昨日は衝撃的に想定外の出来事があり、猛烈な怒りが収まらないままでした。
どんなに心を平静に保とうとしても、次々と怒りが沸騰してくる。
この怒りはいつか収まるのだろうか。
いや、無理だ。
だとしたら、
この怒りの業火を抱えたまま一生を過ごしていかなければいけないのだろうか俺はアアアアア!!
やるせない感情が煮えたぎり、臭うはずのない臭いが嗅覚によみがえり、身心ともに恐ろしいダメージを蓄積した僕は、そのままの状態で布団に入りました。
それから数時間後。
朝起きてみると、
あれっ?
と気付きました。
昨日、あれだけ我が身を悩ませていた怒りや、後悔や、敵対心などの感情が落ち着いてきていたのです。
いや。そんな訳はない。
朝の忙しさで怒る暇がないだけだ。後でまた、地獄の業火のような感情がよみがえってきて、自分の感情を焼き尽くすのだ。
そう思いました。
でも、結局、昨日のような激しい怒りは湧き上がってこないままでした。
もちろん、静かな怒りはあります。でも昨日のような感情的な怒りではなく、どちらかというと理性的な非難に近い怒りに変わっていました。
不思議なものです。
昨日だって、理性的には「怒っていてもしょうがない」と考えていました。怒りに囚われてばかりでは自分の時間が無駄になってしまう。だから冷静になろう。そう考えてはいました。
でも、全く収まりませんでした。
何を考えても結局業火に薪をくべるだけで、炎は大きく燃え上がるばかり。完全にコントロールを失っていた状態でした。
ですが、それから一晩たっただけで、ある程度の冷静さを取り戻していたんです。
その間、僕は、何もしていません。
ただ寝ていただけ。
その間にどんな作用が働いたかはしりませんが、事実として、感情の激しい高ぶりは消え去り、感情は冷静な判断力のもとのコントロールを取り戻していたんです。
繰り返しますが、
僕は、ただ寝ていただけです。
それだけで冷静さを取り戻すことができた。
勿論、程度にはよると思いますよ。でも、昨日の感情のゆり動きは自分の人生の中でもかなり上位に位置したものだったと思います。
それがあれよあれよと冷静さを取り戻した。
これは凄いなあ、と思いました。
あの強い怒りが収まるのであれば、
寝たら、大抵の怒りはある程度威力を失うのではないだろうか。
そう思いました。
ということで、もし身に抱えきれないほどの激情を感じ、冷静さを取り戻したくても取り戻せないときは、
とりあえず寝ることにします。
今回の不幸から得た、智慧なのかもしれません。