歩進んで「限度額認定証」を取っておくのが良いとのこと。
これを病院の窓口に出すことで、
病院で支払う額=高額療養費の上限額
になるというものなんです。
これなら窓口での支払いが安心!後で請求する手間もなし!になるとのことで、僕も早速手続きしました。
ちなみに国民健康保険、後期高齢者医療はお住まいの市区町村窓口で。
それ以外の健康保険は勤め先か、加入する保険組合での手続きになります。
勤務先の健康保険の制度でほかに使えるものは?
勤め先によっては、健康保険に加えてさらにお得(?)な制度がある場合があります。
会社員の健康保険のお得な制度を見逃すな!大企業の従業員には、さらに充実した保障もある
傷病手当金といって生活の保障のための給付が受けられるとか、
健康保険の高額療養費の上限よりも自己負担額を抑えてくれるような給付があったりとかです。
このあたりの貴重な情報はふだん全く見ることがない「健康保険のしおり」的な冊子に詳しく書かれているそうです。
で、見ました。
そしたら…ありました!
良かった…治療代はとりあえずそこまで心配しなくていいみたいだ。ひと安心…
適用条件など細かいことが「健康保険のしおり」には書かれているはずなので、こんな時くらいしか読まないのだからきっちり目を通しておきましょう!
捨てて…は、ないですよね?
とりあえず治療代の心配はOKということになったので、次に行きます。
治療代以外に必要な費用は?
入院には治療代のほかにもお金がかかります。
食事代、シーツ使用代、オムツ代などの入院生活の費用です。これらは入院前に病院がパンフレットなどで教えてくれると思いますので、熟読しましょう。
僕の場合だと、ざっくり1日あたり1,700円でした。
仮に20日間入院するとなると…34,000円!!
まあまあの出費ですね。い、痛い…。
あとは病室で使うテレビカードとか、水とかお茶とかを買うとか、ちょこちょこした出費もあるでしょう。
入院というだけで凹むのに、泣きっ面に蜂とはこのことだよ〜と泣きそうです。
でも大丈夫。
そんな時のために医療保険に加入していれば、その出費を保険から補うことができます。
…確か加入してたはず!
…こんなこともあろうかと!!
慌てて保険証券を引っ張り出して確認しました。まあまあ時間かかりました。
この時の経験から言うと、普段から置き場所をしっかり決めて置くのがナイスです☆
クリアーブックとかで種類ごとに分類しておくとなお良し!ですね。普段見ることないからなかなかムズいですけど…。
医療保険でとりあえずのお金の心配は消えた!
で、やっぱり加入してました。
”入院5日目から1日3000円の給付金が出る”
という保険でした。割とミニマムな感じですが、仮に20日の入院なら
3,000円✕16日=48,000円!の給付金です。
医療費以外の費用が34,000円の試算だと、余りが出てその他の必需品購入や医療費の支払いにも回せそうです。
よ、良かった…。
まあこれまでに支払った保険金の合計と比べたらどっちが高いのかなっていう話もありますが、とりあえず一安心です。
あとお金のことで気になったのは、確定申告の医療費控除のことでした。
確定申告で医療費控除がある…けど?
確定申告の医療費控除とは、年間で一定以上の医療費を支払った時に「医療費がたくさんかかって負担が大きかったですね。その分、必要経費として収入から引いてOKですよ」という制度です。
収入にもよるので詳しい説明は省きますが、年間10万円を超えるとだいたい対象になってくるそうです。
で、入院するとなったらこんな話を聞くんですね。
「駐車場代のレシート保管しときよ!」
「テレビカードも保管しときよ!」
「後から返ってくるからもったいないよ!」
つまり入院に関する費用は対象になるんだよ、せっかくだから勿体無いよ…というアドバイスです。
入院で出費が重なる以上、少しでも返ってくるのならそりゃ保管しとかなきゃ損ですよね。
でもそれホントかな?と気になったので調べてみたら、
テレビカードとか駐車場代とかは医療費控除の対象外でした。
国税庁のホームページに具体的な例があげられていました。対象になるのは「医師等による診療等を受けるため直接必要なもの」であり、テレビカードなどはこれに当たらないので対象にならないとのことでした。
なるほど。
ということはレシートも捨てて大丈夫なようで、手間が省けそうです。
ちなみに医療費控除なんですが、支払った医療費が10万円を超えればいいという単純ルールではなく、
健康保険や医療保険の給付金などがあった(ある見込み)分は差し引いて申告するというルールでした。
つまり純粋な持ち出しが10万円を超えた場合に使えるということですね。
だとすると、今回の入院だけでは医療控除は関係なさそうな感じでした。奥が深い…。
まとめ
というわけで、こんなことを1日の間に調べて書類を確認して手続きをし、その結果「お金の心配はとりあえずしなくて良さそうだ」ということが分かりました。
あとは余計な心配事はせず、治療に専念して早く元気に退院できるよう努めたいと思います!
もしも急な入院をすることになったら、こんなことに気をつけてみてくださいね。
・高額療養費の確認と、限度額認定証の手続きをダッシュで!
・健康保険や勤務先の使える制度を再確認!
・入院の手引を熟読しよう!
・加入している医療保険を再確認!