【日記】第5章「勇気」は行動を後押しする応援。~持たざる者の逆襲を読む日記その7~

ここまでの章で「ものの見方・考え方」そして「困難に立ち向かうための技術」が紹介された。

最終章は「勇気」。

なぜ勇気なのだろう?またもや疑問が湧いた。最後を締めくくるファクターとしての「勇気」は、とにかく頑張れ的な、ざっくりとしたメッセージではないのだろうかという印象を受けたからだ。

けれど違った。

第五章の「勇気」では、

  • 失敗を恐れずに挑戦しつづける勇気
  • あえて自分にプレッシャーをかける勇気
  • 相手に要求をする勇気
  • リーダーを目指す勇気
  • 自分の信念や志に基づき行動する勇気
  • 批判に負けず挑戦し続ける勇気

が紹介されている。どれも厳しい言葉であり、簡単には実行できなさそうな事ばかりで思わず怯んでしまう。

だが、なぜ最後に「勇気」なのか。

最後まで読んだときにふとその意味に気がついた。

これまでの章で紹介してきた「ものの見方や考え方」、「困難に立ち向かう技術」を身に着けたとしても、最終的に実行をしなければ決して自由を摑むことができない。

必要なのは実行。

その時に必要なのが、勇気。

言葉では簡単だが、実行が難しいのも勇気。

だからこそ、勇気を身に着けて、前へ進んで欲しいというメッセージを込めて最終章を「勇気」にしたのではないだろうか。

それを象徴しているのが最後の二文だ。

僕も先へ行って、あなたに必ず背中を見せる。共に切磋琢磨していこう。

「持たざる者の逆襲」P162

まさに背中を押す言葉であり、溝口さんの応援する心が込められた言葉だ。

ふと思った。

勇気とは、自分の中から絞り出すものではないかもしれない。

「気」とは、流れるものを表す。

勇気は自分以外の人間から呼び起こされるものなのかもしれない。

だとすると、「持たざる者の逆襲」を通じて溝口さんがしたかったことは、読み手の勇気を奮い立たせることだったのではないだろうか。

そう思うと、少しだけだけど、勇気が起き上がってくる気がする。

この感覚、大事にしたい。

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