霧島もとみです。
皆さん見ましたよね?ドラゴンクエスト・ダイの大冒険第9話・・・ってやたらと「ダイ」が多くて舌を噛みそうですけど
「ひとかけらの勇気」!!
この回はですね。もう。涙なしには見れないんです。
なぜなら「ダイの大冒険」真の主役である大魔道士・ポップが一番最初にその勇気を発揮する話だからです。
ニセ勇者一行の魔法使い・まぞっほに
「真の勇気とは打算なきもの!」
「相手によって出したり引っ込めたりするのは、勇気ではない!」
と喝を入れられ、ダイとマアムのピンチに駆けつけるポップ。
私が一番好きなのは、ポップがその手を震わせながら、情けない表情になりながら、一歩を踏み出し、
「許さねえ・・・俺の仲間を傷つけるやつは、絶対に許さねえぞおおお!」
とクロコダインに啖呵を切るシーンです。
ここに凄く共感しちゃうんです。
どうしてかというと、少年漫画の主人公って、大抵むちゃくちゃ強いんですよね。そして向こう見ずでちょっとプッツンしています。はっきり言えば頭のネジが数本飛んでます。
どんなに強い敵だろうと、ピンチの場面だろうと、ひたすら天然で立ち向かえるサイコパスな精神の持ち主なんですよね。
主人公のダイもそうですし、そういえば「ワンピース」のルフィも怪しい。「鬼滅の刃」の炭治郎もかなり常軌を逸しています。勇気というようりも狂気ですよ。彼らに対して、私のような軟弱な人間は感情移入できません。
でもポップは違うんですよね。
めっちゃ手を震わせてます。泣きそうです。鼻水たれそうです。
怖い、逃げ出したい、安全なところに行きたい、そういう条件反射的な感情や身体反応を起こしてるんですよね。めちゃくちゃ普通なんですよ。頭のネジがきっちり締まってるんですよ。
でも、それに逆らって立ち向かわなければならない時がある。そんな時にどうするかというと、
ひとかけらの勇気を燃やす。
逃げ出そうとする感情、身体反応に打ち勝ち、一歩前へ足を踏み出す。
これこそが、頭のネジが飛んでいない多くの一般人にとっての真の勇気なのではないか。
そう強く考えさせられ、共感してしまうんです。
・・・という事を考えさせられるくらい、第9話には感情を揺さぶられました。
震えながら勇気を燃やすポップに、これから先どんどん成長していく姿を重ねて見てしまい、あの大魔道士ポップも最初はこんなに臆病な自分自身と戦っていたんだなあ・・・と考えると普通に泣けてきちゃいました。
いやあ、やっぱり面白いです。ダイの大冒険。
最近のアニメに比べると古臭さは否めませんが、だからこその魅力もあるし、何より重厚な成長の成長のストーリーは数ある漫画の中でも最高級のものです。
万が一ですよ?まだ見ていないという人がいましたら、ぜひ第1話からこの第9話までは何とか我慢して絶対に見てくださいいいいい!!!